2021イルミネーションジャンプステークス出走馬分析
さあ今年の障害レースも数えるほどになりました。ペガサスジャンプステークスはOP特別の中で一番長い距離を走るレースとなります。かつては中山大障害の前哨戦の最後のレースとして位置付けられていましたが、ここ数年の勝馬でここからの活躍馬がいない少し寂しいレースとなっています。とは言え掲示板に入った馬は、その後一般OPや OP特別で掲示板内に入る馬は多く、来年のOPクラス上位戦線を占うレースとしては、ここを最終目標にしている馬はいるかもしれません。
登録された14頭の評価と不安材料を分析してみましょう。
アサクサゲンキ
今年の小倉SJの勝馬です。昇級後の成績は3,2,0,5で昇級戦を除き全て掲示板というところは好材料。今年の東京HJでは、重賞勝利経験馬が4頭もいる中で5着掲示板を確保。小倉SJ4着のセプタリアンも秋陽JSで勝利していますので、このメンバーなら間違いなく馬券圏内に入るでしょう。不安材料は、好走は小倉が目立ち小倉以外での成績は0,1,0,5。唯一の好走が福島の曰く付きの2着。また初中山というのも不安材料です。
カポラヴォーロ
昨年の同レースの2着馬です。昇級後の成績は0,2,1,10。中山だけで見ると0,1,1,2で今年のペガサスJSの9着を除き掲示板内。ペガサスJSも5着から0.4秒の着差を考えると掲示板争いをしていました。これを考えると中山巧者と考えてもいいと思います。メンバー的にも掲示板争いには加われると考えます。不安材料は今年の成績というか負けた相手がそれほど強くないので、ピークが過ぎたかのように見えます。
キタノテイオウ
昇級後の成績は0,0,0,5。前走福島未勝利で東京JS5着、新潟JS4着のコウユーヌレエフに0.5秒に迫ったのは好材料です。今回石神騎手が継続騎乗するとの事で、前走よりいい結果が期待できます。不安材料は1度だけ掲示板争いをしましたが、不良馬場だったことを考慮すると参考外。それ以外は1秒以上とそれほど強くないかもしれません。
ダイシンクローバー
昇級後の成績は1,0,1,0で未勝利を含めた中山での成績は0,2,1,0と全て馬券内というのが好材料。前走東京一般OPで勝利を収め勢いがあるので、今回好走する可能性が高いです。不安材料は前走の内容。強い相手がいなかったため勝てたとも見れるので、実はそんなに強くない可能性があります。
ダノンロッソ
昇級後の成績0,1,1,6。タフでスピードが必要な中京や小倉で好走したのは好材料です。しかも中京3330メートルや小倉は3390メートルという中途半端に長い距離で好走しているので、今回好走する可能性はあります。不安材料は、関西で好成績ですが、関東での成績は0,0,0,3というのはやや気になりますね。
ノーミニッツ
前走昇級戦で3着に好走しました。未勝利時代も3戦して4着2回と勝利というのも好材料です。不安材料は関東が初めてであることです。
パリカラノテガミ
昇級後の成績は1,0,1,5。覚醒したのは10歳になった今年。4走して3回掲示板。前走勝利を収めるというオジュウチョウサンと同世代の馬です。元々平地でもOPクラスですので、平地力が要求されるコースですで掲示板争いに加わる可能性があります。不安材料は対応距離が2700〜3200メートルと幅広いですが、3000メートル以下の方が好走が目立ちます。ペース次第で凡走する可能性があります。
ヒロキング
前走初障害が勝利しての昇級戦です。勢いで掲示板争いはあるかもしれません。好材料は不安材料でもありますが、昇級戦はよくても掲示板争い。しかもOP特別ですし、重賞勝ち馬もしますので。。
ビレッジイーグル
昇級後の成績は0,0,1,1で馬券外も5着に好走しています。初勝利した福島未勝利は福島競馬初日の1Rという全く痛んでない状態でのレースでハロンタイム13.0秒という異常タイムでぶっちぎり2着で今年の清秋JSの勝馬であるベイビーステップに0.2秒の差をつけて快勝。次走の福島一般OPで馬券圏内が多いマイネルヴァッサーに0.6秒差の3着と考えると意外に粘ったレースと考えれます。不安材料はマイネルヴァッサーは馬券圏内が多いですが、勝ちきれない競馬が多い馬で、その下位互換ですので掲示板争いはしても馬券圏内はどうか怪しところです。
フォイヤーヴェルク
別の生き物がこんなレースに出てきました。昇級後の成績は2,0,1,4。関東での成績は2,0,1,1と複勝率50%というのは好材料です。今年の新潟JSも3着に好走してますので、今回OP特別なら馬券圏内が期待できます。不安材料は初中山であるという事、OP特別以上で好走したのは新潟JSのみ。中山はどうでしょうか。
ブラゾンダムール
好走するか大凡走するか両極端な馬です。昇級後の成績は0,0,1,3。馬券外の3回は2桁着順か中止。2桁着順の原因は1走は不良馬場でもう一つはレベルの高い重賞。OP特別ではどうでしょうか。不安材料は不安定な馬に迷騎手が騎乗するので、不安しかないですねー
ボナパルト
通称ボナ。昇級後の成績は2,0,0,6。今年の小倉春麗を勝利、小倉牛若丸5着、京都HJ4着と好印象です。不安材料は好走しているのは関西の競馬場。関東はどうでしょうか。
マイネルヴァッサー
昇級後の成績1,5,2,14。中山でも好走しているのが好材料。今回注意が必要な馬です。不安材料はOP特別以上での成績は0,0,0,6と良くないです。とは言え、ここ3走は一般OPで勝ち負けしている馬たちとやりあっています。ここをどう評価するかですね。
オレビヨンド
昇級後の成績は0,1,0,3。ここ3走は2〜5着。清秋JSで5着に好走。ここでも好走する可能性はあります。不安材料は構想しているように見えますが、4着だった小倉一般OPは1〜3着は有力馬ですが、5着以下はレベルはイマイチ。前走の清秋JSも2番人気に支持されながら5着。これをどう評価するかですかね。。
以上が出走馬の短評となります。重賞勝馬をそのまま評価するのか。OP特別掲示板に入る馬や一般OP勝馬をどうするか、昇級馬はどうするか。色々悩みますね。
余談ですが、当日観戦することになりました。
2019年の中山大障害以来の観戦となりますので、楽しみたいと思います。それではー