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【キューバ滞在記#2】トリニダー散策と金欠アメリカ人
2日目の朝9時にラテンなお母さんのカサを出て、シェアタクシーでトリニダーに向かいます。
相乗りだったのは一人旅できていたイタリア人男性。
彼は英語が話せないし私はイタリア語が話せないので、特に会話することもないと思ったらガンガンイタリア語で話しかけてくる。
本当に何言ってるのか分からないので、「その勇気は認めるよ」という気持ちを込めて笑顔で無言で頷きます。
彼はシエンフエゴスという都市で1泊してからトリニダーに向かうとのことでした。
車窓から見ただけですが、少しヨーロッパっぽい街並みでパステルカラーの建物が多く可愛らしい都市でした。
旧市街全体が世界遺産に登録されているようです。
シエンフエゴスといえば革命軍のカミロ・シエンフエゴスを思い出さずにはいられない。
(革命広場のゲバラじゃない方の人)
そこから約2時間くらいだった気がしますが、ギリギリ車がすれ違うことができる細道を時速100kmで飛ばします。怖い。
日本でいうオービスのようなものの警告標識が時々現れ、そうすると急に時速20kmになる。緩急すごすぎ。
無事にトリニダーに着き、カサにチェックイン。
カサのお姉さんに「何かプランあるの?」と聞かれましたが、特にやることを決めていなかったのでNOとお返事。
待ってましたと言わんばかりに16:00から無料のウォークツアーがあるわよと教えてくれました。
その時14:30くらいだったので適当に街歩きをして時間を潰します。
フラフラ散歩してると、日本人顔の女の子発見。
つい「日本人ですか?」と話しかけたけど中華系アメリカ人でした。
「ごめんね違うのよ〜てかあなた一人なの!?旅のプロ!?このあと何するか決まってる?」と前のめりなジェニファーだかステファニーだか。(名前忘れた)
16:00からツアーに参加することを伝えると「私たちも行こうかな!またあとでね!」的な感じで一旦解散。
そして16:00になりツアーの集合場所の公園へ。
ジェニファーとジェニ友も来ました。
この前はどこの都市に滞在してたとか、ここからどこに行くとか旅行先で知り合った人的な会話をしてガイドさんを待ちます。
すると突然ジェニファーが「今十分な現金持ってる?」と聞いてきます。
え、なになに?ビビるんですけどと思いながら話を聞いていると、どうやらカードがほぼ使えない国なのに現金を十分持っていないらしい。
さらに、ドルをCUPに両替してしまったのでトリニダーでの宿代が払えないと。
どうやらカサのホストがドルでしか受け取らないと言っているらしい。
(諸々は通貨事情の記事参照)
私の今後の旅程を確認してきて、「この日にハバナで会ってその時に返すから100ドル貸してくれない?」と初対面の人に結構すごいことを言うジェニファー。
絶対にやだという気持ちと、どうにかしてあげたい気持ちが私の中で戦います。
そうこうしている間にガイドの人が来てツアー開始。
一旦100ドルの話から解放されます。
ツアー中盤、ジェニ友が英語が分からないので彼女たちはツアーを離脱するとのこと。
「夜ご飯一緒に食べようよ!」と誘われ、一人で食べるより楽しいかなと思いあとで連絡すると連絡先を交換して解散。(危機管理能力少なめ)
ツアーはローカルツアーすぎて現地の話が聞けて楽しかったです。
また別でまとめる予定です。
ツアーが終わり、再度合流してAdita cafeというレストランに入ります。
ローカルグルメというよりは、ピザやパスタやグリル中心で観光客向けなので若干割高。
楽器演奏があって楽しい雰囲気です。
ちなみにキューバは調べきってないだけかもしれませんが、グルメな国なイメージはあんまりないです。
そして結構豪快に頼むジェニファーとジェニ友。
え、お金困ってるんじゃないの?と思うと同時に貸してあげる気が一気に無くなったので、「自分の分しか持ってないから貸せない」と伝えました。
どうやってお金払うのか心配なのは本心なので、聞いてみるとハバナに行けばキャッシング的なものができるらしくそれでどうにかするとのこと。
「クレジットカードとか銀行にアクセスできればお金あるのに!!!」と紛糾するジェニファー。
カードが使えない故に本当はお金あるのに、アメリカ人がキューバで無力とは皮肉めいているというか何というか。
そんなこんなでちょっと味の濃いロブスターを平らげた私は二人とは解散し、カサに戻ります。
電力の供給が不安定なので街は真っ暗。スマホの懐中電灯を頼りに歩きます。
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トリニダーは馬車や乗馬ツアーの馬がたくさんいる街なのでふんが路上に落ちています。帰り道ふん踏んでただろうな。(ふっ)
色々と濃い2日目終了です。