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【今のキューバ】社会主義と資本主義の狭間で過ごす
キューバでは支払いにUSDや€が使えるということを書きました。
https://note.com/yuri0016/n/nbbdd42137199
元々はそんなことできなかったのですが、なぜ今はできるのでしょうか。
トリニダーという都市に行った際現地ガイドの方が教えてくれました。
もちろん他にも理由があると思いますが、聞いたことをまとめてみました。
ドルやユーロが使える現在の状況には2つの要素が絡み合っています。
まず1つ目の要素はもちろんアメリカとの国交回復です。
それにより、元々は脆弱だったインターネットを多くの人が使えるようになりました。
スマートフォンも普及し、多くの人が今までアクセスできなかった情報にアクセスできるようになっています。
日本のアニメもその1つ。
もちろんそれ以外にも娯楽なんてたくさんあります。
つまりこれまで認知していなかった欲求が急に溢れ出しているわけです。
2つ目の要因はキューバの社会主義という国政。
社会主義国なので、スーパーの品揃えはとてつもなく悪いです。
コーヒーならこれ、お菓子ならこれと言った感じ。
でも国民は情報にアクセスできるようになったから、世界にはもっとお菓子がたくさんあることもいい薬があることも知っています。
そうなった時にどうするのかというと、アメリカやヨーロッパで買ってキューバで売るんです。
そうなった時に仕入れる際いちいちCUPをUSDや€になんて変えていられません。
それなら最初からUSDや€でもらえばよくない?の今です。
そして諸外国から買ったアイテムはLINEのようなものでグループが作られ、売買されています。
薬専用のグループ、バイク専用のグループなどなど見せてもらったグループの数は10以上はありました。
あとは街中でもヌテラやオレオなど、いわゆる輸入品(正規かは不明)を見かけました。
そういうものを購入する際もUSDや€のほうが好都合なんだと思います。
結局人間は私利私欲の生き物で、社会主義の成立はやはり難しいのだろうかと感じた旅行でした。
そんな国はなかなかないと思うのでキューバの社会主義に非常に興味を持ちました。
書籍を読み漁ってみたい今後です。