「いい汗のかけるおっさん」
「付き合いが長いのに、いまだに緊張する人」っていませんか?
もう何度も顔を合わせているし、ごはんも一緒に食べているし、少しぐらい軽口叩いても笑って許してくれるのに、なんだか気が抜けない人。
いま考えていることの浅さとか、取り繕っているだけの目標とか、ほんとうは聞いて欲しくないこととか、そういうのを全部見透かされている気になる、身も心もスケスケにされてしまう人、いませんか?
ぼくにとってそんな存在のふたりが、イベントに出てくれることになりました。
古賀史健さんと、柿内芳文さん。前職の星海社に転職した直後からなので、もう6年ほどのお付き合いになります。同じ職場で働いたり、企画にアドバイスをもらったり、映画や音楽の話を教えてもらったりと、永らくお世話になってきました。
最初ぼくはふたりに「理想の編集・理想のライター」というテーマでの登壇をお願いしました。しかし、出るのはいいけど、そのテーマは……と以下のようなご指摘を受けます。
古賀さんは「カッキー(柿内さん)とそのテーマで登壇すると、『嫌われる勇気』の頃の話になるじゃない? もうあれは5年も前の話だから」と過去の自慢話をすることをよしとされず。
柿内さんは「これから何をするかを人前で話すと、気持ちよくなっちゃって半分やった気になって自分が調子にのるのが嫌だから、そのテーマはダメ」と未来を語ることの危うさを指摘されました。
渾身のテーマがボツになったことにショックを受けつつも、おふたりのこの「いま」しか見ていない姿勢と、そのためにとっている態度・日々やっているトレーニングこそ世に出すべきものだと思い直し、テーマを再検討することにしました。
お忙しいふたりも打ち合わせに付き合ってくださり、古賀さんに言葉選びのアドバイスをいただいて出来たのが、
「あのころのオレ」との戦い方
というテーマです。
当日は、『嫌われる勇気』、『漫画 君たちはどう生きるか』といった大ヒット作品がどう作られていったかという話ではなく、お二人がそれ以上の作品を生み出すために日々積んでいる努力と、とっている態度について伺っていければと思います。
今回のイベントに関するやりとりのなかで、ぼくがひどい粗相をしてしまった時、古賀さんはこんなLINEをくださいました。
「たぶんいま嫌な汗をかいてるだろうけど、おれの年になったらそんな汗をかかせてくれる人さえいなくなるからね。いやな汗をかきまくって、いい汗のかけるおっさんになってください。」
ちょっと泣きました。
おふたりのことを「おっさん」とはまだ思えませんが、10年後、20年後にいい汗をかくためにどうしたらいいのか、来場者のみなさんと一緒に学んでいければと思います。
お申込は、こちらから
https://jhk-6.peatix.com/