【イベントレポート】マーケティングを活かすために知りたい「ことば」の力
「マーケティングやライティングを学んだけれど、どう仕事に繋げていったらいいの?」
「どのような発信や提案をしたら他と差別化ができるの?」
……そのような疑問やお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
2023年6月29日に、女性向けキャリアスクールSHElikes受講生による自主企画イベント『マーケティングを活かすために知りたい「ことば」の力』が開催されました。
商品やサービスが売れ続けるための仕組みをつくる「マーケティング」。
何を発信するにも欠かせない「ことば」。
この二つの掛け合わせによってどのような相乗効果が生まれるのか。
マーケティングやライティングの学びをどう活かせば価値提供できるのか、リアルなお仕事現場の話を交えながら、ゲスト・ひのりほさんに教えていただきました。
登壇者紹介
ファシリテーター:渕上さや佳(ふっちー)さん
ゲスト:ひのりほ さん
マーケティングにおける「ことば」の重要性
マーケティングに長く携わってきたふっちーさんによると、マーケティングとはズバリ「商品、サービスが売れ続けるための仕組みづくり」とのこと。その仕組みを作るために、発信の組み立て方やライティングスキルが重要なのだそうです。
今やWeb上にはたくさんの情報が溢れています。自分たちの情報を届けるためにも、マーケティングとライティングのスキルを掛け合わせていく必要があります。
たとえば、マーケティングに関わる次のような場面(コンテンツ)でライティングのスキルは特に有効なのだそう。
マーケティングの中でも、特に発信の部分で重要な役割を果たしているのが「ことば」。何を発信するにも「ことば」が必要で、「ことば」がないと発信が成り立たないと言っても過言ではありません。それほど、マーケティングとライティングは密接に関わり合っているのです。
つまり、マーケティングという「仕組み」を生かすもころすも「ことば」次第なのです!
ライターがマーケティングを理解しておく意味
ふっちーさんのお話から、マーケターがライティングスキルを身につける重要性がわかりましたね。では、ライターはマーケターの指示通りに執筆をしたらいいのでしょうか?
それについて「言葉の伴走者」のひのりほさんは、「ライターもマーケティング思考を持つことが重要」だと言います。
ライターの仕事は、依頼されたことをただ書くことではありません。媒体の特性を理解したうえで、どのような情報を、どのような方法で、誰に届けるのか。そこから考えて執筆する必要があります。そして、その考えにはマーケティング力が必要になるのです。
ひのりほさんいわく、まずはホームページ、コンテンツ、SNSには、次のような役割があることを理解すると、発信を組み立てやすいそうです。
作ったコンテンツをSNS(営業マン)が届け、お客様にコンテンツ(支店)に訪れてもらう。これが基本的な考え方となります。
さらに、SNSはそれぞれ利用者層が異なるので、媒体ごとにキャラクターを設定し(Twitterは親しい友達、Instagramはオシャレな先輩、Facebookは落ち着いた大人、など)、使うことばを変えることで、よりコンテンツが届きやすくなるのだとか。
この「届け方」の基本をどれだけ理解して提案・制作できるかどうかが、ライター(デザイナーなども含めたクリエイター)の質を決める重要なポイントになるようです。
これからの価値提供
SEOライティングはやらなくてもいい!?
ひのりほさんは最近、クライアントの方から「SEO記事はAI(ChatGPT)に書かせるから大丈夫です」と言われたそうです。
このエピソードを聞いて、参加者の間に衝撃が走りました。「いよいよそんな時代が来たか……!」というコメントもちらほら。
クライアント(経営者)としても工数や費用を抑えたいので、正しいことを正しく書くだけならAIに任せることも視野に入れ始めているのだそう。そのため、「SEOライティングに苦手意識を持っているならやらなくてもいいのかもしれない」とひのりほさんは言います。
では、これからのライターやマーケターが、自らの価値(単価)を上げていくためには何がポイントになるのでしょうか?
