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【MLB】2024ポストシーズン予想

こんにちは。YUPSIRONです。
MLBのレギュラーシーズンが本日NYM対ATLのダブルヘッダーが終わったことで全日程が完了しました。今シーズンは近年で常に最弱地区と言われていたAL中地区のチームが大躍進を見せており、ポストシーズンには地区優勝を果たしたCLEを筆頭にDETとKCの地区最多である3チームも出場することになっています。またNL東地区も同じく最多3チームが出場します。強さを見せたPHIと再接戦を制したATLとNYMです。特にNYMとATLはAZを含めた3チームで1G差で争っており、本日行われたダブルヘッダーでATLが1G差をつけてNYMがAZと同勝率ながらもオポネントによってNYMがWCの3枠目を手に入れました。今回はポストシーズンで勝ち上がり、WC制覇をするチームはどこになるのか開幕前に予想していきます。


2024年のポストシーズン対戦表

MLB公式Xより引用

今年は昨年からチームが大きく変わりました。
特にKCとDETとNYMの3チームは今シーズン開始前はコンテンダーチームと見られておらず、特にDETに関してはTDLで選手を放出しています。また今季は100勝チームがいないということで昨年から始まった全チームとの対戦の影響もあると思いますが、圧倒的な差を見せたと言えるチームは少なく、地区優勝したチームで2位に10ゲーム差以上なのはMILのみです。
ではここからは各チーム簡単にチームの特徴を見ていきます。

AL編

AL勝率全体1位(AL東地区優勝)
ヤンキーズ:2009年以来の悲願へ。最強のワンツーパンチ!!

まずはALで一番勝率が高かったヤンキースについて見ていきます。このチームはやはりジャッジとソトのMLB最強デュオが最大の強みでしょうか。2人で99HRを放っており、周りの選手もトレードで獲得したジャズ・チザムJrや新人王候補のオースティン・ウェルズなど平均以上の打者が揃っています。投手に関しても昨年サイ・ヤング賞のコール筆頭にロドンやギルまたストローマンなど頭数は揃っています。ただ中継ぎが盤石とは言い難く近年クローザーを務めていたホームズが今年は不振で中盤で打ち込まれることもありました。HRで得点することも多いのでポストシーズンでHRが出なくなってしまうと2022年のようにスイープで敗退する可能性もあるでしょう。

AL勝率全体2位(AL中地区優勝)
ガーディアンズ:コンタクト率が高い打線と盤石リリーフ陣!

今年は2年ぶりの地区優勝を果たしたガーディアンズについて見ていきます。
やはり注目はチームの柱であるホセ・ラミレスでしょうか。今年は大谷に次ぐ40HR/40SBのペースで成績を積み重ねており、結果的にはHRが1本足りませんでしたが、それでも例年であればMVPと言えるシーズンを過ごしました。ホセ・ラミレス以外だとネイラー兄弟やクワンもリーグ平均以上の成績を残しました。決して破壊力抜群というわけではありませんが、最低限の特典を稼げる打線です。そして一番の強みはリーグ最強のリリーフ陣になるでしょう。最強クローザーであるクラセを筆頭にチームの中継ぎ防御率は2点台で鉄壁と呼べる数字です。短期決戦はピッチャーが揃っているチームが勝ちやすいので打線がシーズン通り得点できるのであればWC制覇の可能性は十分にあるでしょう。

AL勝率全体3位(AL東地区2位)
オリオールズ:プロスペクトたちと共に常勝軍団へ!

昨年に続き、2年連続のポストシーズン出場をすることができており、コンテンダーとしてしっかり勝ち切っています。今年は昨年よりも打線がより良くなっています。特にガナー・ヘンダーソンが前半戦でMVP級の活躍をしており、その他にもジョーダン・ウエストバーグやコルトン・・カウザーなど若い選手が多く、勢いを感じるチームです。ただ先発陣がかなりキツい状態です。安心して任せられる投手はコービン・バーンズとザック・エフリンのトレード加入組だけであり、他の投手の際は中継ぎへの負担が大きくなります。おそらく勝ち上がっていくとオープナーを使うとは思いますが、打線の力でどこまで行けるでしょうか。

