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 私のプロフィール写真の男性、誰だかわかるだろうか。

 フリー素材?どっかで拾った知らない人の画像?最近流行りの生成AI?

 残念!私自身だ。


1.素顔を公開するということ

 ネットに素顔を公開するとデジタルタトゥーになり、未来永劫消えなくなる。そんなことは皆さんご存知のハズだ。私もそのことは十分承知している。

 だが、私は自分自身の顔をプロフィール画像に使った。危なくないか。知り合いにバレやしないか。

 長い間葛藤した。正直、自分自身の顔に自信があるわけじゃない。歯並びは良くない。アデノイド顔貌(口ゴボ)だ。一重まぶたで目つきがキツく見える。鼻の穴が目立つ。私のコンプレックスのひとつだ。

 にもかかわらず、それを公開したのには理由がある。
 ひとつは『悩む時間がもったいなかった』ことだ。


2.時間を屑籠へ

 私は現在書いている本がある。『花粉症の治し方』についての本だ。noteを始めたのも今こうやって書いているのも執筆に行き詰まった(*1)からだ。

 その本の宣伝(*2)のために『X』を開始した。ネットビジネスにありがちなバックエンド商品は今のところ未定である。今のところ本だけでいっぱいいっぱいであること、なんとなくグレーゾーン(*3)な気がすること、需要があるのかどうかわからない、のが理由だ。

 本来であればブログを書いて、その内容を本にまとめるのが正しいやり方だろう。私もそうしようとした。しくじったのだ。ブログを書こうにも筆が進まない。

 Xサーバーでブログを設定したのは2022年頃である。今のところ、Xサーバーに寄付をしているだけだ。

 そんなこんなで2年弱が過ぎ、いい加減覚悟を決めることにした。が、また壁にぶち当たる。プロフィールの画像、どうしよう?

 フリー素材はなんとなく嫌だ。サプリメントの画像でも使おうか、それもなんとなく嫌だな。安全面やコンプレックスのことを考慮するならば、オリジナルのイラストが落とし所か。よし、そうしよう。

 外注すればいいのに、あろうことか『VRoid Studio』で自作を始めた私。いわゆる『勉強する前に部屋を片付け始める症候群(*4)』だ。

 個人的な性癖を公開するようで恐縮だが、私は青肌魔族が好きである。よし、プロフィール画像は青肌魔族にしよう!それっぽいものができた。

 ここで再び葛藤が起こる。待て待て・・・プロフ画像は青肌魔族のお姉さんなのに実際会ったらお兄さん(*5)だった。痛くないか(*6)。

 そんなの誰も気にしやしないだろうに。そもそもその発想が自意識過剰でキモい。

 そんな葛藤で2ヶ月過ぎた。

 今後、『アトピーを治す本(*7)』も出す予定(*8)なのに素顔を公開しないのはマズくないか。顔の肌荒れを治す方法を発信するのにプロフ画像が青肌魔族のお姉さんだと羊頭狗肉じゃないか。やめたほうがいいな。


3.顔を隠すな!晒せ!

 実家で読んでいた読売新聞に『稼ぎたいならキャバクラへ行け』という本の広告が載っていた。著者は『林 尚弘 氏』、武田塾(*9)という学習塾をフランチャイズ展開する実業家で『令和の虎(*10)』というYoutubeチャンネルに出演する人物でもある。
 
 とりあえず、近所の本屋で立ち読みしてから買うかどうか決めよう。立ち読みした。正直この本よりもっと欲しい本があった(*11)、でも買った。

 見出しにあるのはこの本の第1章にある3番目の見出しそのままだ。内容を要約すると『みんなが顔出しを嫌がるから、あえて顔出しをすることは差別化できてあなたのブランディングになる』だ。

 林氏が言っていることはごもっとも、よしやろう。


4.晒した

 白状しよう。林氏の本を買ってから実行に移したのは2ヶ月後、その後に買った本が大変面白く(*12)なんやかんやで2025年となってしまった。

 この写真、実家のベランダで年明けに撮影したものだ。実は少々加工(*13)を施してある。別に中身は本当はお姉さんでお兄さんに性転換させているとか、わざとゴボ口にしているとかそんなんじゃない。

