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命式図鑑:乙亥の人(12)

命式図鑑
四柱推命の命式にある干支を「1」甲子(きのえね)から
「60」癸亥(みずのとい)までを順番に載せていきます
※様々な著書等を参考にして書いています

【乙×亥】きのとい
60干支の12番目

乙=春の初め 陰の木 
亥=水の陰 冬 万物の生命が種子の中に閉じる


1.乙(きのと)とは?

【乙】きのと
イツ・オツ 
糸の乱れを解く道具の象形
「乱」をおさめる
種子が軋りながら殻の中から芽を出していく
生軋(しょうあつ)軋轢(あつれき)が生じている
擦れ合い 軋る
寒気が強くて真っすぐに伸びることができない
曲がりくねった形になっている
その芽の象形

2.亥(い)とは

十二支の12番目
旧暦10月
方位:北西
江戸の時間:夜 四つ (21時から22時)
御守本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)
十二神将:宮毘羅(くびら)
左手に腹を当て、右手に権を持つ
※十二神将
薬師如来を守る大将

2.1亥(豚)の意義

種子の中で籠っている生命
豚(ぶた)豕=イノシシを家畜したブタ
かつては貴重な食材で富の象徴とされ、祭祀の供物とされていた
一度に十数匹の子を産むため子宝をもたらす神とされた
山の神や山の神の使い

熊や狼と並ぶ「三強」と評価された強者

2.2亥の由来

農村では亥の月(旧10月で現在の11月)亥の最初の亥の日・亥の刻に小餅を搗く習慣
※亥の子餅
平安時代の宮中儀式から続くお菓子で食べると無病息災と子孫繫栄が叶うと信じられてきた
旧10月は水気の季節で冬の最初の月(子・丑と続く)
中国ではその月にちなんだ「豚」を象った餅を神を供える習慣があった
水気のもたらす冬の寒さを和らげることを願う
古来日本に伝わり、各地の農地に伝わり旧10月の山の神を山に送り返す行事の時に山の使いとされる豚を象った餅を供えるようになった

亥の子餅で無病息災と子孫繫栄を願う

2.3 亥の意味

「核」
植物が実となり核を形成
起爆性のエネルギー
何が起こるか分からない
爆発的な出来事
「根ざす」「(きざす)萌す・兆す」
陽気がなくなり地中に根ざす
エネルギーの蓄積・凝縮
「百物収蔵」
草木の果実には、固い種を内蔵している
エネルギーの充満

実が内蔵されて今にも弾けそう

2.4 陰極まれば陽生ず

地中にはすでに陽気が根ざし、その微陽が地上の陰の状態を押し出して地上に出ようとしている
自然と人生の変化の法則
冬が去り春に向かう
類似:禍を転じて福と為す
どん底にいると感じても出口が見えている
上昇傾向

地中に埋まっていても光が見えています

3.乙亥の性質

明るさが影にひそめ活動停止
内蔵しているエネルギーが爆発しやすい
油断せず万事に備える

影になっていても強いエネルギーを秘めている

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