2023阪神スプリングジャンプ特別登録馬分析後編

こちらは後編です。前編はこちらをご覧ください。
では、後半6頭の簡単なプロフィールと好材料、不安材料と個人的な見解を述べたいと思います。今回から斤量は特に記述がない場合は60キロとさせていただきます。想定オッズは3/6午前2時時点のnetkeibaを参考にしています。

マーニ

想定80.4倍9番人気 牡7歳 61キロ 小牧加矢太騎手

障害成績3,1,1,6。7歳勢なので同世代は割愛。いわゆるスーパー未勝利戦を勝ち上りましたが、1勝クラスを勝つことができず4歳で入障。当時の試験タイム97.8秒。平地力はマイラーで平凡。デビュー戦こそ9着に惨敗しましたが、次戦の中京で2着、その次の新潟で初勝利。昇級戦は東京JSを選びラヴアンドポップから0.4秒差の6着に好走。次々走の新潟一般OPで2勝目。その年の秋陽JSでは3着のケンホファヴァルトから0.7秒差の5着。距離不安があった中京3900メートルの京都HJでは積極的な競馬で障害重賞初勝利を収めます。平地を挟み中京3300メートルの阪神JSでは3着に好走しますが、そこから13か月の休養。明けた昨年の東京HJでは12頭中11着という不名誉な着順でここに来ました。その東京HJは末脚勝負になった面があり、参考外でいいと思います。先行して脚を使わせ相手をバテさせてから前に出るタイプのため、流れる展開の方が得意です。小牧加矢太騎手も先行する競馬が得意なので、ここで重賞初勝利が欲しいところですね。不安材料は叩き1走目の成績が絶望的に悪い事。あとこの馬は左回りが得意なので襷までは左回りではありますが、どうでしょうか。また小牧加矢太騎手も障害重賞は1度しか馬券になっていないのも気になるところです。まあ、天才騎手よりマシだと思います。

マイネルパラディ

想定180倍11番人気 せ9歳 騎手未定

障害成績1,1,1,13。レイデオロやキセキ、アルアインと同世代です。新馬戦と次戦の未勝利戦は一昨年の京都HJで初障害重賞勝利し引退した三津谷元騎手が騎乗しました。1600万クラスまで行きますが、6歳で入障。当時の試験タイム101.6秒。平地力は短距離先行型ですがなので、瞬発力というより持続型で平凡。障害デビュー戦5着で2戦目で初勝利。積極的な競馬をするのは好材料ですが、一般OPで2着3着が1回ずつで今回初の3900メートルという事で、どこまでやれるかが焦点となるでしょう。不安材料は、この馬の適正距離は3300メートル以下。逃げた場合は脚が止まり、後方からだと届かないため、スピードレンジは狭いです。三木ホースの方がよかったと思います。

マイネルレオーネ

想定45.8倍7番人気 牡11歳 小坂騎手

障害成績4,6,3,14。ドゥラメンテやサトノクラウンと同世代。地道に1600万クラスまで行きますが、その後勝ちきれず6歳で入障。当時の試験タイムは103.5秒。平地はステイヤーの追込み型で平地力はまあまあ。7戦目で初勝利。昇級後も9戦中5回馬券になっており安定していました。本格化したのはその次の一般OPで平沢騎手に乗替り2勝目。重賞こそ掲示板もしくは掲示板争い程度でしたが、一般OPで3勝目。小倉春麗で2着、ペガサスJS4勝目を挙げます。そこから脚部不安で11か月休みますが、休み明け初戦の小倉春麗で4着。次走の中山GJで3着。東京HJでは10着でしたが、中山DSで3着に好走。10歳でも強さを見せました。11歳と高齢ですが、中山GJのために大事な一戦ですので、事故なく完走してほしいものです。不安材料は、JG2は成績を出していない事や好走した中山GJや中山DSでは他馬がオジュウチョウサンに対してマークあったからこそできた隙に好走できたとも見れます。11歳という高齢も不安材料です。障害で普通に馬券になるのは9歳までで10歳は本当に衰えが少ない馬こそ馬券になりますが、11歳で馬券になった馬は近年ではオジュウチョウサンくらいです。

ミッキーメテオ

想定13.5倍3番人気 牡6歳 五十嵐騎手

障害成績2,0,2,4。同世代はゼノヴァースで障害しましたので、割愛。平地では芝とダート両方使われてましたが、2勝クラスから勝ちきれず4歳で入障。当時の試験タイム99.9秒。平地力は瞬発力があるタイプでやや良い。天才騎手とは合わなかったのか、五十嵐祐介騎手に乗替り、成績が安定し東京で初勝利し昇級戦のイルミネーションJSで2勝目を挙げてここにきました。平地では瞬発力勝負タイプでしたが、障害では長い脚を使うタイプになり、展開次第では勝負けに加われる要素はあります。不安要素は、この馬出負けしやすいので、スタートで後方になると余計な脚を使わないといけなくなるので、軸にはし難いですね。

レオビヨンド

想定36.2倍6番人気 牡7歳 平沢騎手

障害成績2,2,1,5。7歳は多いので割愛。平地では3勝クラスまで行きましたが、5歳で入障。試験タイム98.6秒。平地力はステイヤーで平凡。平地力が必要なコースを得意としており、ステイヤーでかつハロンタイムが早く流れる展開なら上がり1位タイムを取ることも可能です。当日はもう少し人気になりそうですが、この人気なら狙ってもいいかもしれません。不安材料は元はステイヤーなので、スローペースからの末脚勝負だと競り負けます。また、障害競馬界の神と言われる平沢騎手ですが、JG3の勝利は多いのですが、JG2以上の勝利がありません。勝てる馬に乗れる絶好の機会なので、ぜひ勝ってジンクスを破って欲しいですね!

ロードアクア

想定21.3倍5番人気 牡7歳 難波騎手

障害成績3,0,1,0と馬券外無し。芝スプリント路線で活躍しており、OP入りして21年の勝利を最後にやる気をなくしてしまい、ダートに転向しましたが、パッとしないため6歳で入障。当時の試験タイム98.7秒。デビュー戦の中京で上がり36.7秒で2着とハナ差勝ちでしたが3着以下を1.8秒差をつけての勝利。昇級戦は競り負けましたが、それでも3着。阪神、小倉の一般OPでも上がり1位タイムで2着以下を2馬身以上の差で勝利。今のところ競馬場を問わずに強さを見せてます。不安材料は距離とこれまで戦ってきた相手から格段にレベルは上がりますので、そんなに強くなかったという事は十分あり得ます。でも逃げて勝っちゃうパターンはありそうですね。

以上が後半6頭の分析でした。明日はデータ分析したいと思います。それではー

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