見出し画像

NO 柿次郎 NO ぼく

ぎっくり腰に、「大雪」という追い打ち

今日の東京は大雪で、ぼくは一日中家にいた。日中の予定をすべてキャンセルさせてもらい、大過が過ぎるのを待った。大過とは雪ではない。ぎっくり腰という極めて個人的な大過だ。友人宅での餅つき中というわかりやすいシチュエーションで発症したそれは、「魔女の一撃」の異名に恥じない痛みでぼくの自由を奪った。

人生初のぎっくり腰になってわかったのは、なぜ「腰」という時が「にくづき」に「要」と書くのか、また、なぜ老人の腰が曲がるのかということである。人間の身体は腰に力が入らないと何もできないように出来ている。それこそ、胸を張って歩くことすらできない。家ではずっと、深めのアウトドアチェアに座りっぱなし。トイレに行くのも一苦労。ローテーブルの上の珈琲をとるのも億劫になる有様だ。

それでも、行かねばならない場所というのがある。

どんなに雪が降っていても、腰が痛くても外せない約束が、今日のぼくにはあった。ローカルを主戦場とする編集者/ライターの徳谷柿次郎さんが代表をつとめる株式会社Huuuu。その1周年をお祝いする会が、とある焼肉店で行われたのだ。ぼくは、細心の注意を払い、持てる限りの手すりを持ち、ちょっと前屈みの姿勢をキープしてその会場へと向かった。

NO Huuuu NO ツドイ

半年前、恐怖の「仕事見込みゼロ」状態で独立・起業した何の実績もないぼくに、名前が出てギャラもいい仕事を優先的に持ってきてくれたのが柿次郎さんだった。

大小さまざまな飲み会に呼んでくれて、いい人風の振る舞いでその場をしのごうとするぼくを「この人は本当は性格が悪いんです!」といじり、愛情たっぷりに色んな人を紹介してくれたのも柿次郎さんだった。

一緒に仕事をするたびFacebookで「ツドイの今井さんと仕事しました〜」と書いて名前を売ってくれたのも柿次郎さんだった。先日「#パラレル親方」に誘って、ツドイの知名度アップに多大な貢献をしてくれたのも柿次郎さんだった。

とにかく色んな場面でゲタをはかせてくれ、彼が言うところのフックアップをしてくれた。下記3記事のような、名刺になる仕事をいくつもやらせてくれた。

銭湯と日本酒が人生をゆるめてくれる山手線の隠れ快適街「大塚」 - SUUMOタウン

400km離れた親子がITを駆使して、秘伝の「ご飯どろぼう」を販売中 : 小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」

息子の帰還!老舗じゅうたん屋のリブランディングにみる「家業」の未来 : 小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」

いま、たくさんの人に仕事の相談をもらえるのは、紛れもなく柿次郎さんのおかげ。柿次郎さんが、ツドイのギアを想定よりずっと早くあげてくれた結果。これは、ツドイの総意だ。今は恩を受けてばかりだけれど、いつか何か大きなものを直接返せるようにしたいと思う。

さらに、受けた恩は下にも流していかないといけないと考えている。まだまだ人を教えるような身分じゃないと思って生きてきたけど、教えて身につくこともあるだろうし、この「流れ」は大きなものにしていくべきだ。今年は、人を育てること、フックアップすることにも時間を使っていこうと思う。というか、いく。

柿次郎さん、Huuuuのみなさん、あらためて1周年おめでとうございます! 至近距離でその背中を追えること、むちゃくちゃありがたく思っています。引き続き、よろしくお願いします! やってこ!