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2021 映画鑑賞記録(オススメ映画5選)

映画って最高ですね。


どうも。ちゃがねです。

2021年に観た映画の本数69本

去年は100本越えだったので、例年より少ないです。


理由は明確。



3か月間ワンピースを観続けている期間があったため



です。突然25年分のアニメに手を出したんでね。おかげさまで、ワの国編まで辿り着きました!


それはさておき、映画の感想なんかを書こうと思ってたのですが


2022年になっちまった。いやー仕事が遅いね。我ながら。


新旧入り混じってですが、観てよかった映画5選。




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1.ジョジョラビット



2年前のアカデミー賞作品賞ノミネート作で唯一観ていなかった作品


映画館で観とけば良かった!!と本気で後悔しました。


タイカ・ワイティティにそんなに期待してなかったと言うのも失礼だが

こんなに良作だったとは。恐れ入った。


公開当初

「イマジナリーフレンドがヒトラーってどうなん?」
「ナチスをそんな弄り方していいのか?」

と批判的な意見も多かったが

私としては受け入れられる許容範囲内だったなと。




何より



そんな否定的意見も覆せるほどの、圧倒的ともいえるセンスに拍手!


画作りに欠かせない、衣装や美術はもちろん


目を引くのは、その視覚情報の使い方。



映画開始から、所々気になる色使いのセットや衣装。


違和感を引っ張ったまま、話は進み、若干モヤモヤしてたら


それら全てが、途中から後半のへの展開の振りだったのか!っと気付かされた。


いやー!!!参りました!!!!



目を引く衣装、カメラの目線位置、アップになる瞬間、引きの画の使い方


無垢な子ども視点を利用した話運びも


驚くほどすんなり入ってくる。




その上、豪華俳優陣の個性も殺さない。


前半はスカーレット・ヨハンソンに夢中にさせられ、


後半はサム・ロックウェルに惚れさせ、


最後はトーマシン・マッケンジーがベテラン勢を喰うかの如く、気持ちを搔っ攫う。


監督兼ヒトラー役であるタイカ・ワイティティもいいスパイス。


どうしてもウェスアンダーソン映画を彷彿とさせてしまうようなビジュアルでしたが、

そこは監督本人も参考にしたということなのでね。ご愛嬌。


おかげで、ウェスアンダーソン新作「フレンチディスパッチ」も楽しみになってきた。

今後両監督ともオシャレ映画監督代表格を担う事間違いなし!

ジョジョラビット。大好きな映画1本になりました。











2.DUNE 砂の惑星



待望の映画。映像化不可能と言われ続け、

かつてはホドルフスキーの企画が頓挫し、

カルトの帝王デヴィット・リンチが引き継ぐも、スーパーヘンテコリン映画が出来上がり


もう映画ファンは諦めていたところに

数年前に飛び込んできた大ニュース



「ドゥニヴィルヌーブ監督がDUNEの制作決定」





マジかよ!それは危険だぜ!ドゥニ。やめとけ!


って世界中が心配したであろう。




とは言え、ブレードランナー2049だって、

あんなに不安だったのに

蓋を開ければ絶賛の嵐だったドゥニなら、奇跡を起こすかもしれない。





そう。その審判が下される2021年。結果…

ドゥニすげー!!!!!!!!!



正直に言えば、これ単体で観ても凄さは伝わりにくい。

私も公開直前までリンチ版すら観たことなかったし

原作も読んでない。

ただ、リンチ版を観た後に、今回のDUNEを観ると

よくまとめ上げたな!!拍手!!



もちろん、今回は前編なので後編次第では評価が一転するかもしれないが

いやはや、十分過ぎたね。

リンチ版はマジで何の話してるかさっぱり分からんし

ずーっと、ナレーションでゴニョゴニョ言ってるし

気分としては、高校の歴史の授業を聞いてる気分でした。(私は高校時代爆睡してた。)

それが、滅茶苦茶シンプルに纏めたのがドゥニ版DUNE。

話の内容がすっと入ってくるだけでも十分及第点なのだが

説明を省いた分の情報をしっかり映像で伝える。

もちろん、「ここは説明不足では?」みたいなシーンもチラホラあるんだけど

そこは本筋に関係ない部分だったりするので

削ぎ落す箇所の塩梅が完璧。


地理の面白授業を聞いてる気分でした(こちらはずっと起きていられた面白先生の授業)



ティモシー・シャラメは美しすぎて、映ってるだけで目の保養になるし、(当方30代メンズです。)

ゼンデイヤは今後引っ張りだこになりそうな存在感。

若手二人が引っ張っていくのも、新時代の映画感満載で素敵です。

DUNEは2020年代を語るに当たって、必ず核になる映画でしょう。



ちょっとだけ不満を言うなら、アクションシーンはちょっと物足りない。

あと、前編だから仕方ない部分もあるけど、最後のオチのバトル展開。オチそれでいいの?(笑)


