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篠澤広イズム
学園アイドルマスター、ハーフアニバーサリーおめでとうございます!というか、まだサービス開始してから半年しか経っていないんですね。新楽曲やイベントの頻度が濃密すぎて、もう何年も遊んでいる感覚です。
さて、今回は自分の担当である篠澤広の魅力をハニバを期に語っちゃおうという趣旨の記事になります。篠澤広って結構わかりづらいんですよね。破滅主義者っぽい面を見せたと思ったらそうでない部分もあって、コントラストのコミュで語られた通り様々な面を持っています。しかし、そこには通底する価値観がしっかりとあるんです。
というわけで、今回は篠澤広の魅力を『篠澤広イズム』と称して紹介していきたいと思います。
ままならない日々を全力で楽しむ
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わたし……アイドルに、ちっとも向いていないけど。本気で、全力で、がんばるよ。それはきっと、楽しいから
篠澤広イズムを最初に見せるのはアイドルコミュ第1話のこのセリフです。篠澤広イズムの根幹を成すセリフで、このセリフから篠澤広という奇っ怪な娘とのコミュニケーションが始まります。彼女の行動原理、つまり篠澤広イズムを解き明かすことが彼女のメインストーリーになっています。
では、このセリフを元に篠澤広イズムを深堀りしていきましょう。
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まずは「向いていない」とはどういう意味か。これはそのまま、自分に向いていない目的や問題、状況などを指します。篠澤広の言葉を借りるならば、「ままならない」ですね。つまり、先程のセリフを言い換えるならば、『ままならない日々を全力で楽しむ』となり、それが篠澤広イズムなのです。
ままならないことにも真正面からぶつかっていく姿が篠澤広の魅力のひとつなのです!
では、篠澤広イズムにとっての『全力』、『楽しむ』とは何なんでしょうか?
全力は、合理的
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篠澤広イズムにおいての全力は、すなわち『合理的』を意味します。これは具体的なセリフで語られるわけではないのですが、篠澤広のレッスン内容を見るとよくわかります。
イメージトレーニング(体力がないので)
高齢者用リハビリメニュー(体力がないので)
片足立ち10秒(体力がないので)
一見、冗談にも思えるレッスン内容ですが、篠澤広の身体的スペックを考慮すると、あまりにも合理的で現実的で妥当だと言わざる終えません(ちなみにここでの合理的とは、目的を達成するのにもっとも効率的かどうかを指しています)。
加えて、合理的な評価をするとプロデューサーを褒めてくれるのに対して、夢想的な評価をしそうになると訝しむことを考慮すると、篠澤広イズムの中でも通底した重要な価値観だと言えるでしょう。篠澤広イズムの全力とは、合理的な評価に基づいた選択を指すのです!
初星コミュ3章3話で、花海佑芽のユニットメンバーに加入しなかった理由もこの合理的で説明ができます。打倒お姉ちゃんという目的に対して、篠澤広自身の加入は非合理的なんですよね。非合理的ということはつまり全力でないわけで、それはつまらないということになるのです(もちろん、友人を想う気持ちも強いと思います)。
楽しいは、成長
では、次に篠澤広イズムの『楽しむ』を考えていきます。この内容については、アイドルコミュ第2話で語られています。
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ちっともアイドルに向いてなくて、なにをやってもうまくいかなくて。心配されるばかりで、誰にも期待されない今が。一番下から一歩ずつ、上っていこうとしている今が。とても幸せ。
このセリフを証明するかのように、第3話以降のアイドルコミュでは、楽しそうに一歩ずつ成長していく篠澤広の姿を見ることができます。つまり、篠澤広イズムにおいて楽しいこととは、『成長』することなのです!
成長することが楽しみ、引いては幸せであるとするならば、篠澤広が約束された将来を捨ててアイドルを目指そうとするのに合点がいきます。約束された将来がある分野とは、自身の才能や能力を十分に発揮できる場所です。しかし、だからこそ劇的な成長は見込めない。成長ができないということは、つまり幸せではない。ゆえに、篠澤広は幸せになるために初星学園へ来たのです。
しかし、これは大きな矛盾を孕んでいることでもあります。篠澤広は合理的に成長することは幸せだと感じているのに、それに伴う成功は恐れているのです。だからこそ、劇的に成長ができて、なおかつ成功できないより困難な道へ積極的に進もうとするのです。これが篠澤広の魅力のひとつであり、破滅願望者に見える所以ですね。
篠澤広は成長ジャンキー
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ここまでまとめます。篠澤広イズムの『ままならない日々を全力で楽しむ』は深堀りすると、『困難を前にしても問題を合理的に評価し、合理的な解決策を追求する。そして、一歩ずつ取り組んでその成長を楽しむ』と言い換えることができます。これが篠澤広の行動原理であり、生き様であり、その姿が彼女の魅力なのです。
困難であればあるほど成長の余地が多くあるので、篠澤広がままならない状況を前にして恍惚とした表情を浮かべるのは、決して破滅願望やマゾヒズム的な感性からだけではなく、将来の成長を想像をすることで幸福を感じているからなのです。
だから、プロデューサーに辛辣な評価を言われても、花海佑芽の激痛マッサージを受けても喜ぶのです。それは成長に必要な合理的な手段だから。篠澤広イズムの体現者である篠澤広は成長ジャンキーなのです。
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小さなことから一歩ずつ成長し、その成長の実感がモチベーションとなり、次の成長に繋がる。篠澤広イズムは強力な成長のループを生み出すことができます。篠澤広が溢れんばかりの自己肯定感を持つのは、昔から篠澤広イズムの成長のループを繰り返すことで養っていたのかもしれません(だからこそ、前述した成功することの恐れが生まれたのかもしれません)。
メンタルのタフさは学マスに登場するキャラクターの中でも随一でしょう。
心の中に篠澤広イズム
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篠澤広のプロデュースを始めて半年立ちましたが、なんというか自分にも篠澤広イズムが身についてきた気がします。現実で多少困難な問題に直面してもイマジナリー篠澤広が登場して「ままならないね」言って、流せるようになった気がします。日々の小さな成長も意識するようになりました。
これは、本当に余談なんですが、昔読んだプロゲーマー梅原大吾氏の『1日ひとつだけ、強くなる。』で書いてある内容と篠澤広イズムは似ています。どちらも小さな成長を意識することを重要視しており、成長のループを作り上げています。ひょっとしたら、篠澤広は梅原大吾、いや梅原大吾は篠澤広なのかもしれません。篠澤広イズムはゲーマーと相性が良い思想だと言えるでしょう。
というわけで、今回は篠澤広の魅力を篠澤広イズムと称して紹介しました。複雑かと思いきや単純で、単純かと思いきや複雑でまとめるのが大変でした。まだ学マスをプレイしていない方はぜひ篠澤広をプロデュースしてみてください。篠澤広イズムが身につくかもしれません。
学園アイドルマスター、まさかこんなにもハマるとは思いませんでしたね……。しばらくは頑張って遊び続けると思います。では、また!
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