6357 三精テクノロジーズ
舞台装置が豪華になってる・・・!
ミュージカル好きな娘と、昨年から沢山舞台を見ていますが、私が舞台を見ていたころ(20年前)と比べてセットチェンジが多くなったと思います。
20年もたてば進化しますね。
今年見たのは、アニー、ライオンキング、マチルダ、クレイジーフォー・ユー、ピーターパン、スクールオブロック、ディズニーオンアイス等。
昔、まわらなかった舞台が回っていたり、ワイヤーアクションのなかった舞台にワイヤーがついていたりする。
という事で、舞台装置を手掛ける会社6357三精テクノロジーズを調べてみました。
PER 10.7
PBR 0.59
利回り 3.47%
時価総額 223億円
(以上8/21時点)
概要 舞台装置・遊戯機械・住宅用昇降機
*なぜ注目したか?
上記理由に加え、大阪万博需要、古くなっている公団のエレベーター設置需要がある為
*8月10日発表の1Q 決算
セグメント毎(前年同期比)
・遊戯機械(ジェットコースター等)
海外中心に大型案件が順調に推移
売上72.4%増・セグメント損失縮小
・舞台装置(劇場)
コンサートやイベント向け仮設舞台装置需要あり
売上32.3%増・セグメント損失縮小
・昇降機
公共施設や集合住宅改修工事需要堅調
売上2.8%増・セグメント利益黒転
*通期予想
売上高は良いとして、利益面で、1Q赤字縮小とはいえ達成見込みがいまいちわからず。四季報では、下期に公団住宅改修が集中とのこと。
*海外の受注
「海外中心に大型案件」と記載がありましたが、具体的な受注動向が全くわかりませんので、まずは海外での新規アトラクション数を調べてみました。
・カリフォルニアディズニーランド 新設5件
・ディズニーワールド 新設4件
・香港ディズニーランド 新設3件
しかし過去の受注実績は、タイ・シンガポール・中国・韓国・マレーシア
中国の遊園地で、ジェットコースター納品等。
ディズニー関係ではなさそう・・?
遊戯案件は、一度作ったら保守で稼げるのが良い反面、
特に海外だと工事進捗管理が難しいのではないか?不採算案件になる確率が増えるのではないか?というところが懸念です。
*公団の昇降機設置
公団の団地件数
2029団地
公団の戸数
883,038戸
(平成27年3月末現在)
ちょっと古いデータしか見つけられず💦
年代別に見ると、マンモス団地を次々に建設した昭和40年代の324,003戸が最も多いとのこと。
出典:https://www.ur-net.go.jp/aboutus/publication/web-urpress43/special2.html
昭和40~50年代に建設された団地には、エレベーターがついていないため、
入居者高齢化に伴い、エレベーター設置の需要あり。
これは今期だけというわけではなく、持続的な需要なので、継続的に受注できれば来期も強いのでは・・?と思います。
*CCC
大型装置を作る場合、キャッシュ化までどれくらいかかるのか?が大事になりますが・・
IRバンクから↓
ほぼ300日。長いですね。
製造業・工作機械でも、190日平均と言われているようですが。それほど大型化しているということでしょうか?
(Postコロナにおけるキャッシュフロー経営 (murc.jp)より)
*SWOT
・S強み
過去の豊富な実績・専門ノウハウの蓄積・海外での受注実績
・W弱み
CCCの長さ
・O機会
大阪万博での受注が狙えるのでは?
(2025年4月13日(日) – 10月13日(月)184日間)
海外案件の円安メリット
・T脅威
原材料高による利益圧迫・為替変動による差損
*感想
情報収集が難しい銘柄かなと思いました。
中期経営計画で、下記目標を掲げています↓
ROEについては、
現在5.49%
最高値2019年9.04%
目標11%
達成への計画などは見つけられませんでしたので、確度の高さを精査したいのですが、情報が入手できず。
なかなか難しい。
IRについても、特別に積極的な様子を見つけられなかったので、株価が跳ねるカタリストとしては、やはり大阪万博連想での思惑買いとか、受注状況でしょうか。
とりあえず今日はこれまで、
ありがとうございました。.:*☆