見出し画像

#でんぱエンディング

もう1曲目から泣いてた。このめちゃくちゃ激しいダンスで生歌しちゃうような、全力手抜きなしの最高最強のパフォーマー達のライブがもう生では見れなくなる。

他のオタクみたいに全通してたり、接触イベ必ず参加してたり、物販朝一で並んだりもしていない、バックボーン読み漁って全能全知のオタクです!ってわけでもない、ただ楽曲とパフォーマンスが好きなだけのライトオタク。こんな私ですが自分語りをさせてください。

私がでんぱ組.incを始めて知ったのは奇縁、えいたその炎上だった。舞台観劇にコスプレで行ったのだっけな。まあ関係者だし?そこまで目くじら立てるほどのもんか?とも思ったが。観劇マナーってマジ1ミリも体動かせないほど厳しいし、(出演者が彼氏という噂も同時に出てたので)女の嫉妬とはげに恐ろしきものなりけり。で済ませていた。
はて、この人、このグループはどういう人なんかいな、と物見遊山でYoutubeでちゅるりちゅるりらを聴いた。
「この曲好き!!」
必殺のヨナ抜きメロディーに貫かれ、そこから聴いたほとんどの楽曲がクリティカル叩き出してきた。
私は楽曲派と名乗っている通り、楽曲のほとんどが好みでないとそのアーティストのファンになれないめんどくさい性格である。でんぱ組.incの曲はことごとく突き刺さったので推すと決めた。
絵に描いたような色担当ありセーラー服(衣装クッソカワイイな最高じゃねーか)っていうザッツアイドルなのに。りさちーの力強い歌声が衝撃だった。アイドルと言えばきゅるりんきらきら、きゃわいい声で歌うのが定番。だけどりさちーの歌はドス・こぶし効かせまくり。なんでこんな力強い声で?
面白いじゃん。むしろ好感。キラキラ声ばっかの歌、しんどいんだよ。
もがちゃんのウィスパーな声、えいたそのアニメ声、でも6人揃うと何故かまとまる。
私は音楽を聴くと大体のパートを分解して聞こうとしてしまうので、大人数でユニゾンで歌われると微妙なずれがザラザラしちゃって、処理能力が追いつかなくて疲れてしまう。でも彼女たちのユニゾンは不思議と束になって『でんぱ組.incの声』になるのでそういう疲れがなかった。推しポイント加点。
W.W.D.は衝撃すぎた。『いじめられ部屋に引きこもっていた』これがキラキラアイドルの歌い出しですか???ほんとに???
その子こそ私のホーム・香川県出身のみりんちゃんだった。そういう共通点見つけちゃうとオタクってちょろいんですよ。境遇に共感し、ぶれない芯と強さに惚れ込んで、人生初の推し女子になった。女が女子を好きになるなんてどういうこと?って思ってた私が!

彼女らは私の凝り固まったアイドル観を変えた。へんてこな難易度extreme曲にへんてこな難易度extremeダンスをバッキバキにキレッキレで踊る6人。やってることはアイドルとしてはめちゃくちゃで、でもすんごいロックしてる。
彼女たちはロックフェスにも出演していた(ロックフェス×女子ドルの先駆けだと思う)。後ろに超絶テクの生バンドを引っ提げ舞い踊る彼女らは神々しかった。ネオジャポとか絶対楽しいしかないやん。
絶対生で見なきゃ、という思いが強くなりすぎて、幕神アリーナツアー神戸を皮切りにライブに行くようになって。今に至る。

