38・モラ逃げXデー。18年間のモラハラから遂に逃げました。【前編】
前回の話はこちら↓
住む部屋が来まり、子供の学校関係への連絡も済みました。
習い事もやめたし、契約していた月極駐輪場も解約しました。
そして、話が広がらないように最小限の友人にだけ事情を説明しました。
夫が家を空ける日が月に何度かあるので、その中から実行できそうな日を選びました。
「ここ、かな。」
本当に本当に、すっごく怖かった。
もう出て行くと決めていたとはいえ、バレて激高されるのではないかというのと、本当はこんなやり方は卑怯で私のほうに天罰が下るのではないか。
そんな風に考えて、ずっと気が気ではありませんでした。
しかし、モラハラ夫に対する愛情はもうひとかけらもありませんでした。
バレて危害が加えられたらという恐怖感、子供のメンタル、
私の体力とメンタルがどこまで保つか、それが一番の気がかりでした。
いよいよ、引っ越し業者に予約を入れました。
一般的な引っ越し屋さんだと家財の量を見積もるため、下見が必要です。
しかし今回の引っ越しは昼逃げ。そんなことをしている余裕などはありません。日数がないということと、バレるリスクが格段に上がるためです。
そこで選んだのが某単身引っ越しサービスでした。
これはカゴに二つまでの荷物を載せて運び出し、
翌日に現地へ到着するというサービスです。
これならネットでおおよその見積もりが出せて、下見は不要です。
そして、業界最大手というだけあって守秘義務がしっかりなされていました。
こちらから要望をしたら、私本人からの問合わせ以外では引っ越し先の住所や持ち出し日など一切伝えないようにしてくださいました。
ここまでに、自分たちの荷物を出来る限り断捨離しました。
最小限の生活必需品、最小限の衣類、学用品、PCとプリンター。
そして貴重品と思い出の品は絶対に積み忘れないように・・・。
これはDV相談センターでも念押しされましたが、持ち出し忘れたものは例え貴重品でも、ないと困るものだとしても、モラハラ加害者の多くは返してくれないんだそうです。
相手のために何かするという気持ちが欠落しているからでしょうか。
それとも、家族に出て行かれた自分こそが被害者だと思っているからでしょうか。
とにかく、大事なものだけは絶対に忘れないように、と言われていました。
事前に荷造りすることは出来ませんので、持ち出し品をリストアップし、
何度も頭の中でシュミレーションしました。
そしてXデー当日。
モラ夫が出かけたのを確認して、急いで荷造りを始めました。
約2時間後、荷物の引き取りに業者がやってきました。
軽々とカゴ2つ分の荷物を載せてトラックで運んで行ってくれました。
子供2人分の自転車は積めたのですが、私の子供載せママチャリが積載量オーバーで宅配便での輸送となり、別料金になりました。
これは事前に想定しており、積めなかった場合は宅配便にするということで申し込んでいましたので、とてもスムーズでした。
これらの荷物は、引っ越し先へ到着するのが翌日の午前中(時間区分が自分で指定できました)となります。
なので、その日と翌朝必要なものは手荷物で運ぶ必要がありました。
身内に車を出してもらい、ボストンバック1つ、布団2組、そして子供を乗せて引っ越し先のアパートまで連れて行ってもらいました。
私はそのあとご近所に挨拶をし、ひとり、電車に乗って18年間住んだ町をあとにしました。