#CMC_Meetup登壇レポート前編「カオナビのコミュニティが向き合う、2つの“初期の壁”」
みなさんこんにちは!株式会社カオナビでコミュニティ運営に携わっています、ゆり(@tsubo_yuri)です。
先日、CMCビギナーズルームのご縁から「【CMC_Meetup Online】Vol.21 "どうやって超える?コミュニティ立ち上げ初期の壁"」に登壇させていただきましたが、まさにいま壁を乗り越えようと奮闘している途中の私にとって、学びたっっくさんのすてきな時間でした…!#CMC_Meetup運営のみなさま、そしてご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
そこで今回は、イベントのパネルディスカッションでお話しした内容に加え、当日はお話ししきれなかったことも補足した記事を書いてみようと思います!(長くなりそうなのでまずは前編とします。。)
イベントでお話ししたテーマはこちら。この記事では、1・2について触れています。
カオナビの運営するユーザーコミュニティ「カオナビキャンパス」が本オープンしたのは2022年1月。まだまだコミュニティ運営歴の浅い私ですが、コミュニティに携わるみなさまに少しでも参考になれば幸いです!
コミュニティマーケティングとの出会い
すべてのきっかけは前職の人材会社で、キャリア系のイベント企画・運営に携わっていたころ。書店でふと気になって手に取った「ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング」でした。
「単発のイベントは実施できても、参加者のみなさんのキャリアアップやスキルアップにつなげるにはなにかが足りない・・」と、漠然とした課題を感じ始めていた私にとって、コレだ・・・!となった瞬間でした。
書籍を読んで小島さんのツイッターをフォローした数日後、偶然「朝渋」というイベントで小島さんが登壇されるイベントを発見。衝動のまま参加して、やっぱりコミュニティにヒントがありそう👀と興味を深め、CMC_Meetupやその他いろんなイベントに参加するようになりました。
そんななか、もともと転職を考え始めていた私は「自分が今取り組んでいることは“カスタマーサクセス”や“カスタマーマーケティング”あたりに近いのかも??と、転職活動を開始。無事2021年1月、カオナビに入社しました。
当時、カオナビは4種のユーザーさま向けセミナーを運営しており、ちょうどコミュニティの構想が出てきたころ。こんなドンピシャのフェーズで入社できるなんて!と即決したのを覚えています。笑
入社当初はユーザー会担当として企画や運営、コンテンツ制作を主におこない、10ヶ月目くらい経った2021年秋に、コミュニティ立ち上げの準備(プレオープン期)から本格的にコミュニティにかかわるようになりました。
カオナビのコミュニティ施策
先述のとおり、カオナビでは今年1月、タレントマネジメントの活きた事例を学び合える場として「カオナビキャンパス」を公開しました。
“正解のないタレントマネジメントだからこそ、活きた事例と他社との交流が不可欠”との考えから、これまで提供してきたサポートやユーザーさま向けのコンテンツ・イベント等に加え、オンラインで時間や場所に縛られずに学び交流できるユーザーさま専用サイト「カオナビキャンパスオンライン」を同時に公開しています。
体制
現在、コミュニティについては私を含め2名がメインとなって運営しています。
そのほか、ユーザー会を一緒に運営していたり、コンテンツ制作担当のメンバーなどなど、カスタマーマーケティンググループをはじめ、たくさんのメンバーが関わっている状態です。(感謝…!!)
カオナビキャンパスオンラインの2大機能と取り組み
カオナビのコミュニティの特徴は?と聞かれたら、「上記の2つを同じくらい大きな目的として置いていること」と答えます。
1.ユーザーさま同士が交流・相談できる「トークルーム」
カオナビの活用や人事業務におけるユーザーのみなさまのお悩みを共有し、相談することができる場としての、いわゆるオンラインコミュニティを提供しているのがこちら。
まだまだ活性化途中ではあるものの、最近ではユーザーさまから週1~2件のご投稿が定期的に集まりつつあり、「困ったときはここで聞いてみる」というのが徐々に浸透してきている段階です。
初期の壁① 投稿が集まらない!
