Soundcore Liberty Air 2でイヤーピース探しに苦労した話
ソニーの「WF-1000MX3」が通電せずお亡くなりになったため、しばらく有線イヤホンを使っていたのですが、取り回しが不便で、とうとう、近所のセブンイレブンで、完全ワイヤレスイヤホンを買ってしまいました。
AnkerのSoundcore Liberty Air 2です。
音楽再生時のノイキャン機能は無いものの、8799円(税込)という衝撃価格(と思っていたら、公式サイトで6999円(税込)と二重の衝撃)で、個人的満足度はとても高いモノでした。音質は少しシャリシャリするかなーという感じで、高音域が耳障りなところを何とかしたい。最初はイコライザーで調整していたのですが、ふとイヤーピースを変えてみたらどうだろうと思い立ったのが、苦労の始まりでした……。ということで顛末記です。
なお、付属のイヤーピースは各種サイズついてました。S+とかM+とか、意外と細かなバリエーションが多い。
最初に、結論
今回試した中では、finalの「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」が一番良かったです。一番の決め手は、サイズです。Liberty Air 2の充電ケースはかなり小さめで、購入した中ではこのイヤーピースのみがキチンとフタが閉まって充電可能でした。音質も、個人的には一番好みでした。
ということなのですが、色々と試してみた感想を以下にツラツラと書いておきます。
SpinFit CP100+(Mサイズ)
最初に試したのがSpinFitの「CP100+」。汎用タイプとのことですが、軸が硬いためか、少し取りつけづらい。素材はシリコンで、付属のイヤーピースとほぼ同等のつけ心地ですが、少しフィット感があるかなというところ。
音質については嫌な高音が抑えられ、音の粒がハッキリして聞こえやすくなりました。確実にいいです。いいのですが、問題はこちら。
お分かりでしょうか。イヤーピースが大きすぎて、思い切り干渉しちゃっています。この状態で両耳の充電ができず、少し嫌な予感がしました。
はい、思い切りフタが閉まりません(泣)。SpinFitには完全ワイヤレスイヤホン向けの「CP360」という製品もあるのですが、こちらは内径が3.6mmとなっています。純正のイヤーピースは内径4mmくらいだったので、ちゃんとはまるかは不明。今回は断念しました。
ALZA SednaEarfit Short(MSサイズ)
続いては「SednaEarfit Short」。医療用LSRシリコンを採用し、完全ワイヤレスイヤホン対応とのことで、期待をして購入。芯がしっかりしているのか、つけ心地はやや固め。イヤーピース交換時もなかなか嵌められず、かなり手こずりました。
音質は粒がしっかりはしていて、試した中ではもっとも落ち着いた感じ。音量を上げても嫌な感じはしません。ただ、気持ち、中音域が少し弱めになったかなあと感じました。
肝心の収容性ですが、こちらも干渉が大きい。完全ワイヤレスイヤホン向けだったのでこちらは大丈夫かと思いましたが、かなりハードルが高いことがわかりました。
ギュッと押し込んでフタを閉じるましたが、少しだけ空いています。少し力が加わるだけで、パカッと開いてしまい、安定しません。これも厳しいなあということで断念。
ALZA SednaEarfit XELASTEC(MSサイズ)
ソニーのWF-1000MX3を使っていたときに愛用していたイヤーピースがこちら、「SednaEarfit XELASTEC」です。独KRAIBURG TPE社製の高品質な熱可塑性エラストマー(TPE)素材を採用し、体温で温まると耳に吸い付くような独特なフィット感があります。
もうね、つけ心地は最高なんですよ。音質は、WF-1000MX3のときは、相性抜群という感じだったのですが、Soundcore Liberty Air 2との相性は今一つかなという印象。少しシャリ感が強めで、上で試したのに比べてあまり高音域が減衰できておらず、耳障りな感じが残りました。
さて、収容のほうですが、こちらはかなり柔らかい素材ということもあって、干渉はするものの押し込めば充電は可能といったところ。
でもやっぱり、このくらいフタは空いてしまうし、充電が不安定になることもありました。ということで、こちらも断念。
TPE素材を使った姉妹品として「SednaEarfit Crystal」という完全ワイヤレスイヤホン向けの製品もあるようなのですが、こちらは軸内径が3.5mmとなっており、SpinFit CP360と同様にきちんと嵌められるか自信がなかったので、購入には至りませんでした。
final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 / Black(Mサイズ)
Soundcore Liberty Air 2に適合するイヤーピースがあるのかと疑心暗鬼になってきましたが、ネットで色々と調べてみると、finalの「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」はきちんとケースに収まるらしいという情報があり、これしかないと思い、4度目の正直に挑みました。
軸部にギザギザがあるのが特徴的で、内径も入り口の広い部分で4mmくらいあったので入れやすかったです(中は少し狭くなっている感じ)。音質は、これがとても相性が良かったです。嫌なシャリシャリ感がなくなり、かといって高音域の伸びが無くなったのでもなく、中低音域もナチュラル。個人的には、かなり好みの音になりました。
そして肝心のケースへの収容。黒いので見づらいですが、わずかに隙間が空いており、干渉していません。今回はMサイズなので、より大きなサイズではわかりませんが、ようやく救われた感じです。
フタも完璧に閉まりました。当たり前のことですが、素晴らしい。
なお、final製品では、汎用タイプの「TYPE E」というのもあり、名前が似ていて紛らわしいですが、こちらはたぶん大きさ的にフタが閉まりません。
イヤーピース購入には注意が必要
今回は行き当たりばったりで4度もイヤーピースを購入する羽目になりましたが、サイズ仕様とかメーカーの互換性情報があるなら、きちんと調べておくと良いです。ケースが大きめで余裕がありそうな場合はともかく、今回のように小さなケースの完全ワイヤレスイヤホンだと、思ったよりも選択肢が少なく、苦労します。
それから、今回色々とイヤーピースについて調べていてわかったのですが、同じ製品でも黒とクリアの色違いで音質が変わるといったこともあるそうです。例えばfinal TYPE Eでは、クリアタイプのほうは低音が若干軽くなり、高音がハッキリするそうです。シャリ感を低減したかったので、個人的には黒のほうで良かったです。
なお、余ったイヤーピースは有線イヤホンのほうで使っていこうかなと思います。保管には、ダイソーで買った小物入れがナイスでした。