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良い子の鎧

わたしの生徒は、わたしとの面談や授業の際はとてもいい子です。
いい子でいようとします。
親御さんには暴言を吐き、
家での態度は悪くても、
他人の、「先生」と言われるわたしの前ではいい子でいようとします。

子どもは、親の愛を知っていて嫌われないことが分かっているから、
親にはそういう態度をとれ、
嫌われないように他人の前ではいい子の鎧をつけます。

それは健全なことです。
親の前でいい子で、外で暴れる方が、迷惑をかけ
いろいろと問題だからです。

ただ、
わたしはいい子に見える生徒が、心の中でもがいていることが分かります。
いい子を装うために、体制を整えていますが、心はもがき苦しんでいる。
「いい子でいなくてもいい。なんでも受け入れる覚悟で担当したんだから、本音を出して」と話すといい子の鎧を少しずつ脱いでくれます。
すると、
うなずき、YESしか言えなかった子が
アドバイスを言い返してきたり、
「どうせ分かってくれない」と叫んだりします。
それで良いのです。
自分を出さないと何も解決できません。
叫んでいい、ぶつかってきていい。

本音で向き合う「他人」が、必要なときがあります。
本音で話したい人がひるんだりしますか?
すべて受け止めたうえでやっと話ができます。
闘うための鎧はいりません。
わたしは闘うためにいるのではありません。

生きにくい世の中から解放されてほしい。
あなたを理解したい、と思う人がそばにいることで
強くなってほしいのです。

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