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カナダ生活ガイド Vol 8 新天地でのキャリアスタート-理想の職をみつけるために

カナダへの移住を考えるとき、多くの人が最も頭を悩ませるのが「仕事探し」です。新しい土地で自分のスキルや資格を活かし、興味のある分野で働くことは、簡単ではありません。最初に見つかる仕事が、必ずしも理想の職業とは限りません。しかし、焦らずに経験を積むことで、本当にやりたい仕事に出会えるチャンスが広がります。


規制されている職業と一般職

多くの職種では、その職業においてどのように実践するかについて、独自の基準が定められています。カナダでは、約20%の職種が州や準州の規制を受ける専門職です。法律や規制により、各州や準州は専門職の企業や組織に権限を与え、特定の職業を規制しています。これらの組織の役割は、公衆衛生と安全を守ることであり、専門職が必要な実務基準と能力の基準を満たすようにすることです。
カナダの専門職に就き、規制されている肩書きを使用する場合は、ライセンスや証明書を取得するか、その職業を規制する機関に登録する必要があります。

一般的に見られる専門分野は以下の通りです。

  • ヘルスケア

  • 金融サービス

  • 法律および法務サービス

  • エンジニアリング

その他の専門職には、熟練工や実習可能な業種も含まれます。

専門職に就くための要件は、州や地域によって異なりますが、通常、以下が含まれています。

  • 試験

  • 言語とコミュニケーション能力の評価

  • 一定期間の監督下での業務経験

  • 料金

一般職

カナダでのほとんどの職業は、ライセンス、証明書、登録がなくても働ける一般職です。雇用の要件は、雇用主によって異なりますが、常に学歴や職歴を証明できるように準備しましょう。
あるレベルのスキルや能力、その仕事にふさわしい個人の資質やソフトスキルを示す必要があります。たとえば、マーケティングの分野では資格証明は必要とされていませんが、ほとんどの雇用主は学位や資格の取得を持っているか、マーケティングに関する特別なトレーニングや経験があるかなどを期待します。
カナダ国外で取得した資格の有無を判断するのは、雇用主次第です。

海外の資格認定

カナダで働く際、日本で取得した教育、訓練、職務経験がカナダの労働者のために設定された基準と同等であることを確認する必要があります。

  • 日本での学歴、職歴、専門的な資格が 自動的にカナダで認識されるわけではありません。

  •  特定の職業を含む、いくつかの仕事では、ライセンスが必要な場合があります。

  • カナダに渡航する前に、資格審査と認定プロセスをすることができます。

  • 資格認定には時間と費用がかかります。

国外資格審査センター(The Foreign Credential Recognition Program)

 カナダ政府が運営する機関で、海外で取得した資格をカナダの資格として認定するための審査を行っています。詳細はこちら

自分の学歴についてカナダ学歴評価サービス連盟(ACESC)の6つの加盟団体のうちのどれかから評価報告書を取得することができます。そして、その評価報告書を学校の入学事務局に提出して受け入れてもらうかどうかを確認することができます。
以下のサイトに6つの公式資格認定機関が記されています。
The Canadian Information Centre for International Credentials

2023年の秋に、カナダでは医療従事者の不足を解消するための新しい移民プログラムが発表されました。カナダでは、必要な人材に応じて移民のルールが結構すぐに変わるから、注意が必要ですね。それに、同じ職業でも州によってカナダでのライセンスの要件が違うから、常に情報をチェックしてチャンスを逃さないようにするのが大事です。

カナダ職業紹介所(Job Bank)

 カナダ政府が運営する求人情報サイト(Job Bank)で、求人情報のほかにも、海外で取得した資格をカナダの資格として認定するための情報も提供しています。
 
これらの機関を利用することで、日本で取得した資格をカナダで有効に活用することができます。ただし、資格によっては認定されない場合もあるため、具体的な資格については各機関のウェブサイトなどで確認することをおすすめします。

就活に役立つワークショップなど

Vancouver Public Library 図書館のワークショップやイベント情報はこちら
YWCA Metro Vancouver のプログラムの情報はこちら
MOSAIC のワークショップやイベント情報はこちら
YMCA Torontoの雇用に関する情報はこちら

夫の転勤に伴いOpen Work Permitでカナダに来たけれどどうやって仕事を探したらよいかわからない、結婚してPRはとったものの仕事が見つからない。言語の壁のあるカナダで自分に合った仕事を見つけるのは一苦労。そんな悩みを解決すべく、人材派遣の専門家、Pan-Pacific Personnel Inc.の石崎さんに聞いてみました!

人材派遣会社 Pan-Pacific Personnel Inc.

プロフィール

1997年の設立以来、バンクーバーで長年の実績を誇るパンパシフィック パーソネル(株)は、カナダの日系ビジネス、および日本と取引があるローカル企業向けの人材コンサルティングを行うトップエージェンシーです。パンパシフィック パーソネルのお客様には、日本の大手商社、銀行、保険会社、製造業者、流通業者、旅行会社、放送局や政府省庁、IT企業、運送・貨物関連企業、技術関連企業のカナダ支社/支局、ならびに日本と取引のあるカナダ企業などがあり、高い評価を得ています。

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