見出し画像

保育園を飛び出して、会社員になった話

保育園で4年働く保育士だった私、もともといろんなことに興味はあるけど、”会社員”や”OL”という仕事は無縁だと思っていた。

そんな私が、2019年に旅行会社に転職したのは自分でもびっくり。

ここでは、保育士は保育園や幼稚園以外にも働けるんだよってことを伝えられたらいいな。

なぜ会社員になったのか

会社員になった大きなきっかけは「移住」だった。知り合いが一人もいない場所で、”保育園”という地域密着の場所で働くことがヨソモノとしてどう扱われるのかが正直怖かった。そう、逃げの選択肢だった。

保育園で働くことは候補から自然と消えて(この時点でびっくり)、”英語を使って働きたい”という思いがむくむくと出てきたところにタイミングよく知り合いが紹介してくれたのがインバウンド向け旅行会社だった。

そして、私は保育園を飛び出して会社員になった。

保育士との違いすぎる環境

まず「8時間座ってPCの前で仕事」ということが苦痛でしかなかった。視力が0.5落ちてコンタクトの度数を変えた。慣れないPC操作や予約システムのこと、ゲストとの英語でのやり取りは毎日頭がパンクしそうだった。

売り上げやゲスト人数という”数字”を追うことや、男性の上司の元で働くことなど保育園ではあまりないことが次から次へと目の前にやってくる。

それでも、保育士でも会社で働けるんだって思えることがたくさんあった。

自信をもらった社長のつぶやき

自信をもらえたのは、社長の些細なツイートだった。

保育園で働いていた時は当たり前だと思っていたこと。

・子どもたちとのコミュニケーション
・言葉にならない想いを汲み取ること
・保護者とのコミュニケーション
・保育者同士のコミュニケーション
・安全性の確保や周りを見渡すこと
・日々の保育がある中での行事の企画、準備、運営
・おたよりや個別記録(多い時で毎月9人分)のPC作業
・保育室の掃除やおもちゃの消毒
・多方面への目配り気配り心配り
・時間管理

これを読んでる保育者は、当たり前な毎日だと思ってませんか?会社員になると、社長のつぶやきのように捉えてくれる人がいる。

思ったよりマルチタスクで、頭の中で2つや3つのことを同時に考えるのなんて当たり前な保育士の仕事。会社員になっても、働けるんだって自信がもてたので、今悩んでいる人たちに大声で伝えたい。

「 保育士が活躍できる場所は、いっぱいある。 」

保育園でうまくいかなかったからって、自分を責めないで欲しいし違う選択肢もあることを知って欲しい。

保育園を飛び出して、会社員をやってみて本当によかったと思える。

今と違う世界に飛び込むことで、強みや弱みを知ることができるんだな、きっと。


会社員を辞めて、フリーランス保育士になった話はまた今度。

いいなと思ったら応援しよう!