こうしたオンラインコミュニティの初期の壁あるあるの1つが「ユーザーさまからの投稿が集まりにくいこと」なのではないでしょうか。
(いわゆる「盛り上がり」とも言えますが、そもそも「盛り上がってる状態って?」については、コミュニティの目的に合わせて議論が必要です。弊社でも現在指標を策定途中のため、こちらはまた別の機会に・・・)
ここでは、「ユーザーさまからの投稿が集まりにくいこと」を課題とした際の取り組みについて少し触れます。
参加してくださっているユーザーさまにご意見をお聞きしてみたり、私自身がほかのコミュニティのFacebookグループに入ったりして感じたことは、「知り合いのいない大勢のコミュニティで発言するのはめちゃくちゃハードルが高い」ということでした。(よく考えれば当たり前なのですが、気軽に投稿してほしい!なんて思ってしまいがちなのですよね・・・泣)
そこで、まずはユーザーさまが知り合いをつくり、安心して発言しやすい場とするべく、ユーザーさま同士、お顔を合わせてラフに会話ができる少人数のユーザー会の開催頻度を上げることに。
・少人数だから話しやすい
・ほかのユーザーさんの話が勉強になった
・○○の機能についての話も聞いてみたい
など、ポジティブな声をいただくことが増えました。
(参加者アンケートをもとに次回テーマを考えられるのも、高頻度で開催するにあたってかなり助かっています…!ユーザーのみなさま、いつもありがとうございます!!!)
また、ユーザー会の開催時には
などを行うことで、「コミュニティのなかの動き」がほかのユーザーさまにも伝わるような工夫をしています。
ユーザーコミュニティにおいては、「投稿した人の抱えていた課題が解決すること」と同じかそれ以上に、「おなじような課題を持っていたほかのユーザーさまが、誰かの投稿を見てヒントを見つけたり解決したりすること」が価値だと感じています。
だからこそこれからは、投稿数などだけで一喜一憂するのではなく、コミュニティへの定期的なアクセス数や、トークルームの閲覧数などの推移を追っていこうとしているところです。
2.役立つコンテンツがいつでも見れる「ライブラリ」
カオナビキャンパスの2大機能の2つ目は、カオナビの活用からタレントマネジメントの実践まで、幅広く学べるコンテンツが揃っている「ライブラリ」。
これまで提供してきたカスタマーサクセスのコンテンツを一元化し、過去のセミナー動画や資料などをいつでもご覧いただけるようにしています。
初期の壁② コミュニティへのログインが定着しない
ユーザーさまにとって、これまで身近でなかったコミュニティ。定期的に訪問習慣はなかなかつかないものです。だからこそ、「コンテンツ」やコミュニティ内の通知をうまく活用し、ユーザーさまの興味をひくきっかけが必要ですよね。
現在行っている施策は、大きく分けて以下の2つです。
1.導入初期のユーザーさまへのテックタッチ
導入初期のユーザーさまに欠かせないコンテンツが盛りだくさんなこのコミュニティ。そのため、これから導入いただくユーザーさまにはできる限り100%に近いかたちで参加いただくべく、利用開始時から週1×3通、カオナビキャンパスのなかでも特に導入初期に役立つ資料をメールでご案内するようにしています。
さらに、導入が決定している場合には、利用開始前にコミュニティのアカウント発行も開始。営業段階からコミュニティの魅力について触れていただくことで、よりスムーズに、多くのユーザーさまにご参加いただけるよう工夫しています。
2.月2回のコンテンツ更新と通知
2つ目の施策はこちら。現在はコンテンツ更新の頻度を月に2回とし、メールなど別のチャネルからもお知らせ。さらに、ユーザー会の告知メールでもコミュニティへの導線を強化し、コミュニティへの新規参加・参加者のログイン頻度向上のきっかけづくりをしています。
メール配信によって(ある程度は)ログインの波ができているのがわかります。
以上が、「カオナビキャンパス」が向き合うコミュニティ初期の2つの壁と、その向き合い方でした。
さいごに
ちなみに、今期はカオナビキャンパスの世界観や熱量をより多くのユーザーさまに体感いただくため、「他社の人事と会って話せるユーザー会」として全国8か所をめぐるオフラインユーザー会も実施中です!
今後はこのようなオン・オフラインのイベントで生まれる熱量をどのようにしてオンラインコミュニティに注ぎ込み、定着させていくかがカギになりそうです。
まだまだ模索している段階ですので、コミュマネのみなさん、そしてコミュニティに参加しているみなさん、ぜひぜひアイデア交換などさせてください~~!
次回は残りのテーマについても書いてみたいと思っています。お楽しみに・・!
2022/09/14 追記:
後編のレポートを公開しました!
最後に、カオナビキャンパスに関わってくださっているすべてのユーザーさま、いつもほんとうにありがとうございます!!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします・・!