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桑原ゆう初作品集「音の声、声の音」先行販売

 ウィーンの現代曲名門レーベル「カイロス」より、初の作品集CDをリリースしました。

 現物CDを直接お求めいただける目処がたちましたので、以下のページにてお受けいたします。ご予約分は7月末の発送を予定しています。それ以降のご注文は、お買い上げ後一週間以内に発送いたします。
 タワーレコード、HMV、ディスクユニオンなど、日本のCDショップでも予約購入がはじまっています(9月3日現在、8月末入荷予定だったものの、おくれて9月末入荷予定に変更されたようです。)が、以下のページでご購入いただくと早くお手元に届きます。

 加えて、私から直接ご購入いただいた方には、こだわりの自製日本語ブックレットをお付けします。(輸入盤なので、もともと封入されているブックレットは英語とドイツ語です。)入力が面倒!とか、操作がわからない!という方は、銀行振り込みでのご案内もいたしますので、メッセージやメールでお気軽にご連絡ください。


 カイロスレーベルから作品集を出すのは、中学生のとき、作曲家を志したころからの夢でした。アートワークを全面に配し、作曲家と演奏家の名前が羅列されたカバー。そこに自分の名前がいつかプリントされることを夢見ていました。
 はじめての作品集は「絃の東西・音と言葉」がテーマです。昨年5月にベルギーのゲントで3作品、6月に東京で3作品のレコーディングを行い、ほか2作品は2019年7月に東京オペラシティリサイタルホールで開催した個展でのライブ録音を採用しました。
 私の作品は、流し聴きはもってのほか、じっくり耳を傾けてもらわないと何もわからず、何も得られない音楽です。(そもそも音楽をわかる必要はあるのか、音楽から何かを得なければならないのかという問いからですが、昨今はそこに価値を求められてしまうことが多いようです。)が、一貫したテーマのもとに音楽観や世界観を提示すれば聴いてもらえるのではと吟味を重ね、結果この8作品を選び、独奏とアンサンブルとを分けて2枚のディスクに4作品ずつならべました。エネルギーとしての音の質の見極め、緊張と弛緩のグラデーション、それらを緊密にコントロールし、つむいだ時間と空間とに、浸っていただけたらうれしいです。

Disc1収録作品
Disc2収録作品

 作品集のタイトル「音の声、声の音」は、2022年に執筆したこの論考のタイトルでもあります。

 今回のアルバムリリースは、私の音楽と言論とを相互に結びつけ、創作観を包括的に提示する機会と考えています。

 リリース記念企画も開催します。京都では楽譜の展示をメインに、パフォーマンス・トークイベントを行い、音や音楽が記譜や演奏という行為のなかで立ち上がるプロセスを共有します。東京では、作品と創作の周辺を解説しながら演奏をお聴きいただく3時間程度の長尺イベントで、アルバムリリースを自ら「言祝」ぎます。(サントリー芸術財団佐治敬三賞推薦コンサートに選ばれています。)

 Spotify、YouTube、Amazon Music、Apple Music、DEEZERのリンクは以下Webページにまとまっていますので、各種ストリーミングサービスでお聴きになりたい方はこちらからぜひどうぞ!

 いずれも、多くの皆さまにとって、音と言葉と人間の営みとに思いを馳せる時間になることを願ってやみません。

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