2週間入院と、聞いていたのに分娩台!?【長男出産記録③】
①
前の話
2023/11/15.(32週0日)
朝、4時頃に目が冷めてしまった。
前の日にバタバタと渡された書類に目を通しつつ陣痛カウンターをみたところ10分間隔になっていた。
昨夜の時点で3分間隔だったので、これで落ち着いてきているのだと、そう思っていた。
お腹の子にはずっと話しかけていて
①まず命優先
②命優先ができたら、できるだけ長くお腹の中にいる。命優先が出来ないなら出てきてもいい。
と、念じつつ話しかけ続けていた。
7時からお腹にモニターをつけて(NST)データ的にどうか見てもらえる。それがいい数値になっていれば、陣痛室から入院室へ移動。
8時に朝ご飯と先生から問診。
という流れであった。
NSTを見たところ、10分間隔でお尻に痛みもなく(出産が近づくとお尻や腰に痛みがあるそうだ)出血もおさまっていたので入院室へ移動。
あとで知ったのだが、出血はおさまっていたように思っていただけで続いており、これは出産へ進んでいる症状らしい。
トイレに1番近い大部屋の一角に連れてこられた。4人部屋で、周りは既に入院者がいた。
そこでやっと入院期間を具体的に聞けることになった。
胎児の肺機能が整うのが34週。あと2週間は最低でも入院した方がいい、と。
はじめての入院生活が始まろうとしていた。
うとうとしながら各所へ連絡をすることにした。
仕事はちょうど2週間後から産休に入ることになっていたが、その期間が全て入院になった為、職場へ引継ぎができないことを詫びる電話を入れた。
旦那は午前中で仕事を切り上げて面会にきてくれると言ってくれた。突然の入院で足りないものもあったのでとても助かった。
実家の母も隣の県からきてくれることになった。長期入院になるからと、あまり目を使わないでいいように写真集の差し入れをお願いした。
お昼の時間になって、出てきた病院食に里芋の煮物があった。とても美味しそうに見えた。とても食べたかった。
手を洗おうと共有の洗面所に向かったところで陣痛がきた。朝から変わらず10分間隔で陣痛はきていた。
そこにたまたま通りかかった看護師さんに、様子が変と思われ、もう一度NSTをすることになった。朝と変わらないように見えたが、先生が念の為、内診をするので…と診てもらえることになった。
そこで、またカーテン越しに先生からの言葉で驚くことになる。
「子宮口5センチ」「分娩台の準備して」
そして
「お母さん、出産やで。」
まさか出産になるとは思いもしなかったので、
さすがに「えーっ!?」と叫んでしまった。
こんなことになるなら、里芋だけでも食べておけばよかった!
緊急搬送された時の子宮頸管が4ミリだったのが、この時診てくれた先生曰く「ペラペラ」だったらしい。
気づかないうちにお産が進んでいたようだった。
お腹の張りを抑える点滴をしているのにも関わらず、
•10分感覚で陣痛がおこっていること
•出血が止まっていないこと
これはお産が進んでいる証拠。と、その時先生から聞かされた。
あれよあれよ、という間に分娩台へ逆戻りである。
面会予定の旦那と実家の母へ「分娩台に上がることになりました。面会できないかもしれません。」
職場や連絡をとっていた友人へ「入院と言ってましたが分娩台に上がることになりました」と連絡をした。
10時には2週間入院と聞いていたのに、
12時には分娩台へ上がる準備がはじまってしまったのであった。
④へ、つづく