山・森・樹林!それぞれの人のそれぞれの森林
1.それぞれの人のそれぞれの森林
おはようございます!
いつの間にか山は秋の様相に近づき始めています。さて,先日とある会合がありまして😊,そこで各々,森林について語りました。よく言われることですが,森林と言うのはそのものに幅がありすぎて,例えば山で木材を生産する方々にとっての森林は多くの場合「山(ヤマ)」と表現されて,そう言う方達が「ヤマ」と言う場合には大抵,スギヒノキのお山が想起されてお話をされるようです。
一方で私の職場ではよく一般の方達からお問合せをいただくのですが,その際に「森(モリ)」をなんとかしたいと表現されることが多いようでして,そう言う方々の「モリ」の話を伺うと,多様で,なにか資源が豊富ないわゆる広葉樹の混交林やアカマツ広葉樹の針広混交林をイメージすることが多いようです。
それぞれのこれまでの人生や生活の背景から,「森林」とひとくちに言葉を発した場合も,森林っぷりがだいぶ違うな,と先日の会合でも感じました。多分掘り下げたら,もっと一人一人の森林のイメージには差があるのではないかと思います。これは当たり前のことなんですが,意外と忘れがちになるのではないかなぁ,と思っています。
2.私が得意な森林,人に知らせたい森林は?
まぁ,他人の評価ばかりしていてもつまらないので,私にとって入りやすい森林をぼちぼちといくつか紹介していこうと思います。
私は一応林学を修め,学位を取得しましたが,実社会では6年間ほど造園設計の仕事に携わっていた関係で,森林というよりも森林公園が大好きです。まず,森林公園は程よくマイルドに手入れをされている場合が多く,安全だし,1時間くらいの小さな森歩きに適しています。なので,多くの場合犬の散歩のついでに森林散策をする,という具合です。さらには,森林公園は広い公園が多いので,都市公園的施設も充実していますので,散策の後は自販機でジュースを買ってベンチで休んだりしています。お子さんがいらっしゃるお母さんも,トイレが配置されていたりするので便利ではないかな,と感じます。とにかく,「ちょっとそこの森まで歩いてこよう」という日常生活行動に組み込みやすい構造が,好きな理由なんです♪
ちょっと設計者の目線で話すと,結構地元の植物を絶やさないように,それでいてちょっと華やかに園芸植物も配してみたり,程よい見通しのために収穫を兼ねた間伐を行ったり,色々設計者さんや管理者さんたちの工夫を垣間見るのも楽しいもんです。あ,それからちょっと面白いなと思うのは,松本市は森林が多いせいか,ある程度の広さの都市公園にたまたま(?)とても豊かな森林が隣接しています。わざわざ森林公園と名を打たなくても,森林公園の構造をもつ都市公園が結構あって,これも日常のプチ森歩きに大活用をしています。
3.梓川ふるさと公園:好きな森林公園をぼちぼち紹介〜
さて,松本にはどんな森林公園(都市的施設に森林が隣接した公園)があるのでしょうか。トップバッターは,梓川ふるさと公園です。公園としては,農業公園のカテゴリーでしょうか?非常に広い公園で,二つくらいの多目的グランドや四阿屋や芝生が気持ちの良い自由広場,子供たちのための遊具など充実し,しっかり作られたバーベキュー施設や,溜池を利用した水辺空間なども気持ちよく作られています。
詳細な情報はコチラ↓
この池は一周できる散策路もあって,ここだけでも十分満喫できるのですが,この公園に隣接している森林がかなり「森っぽさ」満載です。
こうして写真を眺めてみると,岩間さんと私の感じる良い感じの森林は,ちょっと完全な生産林とも違いますね。改めて気づきました。でもこの近くには手入れされたわりとスギ林もちゃんとあって(写真がなくてごめんなさい),いろんな林相(森林の様子)がみられます。歩くときにいろんな森林があると,飽きずに歩けますよね!もうちょっとゆっくり滞在して,鳥や植物,キノコなどなど通年で観察していきたいです♪
まとめ
一口に「森林」と言っても,自分1人のことを振り返っても,いろんな森林を一括りにして「森(もり)」と表現していることがわかりました。ある程度の人数で森林について語るときには,その方の背景の森林を知るというのが最初の第一歩かもしれませんね!
松本市は,「プチ森歩き」に適した(私のような初心者向き)の森林がたくさんありますので,小出しにして紹介しますね。日常の中で,楽しい森林生活をやっていきましょう!
追記:見出し画像の写真も岩間俊彦氏よりお借りしました!岩間さん,いつも素敵な写真を貸してくださってどうもありがとうございます♪この場をお借りして,御礼を申し上げます♪
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