#28 「何でポルトガルを選んだの?」って現地の富裕層から良く聞かれるようになったので言語化してみます

※当記事はVoicyの通常放送#1014(2025年2月16日放送)を再構成したものです。

どうも、ゆうパパです☺️

ポルトガルに住み始めてもうすぐ4年になりますが、
「なぜポルトガルを選んだの?」
と現地の富裕層からよく聞かれるようになったので、その理由を言語化していきたいと思います。

それでは早速、いってみまーしょうっ!


ポルトガルに移住した理由

ポルトガルに住んでもうすぐ4年になりますが、日本人だけでなく、最近ではポルトガルの方々、特にハイクラスの人たちから
「なぜポルトガルを選んだの?」
とよく聞かれます。

僕が日本の東京出身だと言うと、
「東京は大都会じゃないか、ポルトガルよりもチャンスや教育の機会が多いのでは?」
と言われることが多いです。

実は、僕がポルトガルを選んだ最大の理由は
「子供を海外で育てたかった」
というシンプルなものです。

元々取り組んでいた東南アジアでの学校プロジェクトが売却され、次の一歩を考えていた時、アメリカに行きたい気持ちもなかったので、ヨーロッパに目を向けました。

当時はニートのような状態だったので、そのような肩書きでもビザが取れる国を探していたところ、ポルトガルとオランダがほぼ唯一の選択肢でした。
今では他の国のビザも見つかりましたが、当時は選択肢が限られていたんです。

今ではヨーロッパのほとんどの国でビザは取得できる自信がありますが、その当時は選択肢がなかったのでポルトガルにやってきました。

ポルトガルの魅力を実感

実際に旅行してみると、ポルトガルの気候がとても良く、冬でも温かかったことが印象的でした。
今年の冬と同じように、訪れた時にはとても快適な気温だったんです。

また、大晦日にバスを乗り間違えて困った時に、現地の人たちが非常に親切にしてくれた体験も、ポルトガルへの好感度を高めました。
高速道路のサービスエリアで途方に暮れていた僕たち家族に、スタッフが本当に親身になって助けてくれたんです。

英語が話せない人も多かったのですが、英語を話せる人を連れてきてくれたり、近くのガソリンスタンドからタクシーを呼んでくれたり、最寄りの駅まで送ってくれたりと、本当に助けられました。
その駅がアベイロという「ポルトガルのベネチア」と呼ばれる素敵な場所で、前日に観光で訪れていて土地勘があったこともあり、何とかリスボンまで戻ることができました。

しかも、その日はリスボンで、ポルトガル移住を教えてくれた家族と夕食の約束があったのですが、幸運にも30分遅れで到着でき、予定通り大晦日の花火を一緒に楽しむことができました。

この体験から「ポルトガル人は素晴らしい人たち」という強い印象が残っています。
もちろん、どこの国にも良い人も悪い人もいますが、僕が出会ったポルトガル人は親切な方が多かったです。

子どもの教育環境について

ポルトガルの富裕層に「なぜポルトガルを選んだの?」と聞かれると、「ポルトガル人は親切だし、気候も良く、食事も美味しいし、日本と食文化も似ている」と答えます。
すると、半数ほどは日本に行ったことがあるようで、共感してくれることが多いです。

ただ、教育に関しては「日本の方が教育水準は高いのでは?」と聞かれることもあります。
この点については、最近知り合った学校経営者のご夫妻との会話でも出てきました。
確かに日本には素晴らしい教育もありますが、現代社会にマッチしているかという点では疑問を感じています。

現在、子どもたちはブリティッシュスクールに通っていますが、カリキュラムや教育方針が日本と全く違います。
日本では私立学校に入って良い会社に就職するというキャリアパスが一般的ですが、それはある意味ガラパゴス的であり、選択肢が限られています。
確かに日本語の学力や日本の学校の成績だけでいい会社に入れるというのは、ある意味では恵まれた環境ですが、それだけではないと思います。

特に小学校・中学校のカリキュラムについては、現代にマッチしていないと感じることがあります。
大学レベルでは慶應や東大で最先端の講義を受けられる点は魅力的ですが、義務教育課程の内容にはあまり魅力を感じませんでした。

グローバルな視点での教育選択

日本人の数学能力の高さは世界でも評価されていますが、それだけではないと思います。
現代ではオンラインで公文などを学ぶこともできますし、リモートスクールで数学力を鍛えることも可能です。
本気を出せば、時差を乗り越えて日本の塾や予備校に子どもをリモートで通わせることもできるでしょう。

それよりも、英語などの言語習得、国際的な人脈形成、欧米の最先端トレンドや教育スタンスに触れることの方が、子どもたちの将来の選択肢を広げると考えています。
海外の学校に進学できる機会を提供することで、子どもたちがやりたいことを選べるチャンスが増えると思うのです。

ポルトガルで永住権を取得し、インターナショナルスクールを卒業すれば、ヨーロッパの国立大学への進学も可能になります。
エラスムスという交換留学制度を利用したり、学部卒業後に修士課程に進むなど、ヨーロッパでは様々な教育機会があります。
PhDに進む人はそれほど多くありませんが、修士課程やMBAは一般的で、管理職に就くためにはMBAが必要な企業も多いです。

ヨーロッパも日本と同様にキャリアや学歴を重視する社会ですが、グローバルな視点でチャンスがあることが重要だと思います。
ヨーロッパで学業を修めた後は、アメリカでもヨーロッパでも、シンガポールでも日本でも、どこでも活躍できる選択肢が生まれます。

これからの展望

現在はポルトガルに気に入って住んでいますが、将来的にはバルセロナに住んでみたいという気持ちもあります。
ただ、スペインの食事時間の遅さを考えると(夕食が8時や8時半からスタート)、子連れでの外食が難しいこともあり、子どもが高校生や大学生になってからの方がいいかなと思っています。

一方で、東南アジアに住むくらいなら日本でもいいかなとも思います。
東南アジアにもいいインターナショナルスクールはありますが、日本にもあるので、時差1時間で行ける東南アジアに住むくらいなら、日本に住むかなと考えています。

まとめ

ポルトガルを選んだのは、最初は限られた選択肢の中でのことでしたが、今ではその環境や人々の優しさ、子どもの教育環境などを総合的に考えて、良い選択だったと思っています。

ビザの問題から始まった移住生活ですが、実際に住んでみて気候の良さや人々の温かさに触れ、子どもたちにとっても貴重な国際経験になっています。これからも、子どもたちの将来の選択肢を広げるという視点を大切にしながら、ポルトガルでの生活を楽しんでいきたいと思います。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

まったね〜♪

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