なぜリンドーアがNYで愛されているのか
こんにちは。YUPSIRONです。
ここ3ヶ月ほどで大谷翔平のMVPレース対抗馬として名前が上がり続けていたリンドーアの知名度が上がってきたことを感じます。そして日本時間11/22にお待ちかねのMVP発表で大谷翔平が3度目の満票受賞となりました。リンドーアは受賞こそならなかったですが、MVP投票2位とMetsファンの私としては嬉しい結果でした。ただそんなリンドーアの素晴らしさを日本では中々プレイ動画や人柄について触れられることが少ないので広まっていない可能性があるので勝手に布教していこうと思い、この記事を書いていきます。*某Youtuberの影響でカルト的な人気はありますが…
【YUPSIRON式】選手寸評
安定した守備力と30HRを期待できる打撃力でリーグ有数のショートストップの地位を確立しています。2012ドラフト時はCLEに全体8位で指名されており、当時の評価では守備のスペシャリストで打撃についてはコンタクト能力に優れているというものでした。マイナーでは突出した守備力を見せてフューチャーズゲームにも2度選出されています。2015年にMLBデビューした後からは特にパワー面に関して成長を見せて2017年以降は25HR以上を期待できる選手へと成長を遂げました。2020年オフに残りFAまで1年となったことでCLEはリンドーアとの契約延長を諦めてNYMへとトレード放出しました。
その後、すぐにNYMと10年3億4000万ドルの大型契約を結んでキャリアをNYで過ごすことに決めました。移籍初年度は大不振でHRは20本放つものの、打率.230で例年以下の成績となってfWARではデビュー以降で初めて4.0を下回りました。ただNYの環境に慣れたであろう2年目からは復活を遂げて2022〜2024年の3年間でfWARは19.7と平均6.0以上で素晴らしい活躍をしています。まだ30歳なのであと数年は不動のレギュラーとして活躍を続けられるでしょう。
「Mr.スマイル」と呼ばれる所以
今季は5月末までチームが低迷したこともあり、チームリーダーとして解決方法を模索していく発言が多かったです。特にPo.ロペスがグラブを投げて「最悪のチーム(メイト)」発言をした際には本件に関係ないとしつつも選手だけでミーティングを行って選手同士での会話を持ったことを明かしています。また定期的に遠征先で食事会も開いたり、試合中にアクーニャやビエントスなどの若手選手へアドバイスするなどグラブハウスでの評価もかなり高いと言われています。リンドーア自身もNYに来てからは春先に苦戦することが恒例になってきており、チーム最高年俸であるために常に批判の対象となってしまいます。そんな中でも笑顔を絶やさず、常に試合への準備を怠らない姿はNYという厳しい環境で若い選手たちへのお手本となっていることは間違い無いでしょう。
試合の重要な局面で打てる勝負強さ
今季は試合を決める一打が多かった印象です。MLB公式でハイライトがあると思うのでぜひご確認ください。個人的にはWC枠でのプレーオフ進出を決めたHRとNLDSでNLCS進出を決定づけたHRは喜びのあまり思わず叫んでしまいました。今季終盤は腰を痛めて10試合近く欠場しましたが、痛みを押しながらでも普段と遜色がないようなプレーには痺れました。今季は重要な局面で打席が回ってくることが多く、やはり何か”持っている”選手なのかなと感じています。
最後に
日本では日本人選手以外が報道されることは少ないですが、、MLBには多くのスター選手がいます。すでにベテランの域になり始めているアーロン・ジャッジやブライス・ハーパー、若い選手だとポール・スキーンズやボビー・ウィットJrなど日本人選手以外に視点を向けるときっとMLB観戦はもっと楽しくなることでしょう!!