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【NPB】25歳ルールは撤廃されるべきか!?

こんにちは。YUPSIRONです。
NPBのシーズンも横浜DeNAベイスターズがセリーグ史上初3位から日本一を達成して全日程が終わりました。すでにFAに関する情報も出回り始めたところで昨年から話題になっていた千葉ロッテマリーンズに所属している佐々木朗希(23)がポスティングでMLBへ移籍するというニュースが出てきました。物議を醸しているこの話題について個人的な見解を書いていきます。



ポスティングシステムとは

海外FA権を取得する前に球団が認可した場合に限りMLB球団と1ヶ月間移籍交渉できるシステムです。このシステムには2つのメリットがあります。

【メリット】
①選手が移籍した際には契約金額の15〜20%が球団に支払われる。
②最短25歳でMLBに挑戦できるようにと選手キャリアに配慮されている。

ただメリットもあれば当然デメリットもあります。

【デメリット】
①球団の戦力低下
②流出過多によるリーグレベルの低下

このデメリットを見てポスティング申請を許可しない球団もあります。
セ・リーグでは読売巨人、パ・リーグではソフトバンクホークスが基本的にポスティング移籍を認めない姿勢を見せています。特にソフトバンクは過去1度も認めたことがなく、直近で千賀滉大がMLB挑戦をしていますが、海外FA権を取得しての移籍となっています。どちらの球団もお金を持っており、メリットが魅力ではないことや球団としてのプライドもあるでしょうか。

ポスティング以外にも移籍する方法はあり、近年あまり使用されることはないですが、海外FA権取得することで移籍することができます。取得には145日の1軍登録を9年間も必要であり、取得までに時間がかかるので全盛期を過ぎた状態でMLB挑戦となるケースが多いです。ただ若すぎる年齢で挑戦するとNPBのレベル低下につながるので25歳まではマイナー契約で尚且つ移籍譲渡金がなしという球団にとって認可するメリットがない状態にしています。そのため球団が認可すれば年齢関係なくMLBへ行くこと自体は可能ですが、25歳までは両者ともにメリットが少ないことで暗黙の了解のように選手がポスティングを25歳まで積極的に求めないことが多いです。直近だと東京ヤクルトスワローズ所属の村上宗隆(24)が22歳で史上最年少で3冠王となった際にはMLB挑戦の意向を球団に伝えましたが、3年契約でヤクルトに残留したという例があります。

なぜ物議を醸しているのか?

今回物議を醸しているのはチームのエース投手に対して25歳ルールがあるにも関わらず、23歳という年齢で球団がポスティング申請を認可した部分が火種となっています。過去には大谷翔平が同じ23歳でポスティングシステムを利用してロサンゼルス・エンジェルスに移籍をしていますが、大谷翔平の場合は事情が少し違います。というのもNPBのドラフト前に直接MLBへ挑戦すると表明したものの、ドラフトにて日本ハム・ファイターズが強行指名したことやリーグ優勝+日本一に貢献している背景があったのでファンからは
好意的に受け止められていました。ただ佐々木朗希はドラフト時に将来的なMLB移籍について話すにとどめており、ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団していることや一度もシーズンを怪我なく、完走したことがないことなどでファンからは懐疑的な意見が多く出てしまっています。

そもそも佐々木朗希はどんな選手?

CSを含めた2021-2024年のスタッツ

異名は”令和の怪物”で常時160Km/hに迫るストレートに150Km/h付近のスプリットで三振を奪う先発投手です。5年間で防御率は2.10で三振はイニング数を超える505奪三振とクローザーのような成績を残しています。ただ5年間でイニング数はCSを含めても414イニングで規定投球回に達したことは一度もなく、毎年100イニング近くは投げるものの、怪我離脱をしてしまうという状態でした。通算成績で見ると年数は違いますが、MLBだとロサンゼルス・ドジャースのグラスノーが選手タイプとしては近いでしょうか。

野球界を見てもトッププロスペクトであることは疑いようのないほどであり、MLBでもエース級の投手として君臨できるポテンシャルを持っていると評価されていました。

【個人的な見解】夢を叶えるためとはいえ…

ロッテファンでもなく、プロ野球をしっかり見ているわけでもないのですが
第一報を見た時はフェイクニュースかと思いました。ドラフト時に密約があったのではないかと憶測は色々出てきましたが、MLBを中心に見ているものとしては最高峰のリーグで見れる嬉しさと結果的にNPBがMLBのファームのように使われてしまったことに対してのショックがありました。佐々木朗希のポスティング申請をお願いすること自体には問題ないと思います。ただ昨年あった球団がポスティングを認めなかった際にはシーズンギリギリまで契約更改に時間がかけたことなど一部行動によって表面上だけでもチームのリーグ優勝という目標に照準が向かないのかなと感じました。人の夢は尊重されるべきものではありますが、遺恨が残るような形で叶えることで世間から疑問視されることは当然かなと思います。(本人もわかっているだろうけど…)


結局25歳ルールは撤廃されるべきなのか?

基本的には25歳ルールを撤廃するのは反対です。妥協案として25歳という年齢から引き下げることも絶対にしてはいけないと考えています。NPBはすでに日本国内でNo.1の人気を誇るスポーツリーグであり、実力がある若手選手が海外リーグに移籍し続けてしまうのは国内リーグレベルの低下に繋がります。ただ選手の夢としてMLB挑戦は選手キャリアを考えても全盛期で挑戦できるようなシステムが必要なので最速25歳というFA市場として若い年齢で挑戦できるのは選手に寄り添ったシステムだと思います。結局はビジネスなのでなるべく双方がWin-Winの取引をする

[成績参考サイト]

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