ACT入門　【接続とマインドフルネス】１７・１８・１９章より

『一番大事な瞬間はひとつしかない。それは今だ。わたしたちが力をふるまえるのは、今しかないからだ。』（レフ・トルストイ）

ＡＣＴ入門書の『幸せになりたいのなら幸せになろうとしてはいけない』の第１７章～１９章では、ACTのテクニックのひとつである”接続”について学べます。

当記事では、読み解きとして、

①接続である「今ここ」がなぜ大切か。
②具体的にどのような状態なのか。
③マインドフルネス瞑想と、ACTの”接続”の相違と共通点をお伝えできればと思います。

日々の充足と、豊かな人生創造のお役に立ちましたら、幸いです。

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　早速ですが、

Q.接続とは何でしょうか？

それは、「今ここ」の体験に対してフルに集中すること。つまり、今と接続することであり、いわゆるマインドフルネスの状態です。

次に、

Q.なぜ、「今ここ」が大切なのでしょうか？

それは、

『幸福であるため』

です。とてもシンプルです。

人は、なるだけ不安や恐怖を避けて、感謝や平和、それから安全、喜びといった感情の状態でいたいと願うものであす。

つまり、人は当然ながら基本的に幸福でありたいと願う生き物であり、その幸福は

今ここに集中することで初めて得られる

といいます。なぜなら、感謝や喜びといった幸福感情からわたしたちを剥がすのは、過去や未来への慮りから生じる不安や恐怖だからです。

わたしたちの思考は、過去へ未来へと移動することによって、幸福感情という本来の在り方から逸れてしまっているのです。

以下、悟っている猫のマナと、見習い中魔女のラーニャの対話形式で、進めて行きたいと思います。

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魔女らーにゃ「『幸福でありたいなら幸福であろうとするな』・・。」
猫まな🐾「ラスハリスさんのこの本ね。矛盾するものいいだね。」

魔女らーにゃ「人は、だれでも幸福になりたいって思う生き物。生き年生けるものみんなかもしれないわね～。

人は、幸福度を高めるために、目標を設定し目指すことに楽しみを見出せる生命体でもあるの。」

猫まな🐾「あれ？幸福追いかけていない？」

魔女らーにゃ「そうねｗ

幸福度が高まるような、価値のある目標を目指す状態は人にとってとても有意義なことなの。

ゴールを目指すこと、そのものこそが喜び。」

猫まな🐾「『目標を目指すことにおいてのみ人は幸福を得る。』

アリストテレスのラーニャのお気に入り格言でしょう？」

魔女らーにゃ「そうなの💡↑幸福って、今からでもなれる。

ラスハリスさんの『幸福になりたいのなら幸福になろうとしてはいけない』このタイトルは、

・今幸福ではないから、幸福になりたい

というような、欠乏や不安、不満、恐れ、というような幸福ではない感情を幸福度を高めるための行動の起点にしてはいけない。

あってはいけない、

むしろ、

・今この瞬間をこれでよし

（受容と接続）

としてスタートしましょうって言いたいのだと思うわ。」

猫まな🐾「なるほど。人って、不安や恐怖に囚われた状態よりも現状をそのまま受け入れたような状態にこころを持ってきた方がうんと、

・目標達成率や健康にいい

ってわかっているもんね。

不安や恐怖の感情の状態から、思考するといい考えはまず浮かばないし、失敗に近づく。

だって、不安や恐怖に紐づいた記憶の情報を脳は検索するから、そこから出てきた問題解決方法や案って、不安や恐怖が生じる結果になることがほとんど。失敗も経験だけれどね。

