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【まさか】軟骨ピアスが1ヶ月で安定した【実験成功?】
イヤリング派も勢いを増すなか、バチバチに軟骨ピアスを愛好する私です。
軟骨ピアスを開けてみて思ったのは、「こりゃ人様にはおすすめできないなー……」ということ。
貫通の痛みは一瞬ですが、大変なのはその後です。
安定と呼ばれる、薄皮ができる時期までホールを安静にしておく必要があるのですが、これにはトラブルがつきもの。
完全に素人知識で、バッチリハマる科学的根拠もないですが、私のアンテナヘリックスで試して効果がみられた方法を書いていきます。
かなり引っ掛けやすく、就寝時に圧迫もされていた部位なのに、経験上最速で安定したので、ひどく感動しております。
以降何かしらのトラブルが起こる可能性はありますが、ご参考までに。
開けたてピアスにありがちなトラブルとその原因
ボディピアスユーザーの方なら一度は肉芽や腫れを経験したことがあるのでは?
なるべくいじらない!が適切なケアとして常識ですが、
耳というのは、どうしたって刺激を受けやすい部位なので、一切触れず、触れられず、圧迫せず…というのは難しい。
だって頭を洗うし、美容室に行くし、枕にあたるし。
特に、アンテナヘリックスやトラガスなど、外に張り出しているような部位では安定が遅いと言われていますね。
ただでさえ、血流が少なく治りが遅い軟骨部ですから、完成までには年単位の長〜い期間を要することも。
(安定までも半年かかったりすると知った時は、みんな温泉やプールはどうしてるの…?と心底疑問でした)
ともかく、開けたてのピアスは「刺激しない、清潔を保つ」のがほんとうに大事。
けれども、日常生活で髪や服を引っ掛けてしまうこと、寝返りで圧迫してしまうことはありますよね。
起きてびっくり、血や膿や分泌液の塊を生み出してしまったら「あぁ……」てなりませんか?
私はなります。朝から気分が低迷気味です。
※ここでは、以下の通りの解釈でワードを使用しています。
安定=薄皮ができてピアスの付け替えが可能な状態
完成=通常の皮膚ができた状態
試してみた方法について
湿潤療法ってご存知ですか?
ピアスホールを下手にいじるなー!と言われるのも、この湿潤療法という考え方が浸透しているからです(私調べ)。
乾燥させたり、消毒をがんばるのではなく、身体の治癒能力に任せて治す。
つまり、「放っておく」。
傷口ができると、分泌液が染み出してきてかさぶたができます。
かさぶたの下では、せっせと皮膚の修理が行われているわけですね。
なのですが、私はちょっと疑問を抱いていました。
湿潤環境を保つことで傷が治るという、湿潤療法の理屈ってこんなんだったっけ?
放っといたら、傷口乾いちゃわない?
そこで「湿潤療法」で調べてみました。
お医者さんの見解や解説、セルフケアのやり方なんかがどさっと出てきます。
この療法にうってつけのツールが、某パワーパッドです。
できたてのキズに貼る、ハイテク絆創膏みたいな商品ありますよね?
