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【MLB】菊池雄星はトレードされるのか!?

MLBでも最強地区と呼び声高いア・リーグ東地区のTOR所属の菊池雄星選手について現在までの成績評価と未来予想をしていきます。

個人的にNPB→MLBを経歴を持った選手で最も報道されていない選手だと思っているのでTDLにどうなるのかを中心について書いていきます。

現在の成績

直近3年間の主要スタッツ

主要スタッツを見て特筆すべきはイニング以上の奪三振でしょうか。今季も安定して三振を取れているので数はイニング数を10個も上回っており、投手としての奪三振能力の高さが表れていると思います。主要スタッツではありませんが、Whiff%の高さも毎年平均以上であるのでストライクゾーンで勝負できるところも魅力だと考えています。ローテ3〜4番手の投手になるとは思いますが、怪我もないので計算しやすい選手だと思います。

昨シーズンから防御率3点台で160イニング程度稼げそうな状態で尚且つチーム状況があまり良くないので、直近では先発投手のトレード補強として度々名前が上がっています。フロントラインスターターとしては難しいですが、ローテ4番手としての補強として獲得するのはコンテンダーチームとしては”あり”だと思います。

ではここからは過去5年間から見る課題について書いていきます。

スタッツから分かる特徴と課題点

2019年から現在までMLBで投げてますが、良い点としては前述した通りで奪三振能力の高さでしょうか。Wihff%とK%は例年MLB平均を上回っているので自分の力でアウトを取る能力は魅力的だと思います。悪い点はBarel%が悪く、常に下位10%を切るような状態です。またHard%も下位10%程度とかなりHRを打たれる条件が揃っており、良い日は6回1失点で悪いと4回6失点KOされるような状態が続いていました。2019年から2022年の間で唯一安定していた期間といえば2021年シーズンのシーズン開幕〜オールスター前までの期間になるでしょうか。その年はALのオールスターに選ばれるほど素晴らしいピッチングをしており、シーズン通しての成績は良くないものの、調子が良ければフロントラインスターター級の選手であることを証明してくれました。そして2023年はMLBに来てから初めてシーズンを通してローテーション投手として活躍しました。Barel%とHard%が特に例年に比べて改善されたため、本拠地が打者有利であることを考慮すると安定した活躍できました。
5年間を通して課題点は如何に強い打球をより抑えられるかでしょうか。

投球比率の変更

課題であった「如何に強い打球をより抑えられるか」を乗り越えるために今季から取り入れられたのが投球比率の変更だと考えています。NPB時代を含めて基本的にストレートとスライダーで勝負している投手だったと思います。しかし今季はストレートとカーブを主体にする投球へとマイナーチェンジをしています。年々ストレートの割合を減らしており、変化球の割合が50%→60%と増えています。この割合変更には上記に記載していましたが、Hard%が大きく関係していると考えられ、例年MLBでも菊池雄星投手は下位10%とコンタクトされると速い打球になる確率が高くなっており、打球速度に比例するようにヒットになる確率も高くなります。そこで打者に対して強い打球を打たれないようなアプローチとして球種割合の変更になったのだと思います。

ズバリ! TDLで放出される可能性は…

今季で契約が切れることも考慮するとトレード確率は95%といったところ。
本当は100%と言いたいですが、6月後半から成績が落ち始めていることやフロントラインスターターになれるのか疑問点があるので95%としました。TORは間違いなく売りに行くので、先発が足りないチームはトレードバリューも高くないイニングイーターとして獲得を検討しているでしょう。
個人的にはカージナルスとかに移籍なら面白いなと思います。

さいごに

ここまで菊池雄星選手について書いていきました。以前は投手有利球場がホームのSEAに所属していましたが、苦戦していたので正直MLBでは厳しいのかなと思っていました。ただTOR2年目の昨季に素晴らしい活躍をして今季もトレード候補に名前が頻繁に上がるほどになりました。TDLまで一週間を切っているのでどこに移籍するのか要注目です!

参考文献

https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/yusei-kikuchi-579328?stats=statcast-r-pitching-mlb&season=2024


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