エンジニア就活をしていた時のノート
私は何か目標が決まると、たいていA5サイズのノートを買ってきて、そこにその目標に近づくためのいろいろを書き込みます。この1年で、未経験業種への就職と婚活という、なかなか大きい二つの目標を達成でき、どちらもノートを1冊ずつ書いていたため、この方法は良いのかもしれない、と思うようになりました。
特定の目標達成のノートとは別に、雑多なことを書き込む日記的なノートもあります。エンジニア就活には就活特化ノートとこの日記どちらにも目標の達成に役立ったことがあったと思いますので、ノートの内容を振り返ってみようと思います。
就活特化ノートは、就活を意識して就職の1年前から書き始め、A5サイズで60ページほど埋まっていました。
作るべきポートフォリオについて調べる
ノートの最初は、ネットで「未経験エンジニア転職 ポートフォリオ」等で調べた際に出てきた記事の要約がメモしてありました。エンジニアYouTubrの勝又健太さんの動画の内容のメモもありました。
このメモは何度も読み返した覚えがあります。動画ではそれぞれ9分と5分。短くまとまっていますが、何度も何度も見るのは限界がありますが、ノートのメモなら瞬時に確認することができるので、ネット記事、YouTube動画の要点をノートにまとめることに意味はあると思います。
安全なWebアプリケーションについて調べる
ポートフォリオを公開するとなると、安全に気をつけたいと思いましたので、以下の本を買いました(最近紙版で買いましたが、この時はKindle版です)。
読んだ内容をこちらも書き抜きメモしてあります。が、この時は30パーセントも理解できていなかったと思います。最近読んで、理解が50パーセントくらいになったと成長を感じました。
それでも、なかなかいろいろメモしており、自分の勉強の跡が見えました。
転職の本を読む
私は毎回就活をするときは、転職・就職関連の書籍を読み漁ります。図書館で読むことが多いです。そしてそれらの内容で要点を書き出します。この時の就活では、こちらの本を読んでいました。面接の際の自分の能力の伝え方について、かなり具体的に書かれており、今メモも読んでも役立つ内容でした。
こちらもとても良かった!年齢相応のキャリアがない人、アルバイト・パートが長い、自己都合でブランクを作ってしまった、転職回数が多い、異業種・異職種といったような、書類選考が厳しい状況にある人に具体的なアドバイスがたくさんある本です。ちなみにここに挙げた例全て自分に当てはまっていると思うと、私頑張ったな、と自分を褒めたくなります。
ポートフォリオを作成する具体的な内容
内定半年前からは、ポートフォリオに使う技術の一覧(Docker、nginx、Flask、MySQL等)を書いたり、必要な作業(VPS契約、Dockerインストール等)、Dockerコンテナの構成をどうするかのメモが続きます。アプリのディレクトリ構成図もあります。
Docker初心者からどうにかVPSでアプリケーションを公開するまで必死に勉強していましたが、その中でもこの本は導入でとてもわかりやすかったです。この本の内容の書き抜きがノートに続きます。
ハローワークに通い始める
そこから応用情報、基本情報受験期間はポートフォリオ作りから離れ、基本情報が終わったところで本格的にポートフォリオ作りがスタート。完成させて以下のポートフォリオ紹介記事を書く数日前に行った、ハローワークのメモがあります。
前回ハローワークに行った時からの職歴・学歴・資格の変更をメモし、このノートを見ながらハローワークの窓口で変更してもらったのだと思います。ちなみに以下の変更がありました。
2023年3月 放送大学卒業(以前の最終学歴は大学中退)
短期間の英文事務(派遣)
7ヶ月のICT支援員(派遣)
応用情報技術者試験合格
基本情報技術者試験合格
結構な変更!
ハローワークの求人メモ
行ったハローワークでプログラマ、SEで検索して出てきた、地元企業の求人で気になるものをメモしています。15件。それぞれ、マイカー通勤、使用言語、固定残業代、経験年数等をメモしています。自分の希望に沿っており、募集条件に自分があてはまるものに赤丸が書いています。そこに私が就職したところを発見。固定残業代なので、△になっています。この時点での判断が全てではないのですね。
転職サイト(Indeed, doda, マイナビ)の求人メモ
ハローワークの求人メモと同様に、転職サイトの求人のメモもあります。ハローワークとこちらのリストをもとに、どんどん応募していきました。
自分のキャリアの振り返り
求人先が見えてきたら、今度は応募書類作成および面接対策です。この後から自分のキャリアの振り返りのメモがあります。今までの経歴をならべ、どうして退職したのか等の箇条書きで殴り書きがあります。
職務経歴書に書く職務要約のメモも。
面接の質疑応答対策
主にYouTubeで見た、「未経験エンジニア転職で聞かれることの多い質問」を、1ページを縦真ん中で分け、1ページに2項目、上部に質問内容を太字で書き、その下に自分の解答を書いています。質問内容は以下の通り。
なぜエンジニアになりたいのか
将来のキャリアプラン
どのような貢献ができるか
弊社のサービスのどういった点に興味を持たれましたか
自分の長所・短所
なぜその技術を選んだのか
自己紹介
以下に一例を。
なぜエンジニアになりたいのか
プログラミングが好き…エラーが発生した時、一つ一つ原因を探っていって、原因がわかって修正したときに、きちんと動くのが快感。
元々外国語学習が好きで「言語」が好き。プログラミングで複数の言語が(学べるのが)楽しい。言語の違いを知るのも面白い。
外国語を学ぶのにプログラムを使ってより便利に誰もが使えるシステムを作りたい。
ソフトウェア・プログラムの原体験は、病気で休んだ同僚の仕事にて、Excelの関数を使って物品の量を計算できるようにしたこと。私の退職後、その同僚と会ったら、そのExcelをまだ使っており、とても便利だと言ってくれて嬉しかった。→仕組みを作って便利にすることにやりがいを感じた
…こんなことをメモしていました。
応募先企業研究
ハローワークや転職サイトで応募希望の企業について、主にウェブサイトの内容をノートにメモしました。結構細かくメモしていたので、志望動機であまり困りませんでした。
応募先リスト
応募した企業名・応募媒体(ハローワークか、転職サイト名)を1行目に書き、2行目・3行目に応募日時、不採用通知のきた日、面接日などを書き足していきました。
このリストを見ると、14件に応募し、書類通過は3件。そしてその3件は全て内定。他は不採用通知があったり、不採用の電話があったり、連絡がなかったりでした。
面接後の反省
大分昔に読んだ「絶対内定」の面接編にてあったアドバイスに、何年経っても従っています。面接後に、面接の内容をすぐノートに書く。反省点を書き、次に活かす。…とは言いつつ、全てを書けるわけではありませんが、今回は最初の面接はこまめに書いていました。
最初に面接した時のメモ
私の経歴では、やはり長く続けられるかが心配だと見てとれた。
私のポートフォリオ、2日前からInternet Server Errorを起こしていた…。面接官に見られないと言われてしまった。
今回初めての面接で大分緊張してしまった。自己紹介がたどたどしかった→たくさん練習しなくては!
