帰省

飛行機が着陸して、空港のターミナルに出た

しがらみから逃れてきた

航空会社のサービスは気に入らなかったが、気にしない

荷物を背負って車のもとへ

空港から実家までは母が運転する

人と密にかかわるのは久しぶりだった

昨日までの春休みでは一人でいることが多かった

何が本当なんてどうでもいい

分かってもらおうなんて無理なんだ

倒れていく悪意のドミノ

止めようたって止められない

訂正したとこでまた同じことの繰り返し

もうそういうのうんざりなんだよ

人生に何の意味があるのかとか

今何をするべきかとか

嫌気が常に圧をかけてくる

解き放て

僕らは身一つで生まれてきた

今まで多くのものを背負いすぎてきたんじゃないか

動きにくくなった表情筋

錆びてきた関節

それらを滑らかにして

跳べ


考えすぎだと言われた

そうだ

全くそう

頭を空っぽにして何かが変わるのならそうしたい

瞼を再上昇させると何らかわない景色

瞑想もだめだ

禅もだめだ

音楽も耳が飽きる

一瞬忘れられることに何の意味があるんだ

解決策のない問題

暇はだめだ

動き続けろ

踊り狂え

集中して時間を忘れろ

意味なんてない

幸せなんてどこにもない

戦略も計画も砕き散らせ

目の前に何があろうとそこが滑走路

跳べ


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