自主保育に参加し、のぶカンタービレを読んでの感想
一昨日、自主保育の体験会に行ってきた。
河原で、年齢の異なる子供達が一緒にあそぶ。
何もない原っぱでも、追いかけっこをするだけで楽しそう。
お弁当を持ってきて、それぞれ好きなタイミングで食べて、走り回って。
最後は絵本を読んで、これまた自由解散。
先日、自主保育のドキュメンタリー映画の上映会があり観に行ったのだけど、そこで謎の涙。とりあえず感情が昂り、泣いてしまった。
謎というか、理解に努める前に忘れてしまった。
しまったなぁ、noteにちゃんと記録しておけば、ちゃんと向き合うことができたのに。何でしなかったんだろう?以後、気をつけよう。
うろ覚えだけど、多分映画を観て泣いたのではなく、子供のおもちゃの取り合いを見たからだったと思う。
息子は車が大好きで、車のおもちゃをいつも手にしてる。親はそれを奪わないけど、従兄弟たちはいつも容赦なくそれを奪う。手に取るもの手に取るもの、全てを奪われることもある。
普段から従兄弟同士でよく会っていて、それ自体はひとりっ子みたいにならないから良いなと思っていた。でもこのおもちゃのやり取りを見ていると内心複雑で、内心どころか、ついヘルプに入ってしまったりしていた。
息子自体、奪われた時は、怒ったり、呆然としたり、泣いたり。その場によって対応はさまざま。
従兄弟は年上の男が4人いるので、息子はとにかく一番弱い。
特に下2人とは年齢が近いこともあり、容赦ない本気のやりとりになる。
容赦なく奪われて、そうゆう経験を経た息子が、逆の立場になった時「奪っても平気な人」になって欲しくなかった。私の勝手な願いだけど。
自主保育の上映会では、上映中子供達が遊んでくれているようおもちゃがたくさん。お絵描き道具もあった。その中でやはり手に取るのは車のおもちゃ。両手にゲットして、ご機嫌に。
ひとりで遊んでいると、そのおもちゃを使いたい年上の男の子がやって来た。
息子は貸して、といわれても今は全然貸せない時期。
なのに、別のおもちゃを差し出して、交換。という技術を使い、その男の子はするりと自分の遊びたいおもちゃをゲットして立ち去っていった。
きっとまた容赦なく奪われるんだろうな、仕方ないな。と思っていたから、びっくり。
息子は代わりに受け取ったおもちゃで、引き続き楽しそうに遊んでいる。
代わりのおもちゃを差し出す解決法は、モンテッソーリの保育所で見たことがあったのだけど…
その解決法を、子供がさらりとやってのけるとは…
何だか感動してしまった。
そして、泣いてしまった。
私は、自分の知らないうちに傷付いてることがある。それが、ふとしたきっかけで刺激されると、あふれるように泣く。傾向にある。
私は息子に無慈悲に物を奪われるという対応をされたくなくて、でもこの集まりではされなかったから嬉しくて、感動して泣いた。のかな?
とにかくその少年のやり取りが優しくて、こんな仲間がいるなら是非一緒に活動したいな、遊びたいなと思った。
そして、体験会参加。
きっかけの話をしたら、参加者のひとりが、私が心配していた「そうゆう経験を経た息子が逆の立場になって奪っても平気な人になる可能性」についてアドバイスをくれた。
個人の気質によるよ、と。
やられてやり返す人もいれば、やられてもやり返さない人もいる。
確かに、と思った。
それも含めて色んな対応をする人と接するのは良いことなのかもと思うことが出来た。
何が良いか悪いかは、本人がチョイスするから、判断できるよう色んな選択肢を見せるのは良い事だな、と。
そして色んな選択肢の中に、是非あの少年が参加している、ここの自主保育の会に参加したいなと思った。(今回は会えなかったけど)
そして初回の体験会では、お姉さんが抱っこして可愛がってくれたり、自分から色んなひとに近づいていって、すごく楽しそうに遊んでいた。
かと思えば家から持ってきたおもちゃでひとり遊んでいたり。
かなり自由。そしてエンジョイ。
自主保育の偉いひとが、この子向いてますね!と言ってくれたし、姉に話をした時も、たしかに合ってそうだね〜と言ってくれた。
何より、息子の笑顔が眩しい。
ので、今後も定期的に続けていこうと思う。
そして、のぶカンタービレ!
辻井伸行さんのお話です。
お母さんの辻井いつ子さんが書いた本を、これの他に2冊読んだけど…この本が一番伸行さん・いつ子さんを多方面から見た本だった。2人をとりまく色んな方の視点が記載されていて面白かった。
3冊を通して読んで、とにかくお母さんがパワフルで素晴らしい。
いつ子さんのようにはなれない…と思ったけど、いつ子さんも、とあるプロバイオリニストの母に会った時にこんな風にはなれないと思ったみたい。
でもそもそも、いつ子さんになれなくても良いかなって…私は私にしかなれないので、私なりに。私の出来ることを。
能力の差はあれど、きっと子を想う親の気持ちは一緒だから。