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Art Conservation

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英国でのアートコンサベーションのお仕事を通して考えたこと
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記事一覧

≪Art Conservation11≫学芸員と修復師、またはキュレーターとコンサベター

日本の博物館・美術館に保存修復室がある館はとても少ない ー と去年の秋くらいに知って、衝撃…

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yuri
4年前
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≪Art Conservation10≫ものが語ることに、目を向ける

想像力を働かせると、ものには沢山のレイヤーがある事に気づく。 製品だとしたら、デザイン、…

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yuri
4年前
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≪Art Conservation9≫The Power of Touch

"The Power of Touch" という本は、美術館の作品や文化財のハンドリングに関した本で、ロンド…

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yuri
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≪Art Conservation8≫よく観る

私はコンサベ―ションの学生の時、大英博物館のチーフ・コンサベターの方に"どうしたら大英の…

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yuri
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≪Art Conservation7≫触れる、さわる

美術館や博物館、展示されているものに触れたら良いなと思う。 保存修復の仕事をしていて、一…

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yuri
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≪Art Conservation6≫守るものと変わるもの

西洋と東洋の保存修復は違いがあると言われるし、イギリスと日本でもそれぞれがそれぞれに何か…

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yuri
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≪Art Conservation5≫よごれの定義

よごれを落とすといった場合、例えば家事で言ったら、その定義は殆どの場合明確だ。保存修復で作品に付いたよごれを取り除く場合、一見自明の事の様に思えるが、結構これが複雑だ。 例えば金箔を貼られた仏像の場合、よごれとは何か?長年積もった埃は取り除くべきよごれだが、その下の金箔に付着したくすみの様なものはどうだろう。これを取り除いてピカピカにすることは、良い事か?日本のコンテクストでいくと、これは時代の蓄積の価値とされて、恐らく残されるのが望ましい。しかし、黒ずみ過ぎて、装飾を覆い

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≪Art Conservation 4≫意思決定

意思決定をするのはむずかしい。未来はどうなるか分からない。 ヨーロッパのアートコンサベー…

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yuri
4年前
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≪Art Conservation 3≫ものを観るということ

ものを観るという事は、実は難しい。見たつもりになっている事が多い。保存修復の仕事で、一番…

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yuri
4年前
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≪Art Conservation 2≫修復におけるReversivility

修復の世界では、Reversivilityという可逆性を大切にするという考え方がある。これは、作品の…

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yuri
4年前

«Art Conservation 1≫アートコンサベーションとは

アートコンサベーションとは、ものの持つ価値を保存して後世に継承するという活動を指す。コン…

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yuri
4年前