少数精鋭で高いアジリティを実現するIVRyの開発プロセス 2023夏編
IVRy(アイブリー)のエンジニアの yuri ( @yuri_ivry ) です。
カジュアル面談等で、「IVRy のエンジニアの働き方ってどんな感じですか?」「どうやって開発を進めているんですか?」と聞いていただく機会が増えてきました。
そこで、この記事ではエンジニアの業務を中心に IVRy のプロダクト開発の様子を紹介します。
IVRyの組織構造
まず、IVRy の会社全体としてどのような組織構造で会社を運営しているかを紹介します。
2023年7月時点の IVRy では、明確な事業部や組織というものを設けていません。
その代わりに Project や Circle という概念があります。
ビジネスを伸ばす・サービスを提供する・会社を運営するといった直接的な事業目的に沿った仕事については、Project という形で運営しています。
Project は3ヶ月(Quarter/Q)ごとに組閣され、Qの終わりにすべて解散します。
言い方を変えると、IVRy では3ヶ月毎に組織構造がスクラップアンドビルドされています。
※ Project は Team Topologies における Stream-aligned team です。
上記を注意深く読んでくださった方の中には、「Qごとに目標設定や上長が変わったら、エンジニアとしてのキャリア形成はどうなるの?」と思った方もいるかもしれません。
IVRy では Project とは独立した Circle という各職能の人材育成やキャリア形成にコミットする構造を設けています。
エンジニアやセールス、マーケターといった職能ごとに集まり、その職能での深い経験値を備えた Circle Owner のもと、イネーブルメントやスキルアップに関して様々な活動を行っています。
※ Circle は Team Topologies における Enabling team が少し近いです。1人のエンジニアは N 個の Project に加えて、1つの Circle に属しています。
エンジニアの Circle 活動のわかりやすい事例として、先日 開発合宿を開催しました。
他にも、ジュニアメンバにはメンターがついたり、有志で輪読会を実施したりしています。
これらの組織運営の背景に関しては、弊社代表の奥西による下記 Note も参考になります。
会社運営の根幹となる組織設計についても、年に1回トップダウンでガラッと作り変えるのではなく、アジャイルに作り変えていく風土は IVRy らしい点だと感じます。
プロダクト開発に関連するProject
次に、エンジニアが日常的に協業する機会が一番多い、プロダクト開発系の Project について紹介します。
※ 前提として、Q ごとに変更しているので、その時々で詳細は異なります。
プロダクト開発をメインの業務とする Project は、基本的にはいくつかの Project にわかれています。
1人のエンジニアは1つ〜複数の Project に所属しています。
プロダクト開発を行う各 Project は、プロダクト単位で組閣されていたり、プロダクトの特性(toB / toC や、プロダクトライフサイクルなど)ごとに組閣されていたりします。
※ 補足として、IVRy ではいわゆる電話の自動応答の IVRy 以外にも複数のプロダクトを展開しています。
プロダクト開発に関連する職種は、大まかには下記の3つです。
・エンジニア(ソフトウェアエンジニア・AI エンジニア)
・デザイナ
・プロダクトマネージャ/PdM
これらの3つの職種が1つのスクラムチームに所属し、いくつかの Project を回しています。
各職種の詳細は Job Description を参照してください(ダイレクトな誘導😎)
エンジニアの1週間の様子
1週間スプリントで週1回程度リリースを行っています。
IVRy は会社としてはフレックスタイム制ですが、プロダクト開発チームにおいては朝のデイリースクラムにはなるべく参加するルールとしています。
勤務場所についても自由度が高く、ほぼ毎日出社する人もいれば、フルリモートでイベントごとめがけてたまに東京に来るような人もいます。
いいオフィスなので、「オフィスに行くのも楽しい」ということで週に数日オフィスにいる、というメンバが多いです。
細かいところだと、コミュニケーションには Slack を用いていたり、タスク管理とドキュメント管理は Notion を用いていたり、デザインは Figma を用いていたり、開発時には Github Copilot を活用していたり、Pull Request 上でのコードレビューを実施していたり、 Github Actions を中心とした CI/CD を作っていたりします。
全体的なコンセプトとしては、「自由と責任」というキーワードを掲げて運営しています。
終わりに
現状の IVRy はフルタイムのエンジニアが10名前後と、開発チームのサイズが小さく、1人のカバー範囲がまだまだ広いような環境です。
それ故に、1人のエンジニアが入ることでチームのケーパビリティが劇的に向上します。
個人の力をチームでエンハンスメントし、サービスを大きく成長させられる環境になっていると感じています。
これからチームが大きくなっていくと、チームを分割したりプロセスを変えていくようなタイミングも出てくると思います。
ビジネスやチームの状況に合わせて、理想の開発プロセスを追いかけ続けることに興味がある方にとっても、大変おもしろい環境だと思います。
IVRy に興味をお持ちいただけましたら、ぜひ気軽にお話しましょう。
カジュアル面談からお待ちしています。