AL勝率全体4位(AL西地区1位)
アストロズ:ALを支配し続ける最恐軍団

8年連続でポストシーズンに出場を果たした安定感抜群のチーム。今シーズンは地区首位の座をシーズンの大部分でマリナーズに譲っていましたが、8月以降に連勝を重ねていき、10ゲーム差を見事にひっくり返しました。序盤は先発ピッチャーが怪我人だらけになってしまい、常に投手が足りない状況でした。ただ後半戦はTDLで獲得した菊池とバルデスの左腕コンビで勝ち星を稼ぐことができました。中継ぎに関してもクローザーのヘイダーが例年と比べて安定感はなく、WBCでアメリカのクローザーを務めていたプレスリーも以前ほど信頼できる投手ではなくなってしまいました。ただ全体的にレベルは高い中継ぎなので強みと言い切れるほどでもないですが、悪くない夫人ではあるのかなと感じています。打線についてはアルトゥーべを筆頭にブレグマンやアルバレス、タッカーなど強力なメンツが揃っています。ファーストにいたアブレイユがまさかのDFAを受けたりと誤算はありましたが、相変わらず強力であると言えるでしょう。3度目のWC制覇に届くでしょうか。

AL全体勝率5位(AL中地区2位)
タイガース:怪我をしないスクーバルと若手の躍動

今季は10年ぶりのポストシーズン出場となりました。10年前のチームだとミゲル・カブレラやジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーなどレジェンド級選手が全盛期だった頃まで遡ります。チームの原動力になったのはAL投手3冠であるタリク・スクーバルでしょう。今季は序盤から抜群の安定感を見せており、例年であれば怪我で離脱していましたが、健康にシーズンを過ごせば結果を残せることを証明しました。また他投手陣も投手有利球場ということもあり、良い数字が出ています。チーム防御率はMLB全体4位と強みになっています。また打線についてもライリー・グリーンをはじめとした若手が揃っており、決して成績が飛び抜けた選手はいませんが、後半戦に爆発した選手が多いだけに油断できない打線でしょう。守って勝つチームになるとは思いますが、若手の力でどこまで行けるかでしょうか。

AL全体勝率6位(AL中地区3位)
ロイヤルズ:最強先発陣と2本の柱

今年は2015年にWC制覇して以来の出場となりました。ロイヤルズの強みはやはり先発投手陣でしょう。ラガンズ、ルーゴ、シンガー、ワカ、ロレンゼンとロイヤルズを詳しく追ってない私でもわかるほど強力なラインナップで今ポストシーズンのスターターメンバーとしてはNo.1だと思っています。特にラガンズとルーゴは防護率こそ3点前半でしたが、どのチームでもエースを担える選手になっており、投手力が重要なポストシーズンでは強力な2枚看板とできるでしょう。打線についてはやはりウィットJrが頭一つ抜けており、この選手が打つかどうかでチームの得点力にも大きく差が出てしまいます。パスカンティーノやペレスなど平均以上の打者もいますが、チームの強みとは言い切れません。ペレスとウィットJrへと世代交代が進み始めているチームで協力投手陣と共に勝ち切れるでしょうか。

ここまでALのチームを簡単に紹介していきました。
ではここからALの勝敗予想をしていきます。

ALWCとALDSの勝敗予想

WC1:タイガースvsアストロズ

勝敗→2勝1敗でアストロズ勝利

ここは一番予想が難しかったです。というのもタイガースの若手野手陣が3点以上取れるかが鍵になると考えており、スクーバルがいる以上は1勝以上はできると思いますが、アストロズの強さを信じてアストロズが勝ち上がると予想します。

WC2:ロイヤルズvsオリオールズ

勝敗→2勝0敗のスイープでロイヤルズ勝利

オリオールズではなく、ロイヤルズがスイープすると予想します。矛vs盾のような対戦で次世代ショートNo.1候補が支柱のチーム同士になります。個人的には投手力を考慮してロイヤルズがスイープすると考えています。両チームにリーグでも最高峰クラスのエースがいる以上は撃ち合いになるシリーズではないでしょう。

ALDS1:アストロズvsガーディアンズ

勝敗→3勝1 敗でガーディアンズ勝利

ディビジョンシリーズではガーディアンズが勝つと予想します。ガーディアンズがアストロズの裏ローテと対面できることや近年あったアストロズの強さに翳りを感じているのでガーディアンズが投手力で勝ち切るでしょう。ロースコア展開になると思うのでヒリヒリした勝負になると思います。

ALDS2:ロイヤルズvsヤンキース

勝敗→3勝2敗でロイヤルズ勝利

AL最高勝率のヤンキースを下してロイヤルズがディビジョンシリーズを勝ち切ると予想します。ロイヤルズが裏ローテでも表と遜色ないほど実力があることやジャッジのポストシーズンが弱いことを考慮しています。スイープは起きないシリーズだとは思いますが、ジャッジがシーズン中の活躍ができるなら勝敗はひっくり返るかもしれません。

NL編

NL勝率1位(NL西地区1位)
ドジャース:MVPトリオで真のWC制覇へ!