『クライアントの理解度 × 自分のスキルや経験』でライターとしての価値が変わる
ライティングのお仕事は、マーケター、経営者、広報担当者など、さまざまな立ち位置のクライアントからご依頼いただきます。そのため、クライアントによってライティングやマーケティングの理解度はピンキリなのだそう。
ライティングやマーケティングの理解度が高いクライアントの場合、企画や構成などがすでにできあがった状態で依頼をいただくこともあるようです。ここでライターとしての価値を発揮するには、あることを意識するのが大事なんだそう。
それは、「手持ちのスキルや経験」です。
マーケティングに加えて、「人にしかできないこと」「人がやってこそ意味があること」をどれだけできるかが重要とのことです。
身に着けておきたいスキルについて、ひのりほさんは下記をピックアップされていました。このようなスキルがあると、AIに代わられることなく、ライターが介在する価値をクライアントに感じていただけるとのことでした。
質問タイム
イベント参加者やふっちーさんからの質問に、ひのりほさんが答える時間も設けられていました。
Q1.AIの時代にも負けないライターになるには何が大事だと思いますか?
Q2.SHElikesのライティング入門では、ことばの扱い方よりもルールを教わることが多い印象です。ライティング入門の受講をライターやマーケターの仕事に活かすには、何に気をつけて学ぶと良いですか?
Q3.打ち合わせや取材中、うまく答えがまとまらず、相手の方が言葉につまるときがあると思います。伝えたいことを言語化できるよう、ひのりほさんはどのようなサポートをしていますか?
Q4.「執筆だけでなく、マーケティングからご提案できます」とアピールするには、どのような実績が必要でしょうか?
Q5.マーケティングにはいろいろな種類がありますが、ライターとしてキャリアを積む場合、どのマーケティングから押さえていくのがオススメですか?
Q6.現在マーケターとして働いており、さまざまなマーケティング分野を担当してきました。スペシャリストからゼネラリストへの移行を考えていますが、独立を目指すとなると、得意分野がないと受注は難しいでしょうか?押さえておくと有利になる分野はありますか?
イベント参加者の声
イベント終了後、「#マーケとことば」でTwitterにはたくさんの感想が寄せられていました。一部をご紹介します。
まとめ
この時代変化の中で、ライターとして、マーケターとして、価値提供できる人材になるためのヒントが盛りだくさんのイベントでした。
これからの未来、「人にしかできないこと」「人がやってこそ意味のあること」の価値がより高まっていく。
マーケティングとライティングを切り分けるのではなく、溶け込ませながら活かしていくことで、「人にしか作れない」質の高いコンテンツを生むことができる。届けたい相手に届けられる。
……そんなメッセージを強く感じました。
マーケティングとライティングを溶け込ませる学びや実践に、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
▼ イベントアーカイブ(SHElikes受講生限定、7/19まで)
▼ ふっちーさん、ひのりほさんのSNSなど
▼ Sherpa of Writers 特別イベントのお知らせ(7/13、7/19)
ひのりほさんが代表・講師を務めるSherpa of Writersの特別イベント『自分らしいオリジナルキャリアを築こう!眠っている才能を引き出す考え方』が開催されます🎉
こちらのイベント参加フォームからお申込みください♪(参加費無料)
※執筆にあたり意識したポイント
ターゲット
マーケティングやライティングを学んだものの、知識やスキルの活かし方、仕事への繋げ方がいまいち分からないシーメイトさん
ターゲットに与えたい読後感、変化
・マーケティング(戦略)とライティング(技術)は切っても切り離せない関係だと理解でき、双方向に学びを深めようという意識が高まる
・学んだことをどう活かしたらよいかイメージできる
その他
取材者視点のレポートを書いてFBをもらう
→イベントレポート講座では登壇者視点の記事サンプルをご紹介いただけたので、取材者視点の記事に対するポイントを知りたい・深めたい。
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