健康だって、不安や恐怖だと免疫機能低下させたりだけではなくて、臓器に負担かけたり、脳にもダメージを与えるね。

一方で、

幸福感情のひとつ、感謝は心臓の動きを安定させるってわかっているし、免疫力向上をもたらすし、臓器やDNA損傷そのものも癒す。

それに脳がいい感じでアイデアを生み出したり、スポーツ選手のゾーンという状態だって、幸福感ベースになってる。

最高のパフォーマンスと身体の健康は表裏一体でもあるね。

それと、

ねぇ、そもそも幸福って何？

●喜びや感謝、それから愛情に満ちているような状態

のことを言うのか、

たとえば、おめでとうございます㊗㊗㊗㊗宝くじ高額当選🎊、

メダル、とりました、表彰台にのっています、

意中の人に交際申し込んでOKが得られた瞬間、

のような

●一時的な極まった感情のことを

言うの？？

ここではどっち？」

魔女らーにゃ「本書の目指す”幸福”は、

今という瞬間瞬間のことでもあり、また、結果恒常的なものでもある。」

猫まな🐾「禅問答みたいｗ」

魔女らーにゃ「うふふ。遠からずだと思う。

ＡＣＴは、マインドフル瞑想を元にしているし、このマインドフル瞑想は、仏教に由来するから。

双方の違いと言ったら、

”信仰”、というような宗教要素の有無と、

仏教的な瞑想の目的が、『意識レベルを高めること』なのに対して、

ACTは、『メンタル疾患の改善である心理療法』という位置づけの差かしら。」

猫まな🐾「マインドフル瞑想が上達すれば、意識レベル向上と心理面の安定両方得られるんじゃない？一挙両得だね。一石二鳥。

実践すればのはなしだけど。

地上は、実践の星🌎」

魔女らーにゃ「ほんとうね。行動、実践ありき、ね。」

猫まな🐾「価値ある目標を達成しようと行動したら、

必ず不安や恐怖をおもいおこさせる困難はつきものでしょう？

内的に

・「できるかな、大丈夫かな。うまくいくかな。」

なんて、常々心配もある生じるだろうし、

外的に、

妨害や予測しない障害が発生する可能性だってある。

だから、”恒常的な幸福”なんて、そもそも難しよね？この本の初めのほうでも言っていなかった？」

魔女らーにゃ「そうなの。

不変なものは存在しないって考えることはとても有効ね。

ず～～～と、幸福状態とか、ず～～～と、悲しみの状態ってなくて、

ちょっと上機嫌だったり、どことなく寂しい思いがしたり、３０分後には楽しくなったりするのが、こころ。」

猫まな🐾「こころはコロコロ変わるからこころ。すべてはうつろう。」

魔女らーにゃ「うふふ、マナったら。

こうして心は常に雲のように変わっていくものだけど、雲の上はいつも晴れてるんだから。」

猫まな🐾「人の本来の心の姿は雲の上でしょう。雲の上に心をおけば、

・この瞬間瞬間に目覚め、注意集中し、気が付くこと、

・未来でも過去でもなく、今の世界に参加すること

・人生の一瞬一瞬に感謝や喜びのような充足をもつこと

こういうことが可能になる。

・生きていることそのものが喜びと気づいている状態

でもある。

それなのに、未来や過去に対する思考が産んだ雲やら雷雨やら発生させてる。」

魔女らーにゃ「そうなの^^;ACTでは、

雲は消そうとせずに、

辛い感情にぶれすぎたらただ、雲の上にに意識をもっていくの。今ここ接続。

本来集中したいのに、不安が絡みついてきていいパフォーマンスが得られなかったり、集中できないことを解決してくれるの。」

猫まな🐾「雲の上に心をもっていく手段として、

ACTは、

思考をディフュージョンしたり感情を拡張したりするテクニックがあるんだったよね。

雲の上か。

ね、最初に雲海からの朝日、見に行こうよ。ね？雲の上スタート！」

魔女らーにゃ「その気になってくれたの？嬉しい。こちらからお願いする勢いだよ、マナ！だ～い好き。」

猫まな🐾「温泉も忘れずに♨」

魔女らーにゃ「もちろんよ～↑↑↑

それにね変わらない心もあるのよ。マナが大好きだって心。

日に日に強まっていく。」

猫まな🐾「ん？変わってるよ？」

目を通していただきありがとうございました～。

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今日の格言

『生きるかぎりは歌いながら行こうよ。
道はそうすれば、それだけ退屈でなくなる。』

-　ウェルギリウス　-