残り野菜のミネストローネ[タンパク質のお話]
お昼ごはんにも、夕食にも重宝する具たくさんスープです。
大根や人参の葉に近い硬い部分とか、ブロッコリーやカリフラワーの茎、シイタケの足、キャベツの葉の硬いところ(芯は無理です)やセロリの葉
葉や軸にも栄養はあります。捨てるのはもったいない。
こんな部分を使って美味しいスープができると少し気分が上がります。
<材料>
残り野菜
玉ねぎ
ドライパックの豆の缶詰(茹でた豆類*でも美味しいです)
肉類**(何でも良いです。)
トマトの水煮缶
ハーブ(あれば)
塩、胡椒
オリーブオイル
ニンニク
天然素材のコンソメ(なくても良いです)
<作り方>
みじん切りのニンニクをオリーブオイルでゆっくりと弱火でこんがりするまで炒めて、これに残り野菜と玉ねぎと肉類を小さく切って軽く炒め塩コショウで味付けします。
これにドライパックの豆とトマト缶とハーブ、トマト缶いっぱいの水***を入れて豆が柔らかくなるまで煮込んで完成です。
仕上げに塩コショウで味を調えて、オリーブオイルを少し垂らしてください。
☆一人暮らしの方ならトマト缶1缶で作ると多すぎると思います。そのときはトマト缶を半量にしてください。残りの半量は冷凍できます。
☆トマト缶1缶に付きドライパックの豆缶1缶が丁度良い割合です。
* ひよこ豆や金時豆の茹でたものが美味しいです。金時豆は予め渋切り(下茹でして渋味を抜くこと)してから茹でてください。
**ベーコンやソーセージを入れると旨味とコクが出るのですが、なるべく加工していない肉類を使うことをお薦めします。
***トマト缶の内側に、たくさんトマトが残るので中身を空けた缶に水を入れて缶を洗うようにして、この水をお鍋に入れてください。
誰かに食べてもらうのであれば肉類とベーコン両方を入れて、コンソメを使い、残り野菜よりもちゃんとした野菜やキノコを使った方が美味しくできます。
しかし、このスープは
誰に供する訳でもない自分一人のためだけの料理です。
栄養価が高く、お財布に優しく、添加物をできるだけ排除した自然の美味しさを味わってください。
豆のタンパク質は人間の身体を維持するのに欠かせないものです。積極的に召し上がってください。
体重をグラムに換算してみましょう。
体重が50kgの人は1日に付き50グラムのタンパク質が必要です。
成長期の青少年やアスリートは、
動物性タンパク質:植物性タンパク質=3:2
ですが
成長期を過ぎた普通の大人は
動物性タンパク質:植物性タンパク質=2:3
がベストです。
ちなみに、25歳のオフィス勤務の方と80歳のご老人、同じ体重なら同じだけタンパク質が必要です。
ここが大きなポイントです。
今、老年期の方のタンパク質不足が問題になっています。
私がタンパク質のことでご老人に尋ねられたときは動物性:植物性=1.5:3.5
くらいで良いと答えています。
体重50kgのご老人に植物性タンパク質を1日で35g とは食べるのにしんどい量です。
納豆なら1日5〜6パック ということになります。
こんなにたくさん、それも毎日毎日食べることはできません。
だから、健康を維持するのは大変なのです。
無理だから、と言って投げやりになるより
少しでも良い方向に向ける姿勢は大事です。
ビタミンやミネラルの必要とされる所要量がミリグラムで表わされていますが、タンパク質の必要とされる所要量の単位はグラムです。
これも、ぜひ頭に入れておいてください。