今季は開幕前の予想通りに勝ち続けて13シーズン連続のポストシーズン出場を果たしました。チームの柱はやはりMVPトリオの大谷、ベッツ、フリーマンの3人でしょう。今季はベッツとフリーマンが怪我の影響等でダウンイヤーでしたが、大谷が別次元の活躍でカバーをすることができました。打線もスミスやマンシー、テオスカーなど強力な布陣となっており、得点力はリーグでも上位クラスで強みとなっています。一方で投手陣は怪我人が多すぎてシーズンを完走できた先発は1人もいなかったと思います。特にエース期待のグラスノウはポストシーズンで投げられないことが確定しており、山本も9月中旬にようやく復帰することができました。中継ぎが悪いわけではないので先発がいかに抑えるかが勝利の鍵でしょうか。

NL勝率2位(NL東地区1位)
フィリーズ:It's Red October!!!!

3年連続の出場となったポストシーズンでレギュラーシーズンではついに王朝を築いていたブレーブスを崩すことができました。チームの強みは総合力の高さでしょう。打線はハーパーを中心にボームやシュワーバー、ターナーにカスティヤノスなど役者が揃っています。また投手に関してもWエースのウィラーとノラや覚醒したスアレスなど先発は充実しており、中継ぎもTDLで獲得したエスペデスやホフマン、ストラームなど勝ちパターンはバッチリです。唯一守備力については疑問符がつく選手がいますが、それでも今季MLBベストのチームと言ってもいいくらいの完成度を誇っています。近年のポストシーズンの強さを考慮するともしかしたらWC制覇に一番近いチームなのかもしれません。

NL勝率3位(NL西地区2位)
パドレス:今年こそ打倒LA!天王山のリベンジ!

2年ぶりのポストシーズン出場を果たしましたが、不完全燃焼のファンも多いでしょう。今季は開幕前に中継を行っていたバリー・スポーツが破産した影響で年俸削減のためにソトを放出してソリッドな先発になっていたキングを獲得したり、シースをトレードで獲得したりなどうまく立ち回ることで戦力減を最小限に抑えました。打線に関してはソトがいなくなった影響を感じるかと思いきやプロファーが覚醒をして新人のメリルがリーグでも最高峰のCFになったことで見事に穴を埋めました。また投手もシースとキングがエース球の活躍を見せて昨年よりグレードアップすることができました。中継ぎはシーズン後半に疲労を感じるような投球が増えており、心配ではありますが、スコットやアダム、スアレスなど信頼できる選手が揃っています。個人的にはLADよりバランスが良いチームなのでポストシーズンでの大逆転も起こせるのではないかと期待しています。

NL勝率4位(NL中地区1位)
ブルワーズ:若手野手の台頭で世代交代へ!

7年連続のポストシーズン出場を果たしたましたが、近年の投手力で勝つ野球ではなくなりつつあります。今季はエースのコービン・バーンズをシーズン前にトレードしてウルフも手術で長年Wエースを務めていた選手が抜けるという状態でした。しかし実際は想像より投手陣が踏ん張ることができており、エースと呼べる存在はいないものの、崩壊することはありませんでした。打線に関してはアダメスとチョーリオとコントレラスの3人が引っ張っており、特にチョーリオは今シーズンから8年契約なので素晴らしいスタートを切ったと言えるでしょう。打線が以前よりマシになったので打ち合いにも対応できるようになりました。今季はブリッジイヤーに近いコンテンダーだったのでポストシーズンを勝ち切るのは難しいでしょうか…

NL勝率5位(NL東地区2位)
ブレーブス:最強投手陣と怪我人だらけの打線

今季で8シーズン連続でのポストシーズン出場となりました。今季は序盤からストライダーやアクーニャなど投打の中心選手が大怪我をしてシーズン全休が決まるなど苦しい戦いになっていました。特に野手陣はライリーやアルビーズも怪我をしてしまい、オズーナに負担が集中してしまったことで得点力が大幅に下がってしまいました。しかし投手に関してはMLBでも屈指のスタッツを残しています。トレード加入したセールがサイ・ヤング賞当確レベルの成績で他にもフリードやシュウェレンバックなど強力なローテションが揃っており、チーム防御率はMLB1位になるほどです。昨年のチームと違い、完全に投手のチームになりましたが、相手がパドレスとドジャースであることを考えると勝ち上がるのは難しいかもしれません。

NL勝率6位(NL東地区3位)
メッツ:安定感ある先発陣と破壊力ある打線で奇跡のWC制覇へ!

