Dominic Fike(ドミニク・ファイク)は時代の寵児になる……のか?
どうもこんばんは、BROCKHAMPTONヤクザのナカジです。
みなさんBHのニューアルバム「ROADRUNNER」はもうお聴きになりましたでしょうか。私は毎日聴いています。友達にも薦めまくっています。
前作「GINGER」の時と同様、私家版ライナーノーツ的なものを公開しようかなと思っていたのですが、執筆の依頼を某所よりいただいたのでそちらは近日外部サイトにて公開いたします。ボーナストラック含めたボックスセットの開封レポと、先日の有料配信ライヴの模様についてはこちらで公開予定ですので、もう少々お待ちくださいませね。
●DominicがBROCKHAMPTONのMVに出演
それで、なぜ今このタイミングでDominic Fikeについて書いているのかと言うと、コレですよコレ。
本記事は前回に引き続き、ソニー・ミュージックジャパン インターナショナルさんからご依頼いただきまして、共同PR企画として公開しております。Dominicのプロフィールとディスコグラフィについて紹介した前回の記事は↓からどうぞ。
今回は「またBHの新作にDominicが絡んできたので、彼の最近の活動についてまとめる」というテーマで書いております。Dominicは『ROADRUNNER』の楽曲自体には大きくフィーチャーされることはなかったのですが、先日Lil Nas XがBHのリーダーKevinとDominicとの3ショットをSNSに上げたので(削除済み)、どうも何かやってる気配はあったんですね。
その理由が判明したのが、『ROADRUNNER』からの第2弾シングル「COUNT ON ME」のMVです。
MVはもうご覧になった方がほとんどだと思うのですが、一応内容を説明しておくとDominic FikeとLil Nas Xの2人がドライブに出かけ、そこでなにやらサイケな世界に入っていき、Dominicとリルナズのボーイズラブ展開に……というストーリーです。
MVの原案はもちろんKevin。これまでもMVの中でボーイフレンドとキスしたり(1997 DIANA)、「俺の音楽はゲイ専用だ」と挑発的な発言をしてきたKevinですが、今回は超有名人のマブダチ2人にカップルを演じさせるというウルトラCをかましてきました。
しかもBROCKHAMPTONのメンバーは一度も出てこないし、後半はろくに曲も鳴らず、高熱出した時のシュールな夢みたいな感じで終了。とにかく何もかも予想外過ぎて、初見の直後は頭の上に「?」マークが3つくらい浮いてました(笑)。まだ見てない人は上のリンクからぜひ。
ちなみにDominicは私生活ではガールフレンドがおり、リルナズがカムアウト済みなのは有名な話。こういうクィアな表現のビデオに出ることでセクシャリティについて話題にされることは避けられないと思うんですが、彼らには「それがどうした」という姿勢でいられるくらいの堅い絆があるのでしょうね(Dominicにガールフレンドがいるからといってヘテロとは限らないし、そこは他人が詮索すべき領域ではないので、我々は彼が公表している事実だけ知ってればいいと思います)。
いや、でもやっぱり「友達のために一肌脱ぐ」とは言ってもパンツまで脱ぐなんてDominicとリルナズってば気前良すぎません?
●ポール・マッカートニーのカヴァー集に参加!
Dominicの最近の話題と言えばこちらもホットなトピック。
なんとあのポール・マッカートニー御大のカヴァーアルバム「McCartney III Imagined」にお呼ばれしちゃってます!
これはサー・ポールが2020年末に出したソロ・アルバム『McCartney III』の楽曲を若手アーティストたちがカヴァーするという企画で、参加しているのはポール自ら最近のお気に入りだと公言しているミュージシャンたち(Anderson Paak.やSt. Vincent、Josh Hommeなどとにかく超豪華)。
Dominicが担当した「The Kiss Of Venus」はアルバムから先行公開され、MVも作られました。しかもMVにはポール本人もカメオ出演しているので、これはもう実質共演……!(撮影は別々っぽいけど)
ビートルズ~ウイングス~ソロと名曲を生み続けるレジェンドから寵愛を受けるDominic、これでファン層も広がるといいなあ!
●ジャスティン・ビーバーのアルバムにもお呼ばれ!
さらに、ジャスティン・ビーバーが3月にリリースしたアルバム『ジャスティス』にもDominicの名前が。8曲目「Die For You」にソングライティングとボーカルで参加しています。
Chance The RapperやKhalid、Benny Blancoなど豪華ゲストが大量参加している『ジャスティス』はアルバム自体の評価も高いですが、Dominic参加曲の「Die For You」は個人的に全16曲の中からTOP 3に入れてもいい出来! 80'sダンスポップ風のトラックと二人の物憂げな歌がすごく合うんですよね。
ちなみにジャスティンはデビューが早かったのでこの業界でのキャリアは長いですが、94年生まれの27歳。Dominicは95年生まれなので年は1個しか違わないんですよね。同世代として話も合いそうだし、今後も何かしらのコラボに期待したいところ。
それにしてもジャスティン・ビーバーとポール・マッカートニー、世界のスーパースターの新作に連続で招集されてDominicってばすっかり時代の寵児じゃないですか? しかもその直後に例の「COUNT ON ME」のビデオを出してくるあたり、一筋縄じゃいかないヒネたキャラが出てて最高です。
●Remi Wolfのリミックス集に参加
マッカートニー御大とジャスティンとの仕事はどちらかというと「シンガー」サイドのDominicという感じなんですが、3月に公開されたこちらの曲では彼の「ラッパー」サイドのパフォーマンスが聴けます!
昨年iPhone 12のCMソングに起用されて話題になったRemi Wolfの「Photo ID」のリミックスバージョンです。5月5日にRemiのリミックス集が出るのですが、BeckやNile Rodgers、Hot Chip、Panda Bear、Kimbraなど錚々たる顔ぶれと共にDominic Fikeの名前も並んでおります。
しかも「Photo ID」のビデオ、RemiとDominicがキャッキャしたり踊ったりしてる様子がすごくかわいいんですよ〜幸せな気分になれるのでぜひ観てください……。
●Kevin AbstractとDominic Fikeが一緒にアルバムを作るかも?
そんなDominicが次に何を見せてくれるんだろうというのは大変楽しみなところなんですが、気になる情報が一つ。
もうツイートは消されてしまったのですが、KevinがDominicと一緒にアルバムを作りたいって発言してるんですよね。
KevinとDominicの相性の良さはKevinの前作『Arizona Baby』収録の「Peach」で実証済みなので、アルバム一枚丸ごとコラボはぜひ聴いてみたいですね。ゴリゴリなヒップホップ曲からメロウなスローチューンまで聴かせてほしい~!
さらにKevinは2021年中に自分のソロアルバムと、BROCKHAMPTONの新作をもう一枚出すつもりだとも発言。ソロアルバムの方はレコーディングが終わってる曲もあるようで、インスタライブなどでファンに曲の一部を聴かせています。
Kevinの超お気に入りのアーティストであるDominicが、今後これらに関わってくる可能性も大いにありますね。これからもBHとKevinソロとDominic Fikeの動向、まとめて追っていきたいと思いますのでよろしければまた覗きにきてください。それまでは昨年リリースのDominic Fikeの初フル・アルバム「What Could Possibly Go Wrong」を聴きつつ、続報を待ちましょう!