あれは傷口を覆って、湿潤環境を保ったままにできるという仕組みらしいです。
これ、実は某パワーパッドがなくてもできるんですね。
とあるドクターの解説ページによると、白色ワセリンをたっぷり塗布して、これまたワセリンを塗ったラップで覆っておくだけでいいのだとか。
これを朝と入浴後と、汚れたり乾いたときに取り替える。
私が見た限り、ピアスホールに適性があるという情報はありませんでしたし、深い傷の治療は必ず医師に相談するべし、とどこのサイトでも言われていました。
なので、完全に自己判断・自己責任で試してみることを決めました。
一応手の皮剥けで試してみて手応えを感じたので、ピアスホールで実践したらどうなるんだろ〜という好奇心からの実験です。
だって、放っておいてもどうせ腫れたり膿んだりするしなあ〜。
やってみたこと
私が使ったのは、市販の白色ワセリンと綿棒です。
何か傷口を覆うものが欲しいところでしたが、ピアスごと覆える具合のいいものが見当たらなかったので、保湿だけして様子を見ることにしました。
ワセリン塗布のタイミング
→朝、入浴後、乾燥しているかな?と感じるとき
だいたい日に2〜3回の頻度で、綿棒にとったたっぷりのワセリンを、そおっとホールに乗せます。
このとき、みだりにシャフトを動かさないように。
ファーストピアスは長めの内径を選んでいるので、傷の外側にはちゃんと塗れます。
前後に動かして中まで塗り込むのは、傷が落ち着いてからにしていました。
やることはこれだけ。
あとは通常の”触らない”ケアと同じです。
清潔は絶対です。
汚れていたら危険。
腫れているなど異常が見られるときも、即座に中止しました。
その場合は手持ちの抗生物質入り軟膏で対処。
医療機関で処方されたものです。
この辺も自己判断ではあったので、リスキーと言わざるを得ませんね。
どうして異常が起きているのか、それはどういう疾患なのか、正しい対処法はなんなのか…素人にはわからないので。
ただ個人的には、よくわからないまま消毒液や軟膏を乱用するよりはマシなのかなーくらいの感覚でおります。
ざっくり経過をば
開けた当日から上記の方法で実験開始し、約1ヶ月後まで継続しました。
2回ほど痛みを伴う腫れがあった
他の部位に比べると、分泌液の滲出は少なめ
引っかけることがあっても、湿っているので”剥がれる”ような痛みはない
3〜4週間後には軟膏なしでもスルスルピアスを動かせるように
約1ヶ月後、シャフトの余りが気になったので思い切って付け替え
付け替えはスムーズに成功
付け替えに踏み切るくらいなのでもちろんですが、特に痛みもないです。やったね。
参考までに、ピアス遍歴
今回実験対象となったアンテナヘリックス意外にも、以下の部位に開けています。
()内は開けてからの経過期間です。
コンク(1年)
ダイス(1年)
ヘリックス(半年)
この中で完成したのは、ダイスだけです。
もう重いピアスをつけても大丈夫。
やっぱり、「刺激を避けるべし」という定説は正しいということが身にしみてわかります。
ダイスは奥まった場所にあって、そうそう引っかけることも圧迫することもありませんからね。
コンクは若干傷あとの膨らみがある状態。調べた感じですが、肉芽などのトラブルではなさそうです。
ヘリックスは、肉芽らしきモノが現れては消えしています。
いずれも「とにかく放っておく」ケアを実践し、トラブルは医療機関で処方してもらった軟膏で対処しました。
安定までは半年ほどかかって、付け替えにはプラス数週間といったところでしょうか。
固まった分泌液が刺激になって、安定を遅らせていたような感覚があります。
シャフトが長いぶん、触らずとも重みで動いてしまうことがありますが「イテッ」てなってました。
かさぶたを作らないって、けっこう重要だったんでしょうかね。
さいごに
しつこいようですが、本記事はあくまでも私の思いつき、自己責任のもと行った実験の概要です。
こんな不確実な情報をここに残すのは、「めっちゃ感動した」ことを誰かに共有したくなってしまったからです。
ピアスは、穴を開けてはい終わり、とはいかないシロモノです。
ピアッシングの後には、長い治癒期間と生涯続くケアが待っている。
この治癒期間の痛みや不安に心乱されるのは、やっぱり楽しいものではありません。
それでも耳のおしゃれを楽しみたいという欲が勝って、穴を開ける。
トラブルや手間なんて、税金みてーなもんと思っていました。
それが今回、予想していた6分の1の期間で安定にこぎつけたんです。
いきなり大幅な減税です。
「これは分泌液なのかな?膿だったらどうしよう」
「せっかくかさぶたができたのに、引っ掛けて剥がれた。痛いよう」
こんな思いをしなくて済んだ嬉しさといったら。
本当にたまたま、今回はうまくいっただけです。
けれど、自分の身体なので。
定説に納得できないなら、自分なりの考えを信じて失敗した方が、納得感はあるかなあと思っています。
私のやり方が正しいという根拠などありませんが、満足しています。
なんだかしっくりこないことを、しっくりこないままやり続けられる根気強さを持ち合わせていないんですよね。
失敗したらその時。うまく行ったら万々歳。
そんなノリの実験報告でした。
よいピアスライフを〜。