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群馬レースレポート - 単騎で戦う僕は何を考えて走ったか



大会名:群馬ロードレース8月大会/交流戦 Day-2
開催場所:群馬県 群馬サイクルスポーツセンター
開催日:2020年8月23日
カテゴリー:P1,E1混走
コース:6km×20周=120km
天候:曇り(雨予報あり)
出走人数:154名ほど
リザルト:21位+0:11(完走74名)


今回は北海道から若き有望な未来のある選手達を連れて、遥々群馬に遠征に行った
わけだが、ここではその話は置いておいて、
僭越ながら私のレースについて"だけ"を書き綴らせていただく。

本レポートは2日間の開催の内、2日目(日曜日)についてのレポートだが、先に少しだけ1日目のレポートも記載させていただく。
駄文であるが、お付き合い願いたい。


ー 1日目 ー


久々のJBCF JPROTOURでのレース。
本物のレース(敢えてこの表現を使わせてもらう)は昨年のUCIグランフォンド世界選手権とツールド北海道(UCI2.2)以来のレースだ。もちろんレースは準備が全て。

本来狙っていた主要レースがなくなり、困った時期もあったが、この大会に出ることが決まって以来、使用機材、トレーニング、コンディショニングどれもをこれに向けて積み上げてきた。
元より、昨年と比べ長めの準備期間を設けたため、確実に昨シーズンよりもコンディションは高いし、ライディングフォームもスプリントも従来から大幅に改善した。

万全の状態で待ち望んだ戦いの日だ。
せっかく走るからにはもちろん狙うは優勝。

この日は不運にもレース途中で豪雨に変わる予報。
レースは雷が鳴った場合は短縮又は中止になってしまう。

スタート位置は僕の中である意味 安定の最後尾。
コース的にも、スタート方式的にもスタート位置はさほど影響しない。
今回はローリングスタートだったのだが、先導車のスピードに少し不安定さがあり、後続は落車と接触のオンパレード。

正にカオス。


至る所で文句と怒りの念が湧き上がっていたが、今まで世界各国のあらゆるカオスな状況をくぐり抜けてきた僕は何のその。笑
もちろん落車は巻き込まれそうにもなったが、冷静に対処してくぐり抜けた。
不謹慎かもしれないが久々のこの感じすらも僕は最高に楽しい。

そうそう、これなんだよ、戦いの前の殺伐とした雰囲気ってのは。


今 "ココ" で文句を言うのではなく、今 “ココ” を生き抜く方法を探す。
あくまで ”今” 。
如何なることがあっても、いくら後で被害を訴えても、結局リザルトは助けてくれない。報われない。

巻き込まれれば”敗者”だ。
理不尽なことが起きるのがロードレースとも言える。

残酷だが僕の中ではこれが真理。

下まで下り切り、いよいよレーススタート。
リアルスタート後は常に前方10〜30番手以内でこなす。

このレース、僕がチャンスを作るには10名程度の勝ち逃げに乗る必要がある。それも各主要チームが全チーム乗ったような逃げだ。

残念ながら今日(こんにち)のJPROTOURの雰囲気やレベルやメンバーも全くわからないために、僕には判断材料がない。
チームジャージと人数である程度推測して動く他ない。
集団前方付近に位置取り、集団の全体の疲労具合や、逃げる意思が強いチーム・強い選手、その他、各チームがどういう動きをしているか観察し、情報収集していく。

もちろん決まりそうな逃げは見定め自分の脚を使ってでもブリッジしていった。
何度か先頭10〜15名程度で抜け出すも、先行する人数が多すぎるために後ろがそれを許さず追走が5名、10名、20名と追走してきて再度大きな集団に、という動きがしばらく繰り返された。
僕はいつ決まるのか判断できないために、決まる可能性があると見れば全ての抜け出しに乗っていった。

なかなか決定的な逃げが出来ずにおおよそ40分を経過したあたりからだろうか、集団が抜け出すグループをキャッチするのに少し時間がかかるようになってきた。ポイント賞周回があった影響もあるのか、少し動きが鈍い。


そろそろ決まるかもしれない。

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