経歴以外はなごやかだった。特に、私の書類の仕上がり、応用情報、翻訳支援ツールの導入(※派遣の翻訳・英文事務時代、会社に導入されていなかったCATを上司に掛け合い導入してもらったエピソードを職務経歴書に書いた)はほめられたので、書類はこのままで
一般常識とコーディングのペーパーテストだった。最近paizaでやった問題でヤッター。
一般常識は漢字の読み書きは8割できたのだが、地理、日本史で死んだ…。英語の和訳5つも確信なし。100A 5Vで何W? 500…?全くわからん。ペーパーテストで落ちるかもね。。。
採用担当の人一人不在で、1対1の面接で少しラクだったかも
面接官の反応を見て、自分の作成した応募書類に自信が持てたりの要数が伺えます。やはり面接は一発でうまくいくものではないなあと思います。この企業には2次面接に呼んでいただき、内定ももらいました。今の会社より年収60万以上多くて固定残業代無しです。条件は大分良いのですが、業務内容と労働環境が今の勤め先の方が私にとって1億倍良かったので、今に落ち着きました。
書籍の書き抜き
私は無職での就活中は大体図書館にこまめに通い、仕事関連の本を読み漁ります。それらの書き抜きが記されています。
どちらも、転職で実現したい最優先事項だったり、転職先を選ぶ上で何を重視するかを明らかにすることが書かれていました。それを書き写しつつ、自分の望むことを、書き抜きの下に青ボールペンで書き足していました。
就職全体の記録
ここにきて、ハローワークで登録内容を変更した2023年7月14日から、9月11日までの日付が1日1行ずつ、見開き2ページで書かれています。ここで、何日にハローワークで何件応募したのか、面接1件目をいつしたのか、が書いています。私が目標達成のためにノートを作り時は、必ずこの日付のページを書いています。自分がいつ、何をしたかを一覧できるので、十分頑張っているのか、行動が足りないのか一目瞭然です。
2ヶ月たっぷり活動するつもりが、最初にハローワークに行ってから1ヶ月以内で内定が出たのだなあとしみじみ思い出します。なので、自由になった8月後半から勤務初日の9月1日までは、ジムに通った記録なんかがあります。
日記を読み直す
今までは就活特化ノートで、就職活動時の自分の気持ちはあまり書いていませんが、日記の方にはいろいろな思いが綴られていました。
まず、就職半年前である日記の1ページ目には、赤字で「ITエンジニア、SEとして働く」と書いています。これを書くと効くのは、今までの経験上知っていましたが、「やはり効くんだなあ」と改めてしみじみします。
この日記はポートフォリオを作っていた時の、Docker、Linux、MySQLのコマンドのメモなんかも大量な、本当に雑多なことがあるものです。また、「仕事が決まらないと友人に会わない、というふうに決めて1年3ヶ月経っているんだけど、これもよくないか」とあり、思い出しました。私は前の仕事を辞めてから、こんなことを決めて実践していたのを。もう後戻りできない状態にしていましたね。でも、就活前から友人に会うようにしました。リラックスできて良かったです。
自分の目指すこと(37歳で未経験エンジニア就職)に自信が持てず、日記にいろいろ書き殴っています。
ここを読んで、いろいろ目標を達成した今の私は、すっかり忘れていたんだと知りました。そうだった、本当に不安だった。1年前の自分、よく乗り越えて行動し続けてくれたなあと感謝しかありません。
ところで、就職が決まった後の休みの期間に、次の目標として「(一年後の)2024年9月までに結婚が決まる」と書いています。このとき恋人すらいません。前倒しで2024年7月で叶いました。やはりノートに書いておく効果がすごいです。
まとめ
今回、初めてこのノートをじっくり読み直しましたが、私、たくさん行動していました。そして、このノート、目標達成に最適でした。今後も何かを叶えたいと思ったら、ノートに書いていこうという決心ができました。
書き出してみると、エンジニア就職・転職を目指す人にも参考になる内容になったかと思います。どなたかの参考になりましたら幸いです。
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