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ブラックサンダーひと口サイズ(2000字ドラマ)

息抜き用2000字ドラマです。楽しんでいただければと思います📚********************************************
「う、た、れ、た。」

打たれるのは、一生に一度あるかないかの経験だ。

僕は、う、た、れ、た。

雷に打たれたのだ。体中に電気が走り、火花が散った。

世界中では、毎秒100回以上の落雷があるという。年間にして3億回以上だ。雷の直撃を受けると、70~80%の割合で死ぬという。僕は生きてる

雷に打たれると、漫画ではどうなるか。黒焦げまる焦げ、コンビニでも売ってるブラックサンダー一口サイズのように、真っ黒こげだ。

ブラックサンダー。

知っていたか?おどろきのチョコ感200%も出てるんだ。

僕が気になっている、ゼミの実香に食べるかとすすめたら、「見せてもらっていい?」と袋の裏側を見て、

「ショートニング入っているから食べない。」

「植物油脂、何使ってるから、わからないから食べない。」

「人口甘味料使っているから、食べない。」

と、答えた。「わぁ、ありがとう。結構好きなの。」という淡い期待があるにはあったが、その次に「ありがとう、でもあまりそういうの食べないんの。」との回答もあるかなと考えてた。

しかし、こうもがんと理由をまで付けて「食べない。」と連続されると、正直なところ少し凹む。軽い感電の刺激ってところだ。雷なら、直撃に対して側撃というやつだ。木やビルへの落雷から感電することを側撃というらしい。

僕は、ブラックサンダーを食べた。週に2回は食ってるな。

おっと、話がブラックサンダーになってしまった。

とにかく、僕は雷に打たれたわけだが、この意味するところ、次のどれだと思う?ちょっと聞いてみていいか?

①文字のごとく雷に打たれたが奇跡的に助かり、お見舞いにゼミの実香がブラックサンダーの箱入りをお見舞いに持って来てくれた。

②実香が別の人と付き合って僕は、メタファー表現として”強烈な雷”に打たれた。

③実香が、実は僕に気があると告ってきて、僕は嬉しさのあまり雷に打たれた。

さて、どれだと思った?
①かなと思った人は、小説家の素質あり。もしくは、ロマンチックなところがある。

②を選んだ人は、自分に自信がないか、過去にそんな経験があるか、これからあるんじゃないかと余計な心配をしている可能性が高い。そんな心配をするのなら、自分を磨く。まぁ言うは易く行うは難しだけどね。自戒ってところだ

③このぐらいのメンタルスタンスが、いいんじゃないか。適度に自己肯定感や自信があり健康で正常な男ならば、「見込みがあるんじゃないか、気があるんじゃないか。」とポジティブに考えるように男はできている。

女性に関しては生物学的に男性はやや楽観的なのだ。

まぁ失敗もあるだろうが、挑戦があればいずれ成功するのは何も仕事や夢実現に限ったことじゃない。

恋愛でもそうだ。楽観性があれば、それだけ挑戦の数が増えて、結果成功率が高まる。さらにその結果、自分の遺伝子をもった子孫を増やせる機会が増えるってわけだ。進化生物学的な面からみた男。

僕は、生物学もいいが心理学を勉強中だ。なぜかって、人としての自分を客観的に観察したいし、世の中をより深い部分で知りたいからだ。

人の心理は面白い。動物、生物としての人の心理を知り、それから自身と照らし合わせる。後悔の少ない選択の方法を教えてくれるし、より幸福度の高い人生の歩み方に対する気づきもくれる。

きっかけは、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』だった。認知心理学者でノーベル経済学賞を受賞している。有名本だが、今まで読むことがなかった。しかし手にしてから面白さにはまった。文庫本サイズが手軽でいい。

(上記オーディオは、0円中。×3500円。)



ん?それで、結局僕はどうだったかって?

君が想像してくれたとおりだよ。

最高に楽しい恋愛をするなり、人生なりを歩んでいってくれ。

できるなら、僕といっしょに。

ついでに、

眼鏡やアクセサリーの金属が雷を呼ぶというのは、迷信だそうだ。むしろ、逆に身体に電流が走るのを緩和してくれるとのことだ。ゴム製のものを身に付けるといいというのも迷信だそうだ。

なぜかというと、雷は、電圧にしたら数千万~1億ボルト、電流は1000~20万アンペア、カッパやゴム長靴程度では、落雷の経路を変える威力は微塵もないそうだ。それに温度ときたら、3万度らしい。

雷雲は、時速30~40キロで進む。結構早いのだ。だからピカッと光って、10秒後前後でゴロゴロっときたら、進む方向によっては数分で直下にくると考えた方がいいらしい。

サンダーの縁は、③のウハウハか、ブラックサンダーを食べるだけにしておきたいところだ。雷が来たら、とっとと、室内に行くか低い姿勢を保つかに限るということか。

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目をとおしていただき、ありがとうございました。

これからも読みにいらしてくださいね☆



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