2年ぶりのポストシーズン出場となりました。今季は序盤から苦しい戦いでしたが、リンドーアやニモなどの主力が6月以降に復調を果たして借金11から巻き返しすることができました。6月以降のチーム勝率はMLBベストで支えたのはやはり打線でしょう。シーズン成績としてはMLB7位になっていますが、6月以降で換算すればTOP5に入り、要因としてはリンドーア1番が見事にハマっていたことになります。また怪我人が出た後にイグレシアスやテイラーが穴にならないレベルでポジションを埋めたことで打線を大幅なダウングレードなしで戦い続けることができました。そして先発もセベリーノ、マナエア、ピーターソン、キンタナと4人先発が揃っており、エース級の選手はいませんが、レベルの高い先発陣になっています。千賀とスコットの怪我がなければリーグ屈指の先発陣になれていたと思います。明確な弱みとしては中継ぎの脆さでしょうか。信頼できる中継ぎがおらず、クローザーのディアズも投げてみないとわからないという状況です。直近ではシーズン中盤に比べて改善されましたが、先発に無理をして7回まで投げてもらうことも多くなっていたのでポストシーズンにどのような影響が出るでしょうか。ブリッジイヤーがまさかのポストシーズン出場ですが、他チームと比べると戦力差を少し感じるところです。

ここまでNLのチームを簡単に紹介しました。
ここから勝敗予想をしていきます。

NLWCとNLDSの勝敗予想

WC1:メッツvsブルワーズ

勝敗:2勝1敗でメッツの勝利

ここが一番戦力が拮抗している印象です。メッツが対ブルワーズで相性が悪いですが、ブルワーズのポストシーズンでの弱さや得点能力を考慮してメッツが勝つと予想します。どちらが勝ってもスイープはないシリーズだとは思います。

WC2:ブレーブスvsパドレス

勝敗→2勝0敗でパドレスの勝利

このシリーズは一番スイープ確率が高いと思います。ブレーブスが前日にダブルヘッダーで2試合とも全力で戦った上で東海岸から西海岸への移動なので疲労がかなりあると思います。またエースのセールが離脱しており、フリードで勝てなければスイープでパドレスが勝つと考えてます。またパドレスはシースとキングが使えるので投手は盤石でしょう。

NLDS1:メッツvsフィリーズ

勝敗→3勝1敗でフィリーズの勝利

このシリーズは地区ライバル同士なこともあり、今季対戦成績で勝ち越しているフィリーズが有利とされるシリーズになります。フィリーズ有利な点としてはHOME球場で3試合できること、中継ぎと打線のクオリティがメッツよりも高いことでしょうか。フィリーズのHOMEであるシチンズ・パークはファンの熱狂的な応援もあって近年のポストシーズンではHOME勝率が70%以上と凄まじい成績を残しています。また打線に関してもクラッチな打撃を見せてくれる選手が多く、特にハーパーは重要なシーンで打席が回ってくる運も持ち合わせています。中継ぎはヘルマン、ストラーム、エスペテスと勝ちパターンがバッチリ決まっています。メッツの唯一の勝ち筋は第3戦目までに1勝以上して尚且つHOME球場で2連勝するしかないと思っています。

NLDS2:パドレスvsドジャース

勝敗:3勝2敗でパドレスの勝利

レギュラーシーズンでは優勝を譲ってしまったパドレスがリベンジに成功するシリーズになると思っています。チームとしては投手力に差があり、パドレスはMLBでも有数の先発陣を誇っていることを考えるとパドレスが接戦の末に勝ち越せると思います。打線に関してはお互いに破壊力抜群でドジャースが勝つには打ち勝つしかありません。ただフリーマンがシーズン最終盤に怪我を押して出場していたことを考えるとフリーマンが出場できるかもカギになりそうです。パドレスの打線の鍵はタティスJrとアラエスになるでしょうか。タティスJrは対ドジャースの成績では3割を超えており、打てば流れを変えることができる選手です。またアラエスは恐らく1番打者となるはずなので後ろにNL最強外野3人衆とマチャドがいるのでいかに出塁できるかで得点能力が大きく変わります。

最後に

ここまで書いてきましたが、レギュラーシーズンがATLとNYMのおかげで最後までポストシーズンのマッチアップが決まらず、こんな時期に投稿となりました。事前に予想していた通りのシリーズが多いですが、想定外のシリーズもありました。特にアストロズがWCで負けるのは予想外でした。タイガースは若手が多いこともあり、台風の目になりそうです。予想がかなり当たっているので本当はもっと早く出したかったですが…。


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