続編にも期待できる映画でした!花丸!◎


3.おとなのけんか


急に古い映画ですいませんね。

ロマン・ポランスキーの2011年の作品。

正直に言えば、ポランスキーの映画はあんまり観てこなかった。

ローズマリーの赤ちゃん、ナインスゲート、戦場のピアニストぐらい?しか観てない。

そんな中、今年「おとなのけんか」を何気なく観ました。



なにコレ。おもろ。





元々舞台演劇の脚本を映画に落とし込んでいるので

もの凄くミニマルなスケールで、ほぼ部屋の中だけで完結する会話劇。


なのに惹きつけられる。なにこの展開とスピード感。


肩の力が抜けてる感じ。ポランスキー片手間で撮ってない?笑



4人のキャストも完璧にハマっている。


なんだろうな、このしっくり感。


クリフトフ・ヴァルツ
ケイト・ウィンスレット
ジョンシー・ライリー
ジョディ・フォスター

全員ちょっと嫌な奴に見えてくる。笑


絶妙なキャスト。単純なのに目が離せなくなる良作でした。







4.ファーザー



昨年の故チャドウィック・ボーズマンのアカデミー賞受賞を阻止したアンソニー・ホプキンス


ほうほう?故人を抑えてどんなものか?

と、斜に構えて劇場に向かったわけですが

いや!アンソニーホプキンス!マジお爺ちゃん過ぎ!



演技なんだけど、もはや半分素ではないか?と思わせるほど認知症の演技。恐れ入った。


こんな事されたら、そら周りは勝てませんわ。




何よりこの映画。想像力の限界突破をしている。




「認知症を主観で映す」って、実はとてもハードルが高い事ではないかと思うのです。

実際に認知症の人間は映画を作るのは困難だし

認知症の方に原作を書いてもらうのも難しいじゃないですか?




だったら伝記、史実ベースの映画の方が遥かに映像化しやすいし

SFぐらいぶっ飛んでたら、自己流設定でごり押しできるし

「認知症」というテーマ設定はあまりに癖が強い。

更に言えば、観ている側に理解させるのは、何段もハードルが高い。



それを飄々とやってのけているこの映画の凄み。



最初は何が何だか分からんのだけど

後半につれて真実が見えてくると

「うわぁ、、、辛い」

溜息しか出ない。

劇場を出た瞬間、心の重みと満足度でいっぱいになってしまった一作。

2021年観た映画の中で、最も印象的なラストシーンでした。

オリビアコールマンのラストの表情。安堵ともとれるあの姿。夢に出てきそう。



5(番外編).ファニーゲーム



ずっと観れていなかった、リメイク前ファニーゲーム。


胸糞監督ハネケの代表作。


「世界一の胸糞映画」と名高いこの作品。

納得です。笑





でも、シンプルに「胸糞映画」って表現するのは違う気がした。


そもそも、これって映画?みたいな。だから番外編。




映画というより大喜利。


「こんな映画は嫌だ。どんな映画?」


のお題に答え続けてるんですね。


だから、結果的に全て反対の答えを出す。


ここでベタな展開はこうだなー


って想像すると、常に逆を取る。




この人が助かればいいのに → 助からない

こいつに天罰が下ればいいのに → 何も起きない

ここで、形勢一発逆転しろ! → そのまま悪い方向へ


みたいな事が続くので、もう笑っちゃうよね。

一番笑ったのは

主犯格が脅して、人質の服を脱がせるシーン。

「ホラー映画あるあるのお色気シーンね!」


多くの映画を観てきた人ほど展開を予測しちゃうんだけど


次のカットで犯人側のアップの顔し映さない。

「いや、脱いでるシーン見せないんかい!!いや待て、何かの配慮か?(規制対策?)」



と思ってたら数分後のシーン


何でもない雑談中のカットで着替えシーンがある。普通に脱ぐ。



「そこでは脱ぐんかい!!!」



全員がツッコみたくなるが、コレが完全に制作側の思うつぼ。笑

思うように進まないストレスと、徹底して逆を取っていくスタイル。

こういうのアイデア一発勝負だけど、嫌いじゃない。

スタートで、本来クラシックが流れるようなシーンで


エンドロールっぽいキャスト一覧が流れ、真っ赤なフォントでハードロック系の音楽を流す。


これが全てを物語っている。




「逆逆!!これオープニングやで!!」


って言わされている気がしました。本当。思うつぼ。

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以上!マジで書きたかった事を殴り書いた。

2022も楽しい映画ライフを送るぞ!!

ちゃがね

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