「~がある」の構文があるかないか。英語・ドイツ語・セルビア語・韓国語を並べてみて。
英語の「There is(are)《名詞》.:《名詞》がある。」の文章ですがドイツ語でも「Es gibt《名詞》.」で表します。通常日本語的に考えると「リンゴがある」「みかちゃんがいる」だから、主語はリンゴやみかちゃんになるはずが、他の多くの文章構造とは違ってThereやEsが文頭にきます。Esは英語でいうならばit、gibt(geben)はgiveにあたります。およそ。
最近勉強しているセルビア語も「Ima《名詞》.」で「《名詞》がある。」日本語母語のわたしにとって音も使われる単語も全然違いすぎるように聞こえるし、英語では場所を表す「There」が、ドイツ語では天気だったり代名詞的に使うような「Es」みたいに、ほかで使われる文脈すら異なる単語が使われるのも不思議な一方で、「○○がある」だけこういう特殊な構文があるっていうことについてもおもしろいなと思いました。
ちなみに「Ima」が他でどう使われるかは知らないです。いまのところ「○○がある。」でしか出てきていないので・・・。imaは「imati:持つ」を変化形だそうです。
【英語】There is a good cafe.
【ドイツ語】Es gibt ein gutes Café.
【セルビア語】Ima dobar kafići.
どれも基本例文だけど、並べてみるとおもしろいなぁふふってなる。音の違いを音読して聞くのもなんでかわからないけどうれしいし、目の前になにかが存在する状況をあらわすために、異なる由来の単語が使われてたりすることとか、実生活になーーんの役にもたないからおもしろい。
ところで「あります」の否定語の「ありません(There is not)」だけではなくて「無いです」という動詞がちゃんとあるし、しかも主語が最初にくるという点で韓国語は日本語と似てる。「《主語》があります:《主語》있어요」「《主語》がないです:《主語》있어요」(丁寧語)。
もしかして洋の東西で分かれる?!と思ったら、よくよく考えたら高校で習った漢文ではSVOで習っただったので、おそらく違うのでしょう。
セルビア語のdaで動詞を結び付けるのが英語のtoと似てるとか、でもto不定詞と同じようなドイツ語のzu不定詞は文末にくるのでなんか文中での置き方が違うしとか。「一緒や!」「違ってる!」の特に意味のない一喜一憂が言語学んでて楽しいです。どれもまだ初級編で、そもそも使う機会もないけど。