 おそらく実物より少しばかり顔の血色がいいはずだ。顔のシミも消えている。嬉しさ半分不満半分といったところか。

 正直なところ、私は顔の加工があまり好きではない。さっきも書いたように羊頭狗肉になってしまうからだ。生成AIの全盛期に古臭いことを言っている自覚はある。でも考えてみてほしい。ネット上では美男美女であるにもかかわらず、実物がとても残念な見た目、あるいは綺麗なお姉さんに会えると思ったら小太りのおじさんが現れたら・・・悲しくないだろうか。

 他人がやる分には一向に構わない。バ美肉(*14)でけっこう毛だらけだ。だが、私は嫌だ。顔へのコンプレックスが強いからこそ、そこから目を背けたくない、見なかったことにはしたくないのだ。相手にも自分にも嘘をつくことなく正直でいられる。精神的な安心感も得られる。

 にもかかわらず、加工したんだよね?その通りだ。しばらく前まで古いスマホを使っていたのだが、最近準新型に買い換えた。最近のスマホは凄いな、勝手に補正してくれるのだから。おそらくその補正機能はオフにできるのだろう。しかし、そのことに気づく前に写真を撮ってしまったのであとの祭だ。

 顔の輪郭を変えるとか、目を大きくするとか、人種を変えるとか、性別を変えるとか、そんなのではないからまあ許される(*15)だろう。


 

まとめ

 本名と素顔のセットは数あれど、素顔とサイバーネーム(*16)の組み合わせはわりと少ないように思う。不特定多数の集まる場所に素顔を公開するという行為はなかなか勇気がいるものだから公開しない人の気持ちはよくわかる。顔にコンプレックスがあるなら尚更だ。私もそうだからだ。

 しかし、みんながやらないことをあえてやるのは差別化ができる。あとは今後の出版予定を考えて素顔を晒したほうがメリットが大きいと感じたことも確かだ。くり返しになるが私は顔のコンプレックスが強い。だから大きな葛藤があった。それでも晒したのは正解であったと思っている。

ここまで読んでくれてありがとう。



<*注釈*>*17

*1:勢いまかせで書いているから時々詰まる。名文待ちだ。
*2:宣伝文句を書いていると言いたいことがまとまりやすい
*3:医師法あたりに抵触しそうだ。『怒られ』は嫌だ。
*4:コーチング的には創造的回避(creative avoidance)というらしい
*5:30代はおっさんだという意見もあるだろう。だが私はまだお兄さんでいたいのだ。
*6:自意識過剰で草。誰も気にやしないよwww
*7:当然未完成。
*8:予定は未定。いいね。
*9:林なのに武田なのは何故だろう?だがそんなことを聞くのは野暮である。
*10:すまない。まだ見たことがないんだ。
*11:結局買った。『ラディカル・マーケット脱・私有財産の世紀』と『なめらかな社会とその敵(*18)』どちらも少々難しい。だが、あなたが今の体制に不満があるなら読むことを勧める。
*12:『*11』のことだ。
*13:私は知らない。スマホのAIが勝手にやったこと。
*14:一般的には『バーチャル美少女受肉』。だが『バーチャル美少年受肉』でも『バーチャル美女受肉』でも『バーチャル美青年受肉』・・・でもこの場合はいい。
*15:誰にだよ!
*16:サイバー空間におけるペンネーム的なもの。ググってみたら見付からなかったので私の造語ということになる。やったね!
*17:個人的にこの『*注釈』が好きだ。取り入れてみた。
*18:『鈴木健』氏による著作。買う予定はなかったがAmazonが勧めてきたので指が滑った。ラディカルマーケットの補助的に使おうとしたが、何を言っているのか1%程度しか理解ができない。もっと優れた脳が欲しい。




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