ジョニー・ベリンダを観て
filmarksより
しかし胸糞な映画でした
いや、良作なんですけど…
作品に出てくるロッキーという男が糞すぎて
それに振り回される人々が悲劇すぎて
ロッキーさえいなければ怒…と
ストーリーを変えて欲しい気持ちになりました
が、実際の事件を元にしているという上記記載をみて衝撃を受けました
そして主演のジェーン・ワイマンが
第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンの最初の妻ということ、
この役を演じているのが30代という衝撃も…
え、少女にしか見えないですけど?私だけ??
子鹿物語も観たことがあるけど、出演していたらしい…また見直そう
そして4度の離婚歴、逞しいなと思いました
ストーリーはちょっとオクラホマ!を彷彿とさせました。
どちらの作品も、同じ村の仲間を銃で殺してしまう。けど許される。
殺人罪じゃないの?人の命を軽く扱う違和感…
年代も近いのかなぁ
調べようとしてたらつい、レーガン大統領が気になり検索してしまった
映画と関係ないですが…
この方俳優だったのですね
そして
離婚歴のあるアメリカ史上初の大統領である(2人目はドナルド・トランプ)。
とのこと
時代的には中曽根首相の頃の大統領で、
安倍さんとの共通点が多い印象
(銃撃される→レーガンの場合暗殺未遂で済んだ)
(レーガノミクスを実行した)
妻のジェーンはレーガンとは違って派手さに欠けるが、演技力の高さで着実にキャリアアップを果たしていた。この為レーガンはジェーンに対する嫉妬を抱いて夫婦関係が悪化し、1949年3月に妻のジェーンのアカデミー主演女優賞受賞が引き金になり、同年7月に離婚した[5]。
とのこと
以上は全部wiki情報です
以下私の感想(ネタバレあり)です
聞こえない喋れない、聾唖の女性が
バカだと見下されながら生きている
でも本当は、聞こえないから喋れないだけで知能はしっかりしており、仕事もきっちりこなす真面目な主人公(ジェーン・ワイマン)
聾唖ってだけで悲劇なのに、それによりバカ扱いは悲しすぎる…
でも、流れ者の医者が彼女に興味を持ってくれたたお陰で彼女の世界は広がっていきます
読唇術や手話を彼から学び、知ることは楽しいんだ!という事を彼女の表情を見て感じます
バイオリンに手を当て、音楽を知る繊細な演出は喜びの最高潮でした
そこから酔っ払ったロッキーの毒牙にかかり、妊娠させられてしまったり
ロッキーが犯人だと知ったお父さんが崖から突き落とされて死んでしまったり
え?なんでこんなに不幸が重なるの?ジョニー・ベリンダは何も悪いことしてないのに…と悲しくなりました
これ、ロッキーがしでかしたことです。全部。
本当に、ロッキーさえいなければ怒💢
こんなに悪いことをしても、全然しっぽを掴ませなくて、責任を問われないロッキー
さらに結婚までして、妻の資産も半ば手に入れます…世の中不公平だ‼️泣
でもベリンダは腐らない
一時期荒れるけど、無事出産をして、愛情を込めて子供を育てます
そしてまた試練
ロッキーとその妻に子供を奪われそうになります
ここでようやくベリンダが反撃、でもやりすぎ、ロッキーを銃殺してしまいます…
これで捕まって有罪、責任を問われたら最悪だったけど、ここでようやく無罪が認められて安心した反面、冒頭で書いたように
殺人罪じゃないの?と、人の命を軽く扱う違和感を感じました。
全体を通して救いとなったのは、ベリンダと医師との関係性。この医師が素晴らし過ぎて。
結婚を考えていた女性に裏切られて傷心、寒村にやってきたのですが
他所者としてなかなか受け入れられず…でも、
誰かの役に立てば孤独じゃない
と、一生懸命医師として働く
その中でベリンダと出会い、救うつもりが癒されていく…
彼が彼女に言葉を教えなければ、ロッキーは彼女を襲わなかったかもしれない
(言葉を覚え、自信をつけ美しくなったベリンダに目をつけたという経緯があります)
でも彼が彼女に言葉を教えなければ、子供を譲渡する権利書に、内容理解しないままサインしてしまったかもしれない
癒しがのちに一緒にいたいという気持ちに至り、医師はベリンダに同居(結婚?)を持ち掛けます。
だんだん人生が良い方向に向かうといいね。
というところで話は終わりました。
これ、実際にカナダであった事件との事でしたが…
実際はどうだったんだろう
実在ベリンダはしあわせになれたのでしょうか❓
でもどんな状況でも、要は心の持ちようだなと思いました。
前向きに、ひとつひとつ丁寧に向き合っていけば、きっといつか実際に上向いていく。
そう信じられる良作でした。
また見たいか…と言われると…
ちょっとシンドイ
って感じです😅
ベリンダに幸あれ‼️