もがちゃんが電撃脱退し、不変と思われていたヘタクソばっかの六重奏神話が壊れた。もがちゃんがメンバーと不仲でいじめられてたとかそういう憶測でしかないこたつ記事が出てオタク同士もなんかギスギスしてた。「そんなん真相は本人たちにしかわからんて!」とキレた。
ねもぺろ加入した大阪城ホールの帰り、放心しながら「人数…多くね?」って呟いた(ジャンプ早バレでオタクたちざわざわしてたね)。
ぺろりん最初歌割りもあんまもらえないほど上手とは言えなかったのに、みるみる成長して「あれっ、ヤバいほど上手くなってる、なんなんこの子エグない?」。
形而上学的、魔法のコンテンポラリー一発撮りMV、好きすぎたな。
えいたそのパワフルな歌唱力やねむきゅんの甘ったるい声が抜けて、りさちーとタメ張るドスの強さでトップ歌唱力なねもちゃんが抜けた時は消沈しちゃって少し離れちゃったけど。
新曲が出たら一聴はしてたし、曲の方向性変わった時(わかりますよ運営のジレンマ)はちょっと残念って思っちゃったけど!
ずっと追ってはいました。


エンディングの話が流れてきて、まず、ごめんなさいって思った。
すゑにハマって遠征ごと全部そっちに回しちゃった(しがない香川県民はライブごとほぼ全てが海越えの遠征)からあんまライブ行ってない、つまりは終わりに手を添えたのは自分でもある。
衝撃とともに、ラストは絶対行かなきゃ、と心に決め即座に飛行機と幕張のホテルを押さえた。
2日目は1度外れたけど、ローチケ先行でなんとか引っ掛けた。
これを逃したらもう生で見れなくなるんだから絶対に当てたい。当選メールに安堵した。

エンディングライブに着るために、メルカリで法被を譲ってもらった。法被には「私の初めての推しがみりんちゃんでした。エンディング楽しんできてください」と、嬉しいメモがついていた。名前も顔も知らぬ彼女の思いも一緒に羽織ると決めた。

エンディングツアーは高松だけ。人生初の2チェキのお相手がみりんちゃんであることは誇りです。(2人目はYes!アキト氏)


そして迎えたDay1。
S席、スタンド最前だったのでステージがよく見えた。圧巻の歴代衣装の数々。ディアステージのシャッター。ペンライトを模したライティング。もうその時点でこみ上げてくるものがあった。彼女たちの歴史そのものが展開されていた。(衣装展&図録お願いしますほんとに)

幕が上がる。
徐々に、私が惚れ込んだ彼女たちの最高最強のパフォーマンスが『もう今後は生で見れないもの』に変わっていくのに泣いた。3曲目でもう号泣。
てか完成形すぎた。りとくんりあちゃんひなちゃんの声めちゃくちゃ強かった。えげつなかった。こんなに上手かったっけ?ってぺろりんに思った時と同じことを思った。
こんだけ超難易度の曲バッキバキに歌いながら踊れるアイドル他に居ます?もっとゆるいダンスでも口パクなアイドルなんてごまんといるのに。
焔はいつか消える、わかってる。そのいつかが今日明日なんだとわかってる。終わりをちゃんと見せてくれるの自体誠実だよ。私の人生の推しバンドなんて不祥事で突然全てが断たれちゃったんだから。わかってる、わかってるんだけど。
彼女たちが映像の中だけのものになっちゃうのが嫌だ。実体を持った彼女たちはこんなにも輝いて魅せて訴えてきてくれてるのに。

MC無し33曲激強ダンスの超ストロングスタイル。
楽曲は最近聴いたことが少ないように思うものもたくさん。懐かしかったり、これ全曲2日間でやるつもりなんじゃない?って思っちゃったり。
キラキラチューンがケンカver.だったのもアガったな。
イントロの時点でわぁって驚くものもあった。オーギュメンテッドおじいちゃん嬉しかった。
いのちのよろこびは自分がベリーダンスやってるもんだからファンベールの扱いめちゃくちゃ見てしまってた。あの正面ひらひら、意外とちゃんと見せるの難しいんですよ?
W.W.D ENDINGもすごく泣いた。16年、あまりにも重い。
ストロングスタイルなのにあっという間すぎて。

オタクのアンコール掛け声は『みりん、りさ、ぺろりんピンキー、りとりあひなちゃんでんぱ組!』
これ、ヒャダさんがちゃんとラストでんぱ組MIXをプレゼントしてくれたのが嬉しかった。オタクの中で統一できてました?このコール。

アンコールのWWDBEST。イントロでわかった瞬間に鳥肌が立った。大好きでめちゃくちゃ聴き込んだけど、もがちゃん脱退に伴い聴けなくなった曲。下手くそばっかの六重奏。そしてみりんちゃんの「平成を終わらせに来ました!」からのORANGELIUM。THE PAST STARSとして写し出されたOG達に沸く。けど、直前の神々配信でも声かかんなかったって嘆いてたもがちゃん。来てるはずが……………来てた。アルティメットセーラーで。
み「もがちゃんの卒業式をやります!」
泣いた。そういう時が来ると思わなかった。
前述の通り、禍根があって(と噂され)辞めた人。実際は何があったかなんて外部の人間は知りようがないんだけど。
知りようがないから、ぽかんと大きな穴が空いていた。
それを埋める必須の1ピースだった。
私はそこまでオタクじゃない。けど確かに何かが浄化されたのを感じた一幕だった。

一日目はとにかく泣いた。この素晴らしいパフォーマンスの一つ一つを目に焼き付けるんだと思ってガン見しながら泣いた。


二日目。2階スタンドPA卓前。
客入りが終わりかけのところで、PA卓でもふくちゃん発信の円陣がかかる。
最高のエンディングライブにするぞ!
周囲のオタクたちからも拍手が自然と起こる。

一日目であんなに泣いたんだから二日目はちゃんと楽しもうと思った。一曲目から泣いた。
泣きすぎで吐き気した3曲目。そういや興奮で寝れなくて(あとすゑの寄席見に往復2時間かけて東京に行ったので)睡眠不足だった。おかげで以降はちょっと涙引っ込んだ。
最後方の席だったおかげで全体を見渡すことができた。オタクたちのサイリウムの海。
でんぱ組は私にオタ芸文化を教えてくれた。最後までジャージャーやら化繊やらのMIXは覚えきれなかったけど。キンブレという言葉・物体、メンバーカラーでキンブレの色変える、そろそろ行こうぜイエローパンチョス、口上。ジャニオタ出の私にはとても新鮮だった。
こういうのも、もうやる機会がなくなる。
でんぱ組.incのライブは、オタクとメンバーの相互コミュニケーションの場でもあった。
ORANGELIUMの圧倒的なオレンジの海。
見よう見真似の振りももうできなくなる。
それがすごく寂しくなって、また泣いた。鼻水と涙でぐっちょぐちょ。

最後のサクラあっぱれーしょん、ピンクの海。

最大の多幸感で『バイバイ、さよなら』と踊り続けるメンバー達のトロッコは、ステージには戻らなかった。
そこから全関係者への感謝を伝える、15分にもわたるエンドロール。武道館を目指すみりんちゃんの宣言など過去の歴史的場面からの音声、メンバーからのラストメッセージ。圧倒的なエンディングだった。
放心の中、明転。拍手が湧き出た。
これはダブルアンコールを狙ってもいいのか、それともこのまま終わる方が良いのか。私は後者だと思うんだけど。そんな探り探りの時間。
拍手が鳴り止まない。
影ナレで終焉とわかった時、自然と、「ありがとーーー!」と叫んでいた。叫ぶような柄じゃないのにな。

私、こんなにでんぱ組.incが好きだったんだなあ。知らなかった。
『忘れないで』
いつまでも忘れられるわけないじゃん、こんなカッコイイ人たちをさ。
とにかく円盤はよ。でんぱ組.incは概念となって続いていくんだから。

以上、激重文章をお届け!ただのライトオタクでしたー


東京駅でちゃんと撮れたぜ


いいなと思ったら応援しよう!