カヤの貫通能力とヘビ
昔話に「ワラビの恩」という話があります。
簡単に言うと、昼寝していたマムシの下からカヤという植物の芽がのび、マムシの体を貫いてしまい、そのマムシの体をさらに下からのびてきたワラビの芽が押し上げて抜いてくれたため、マムシはワラビに恩を感じている、というストーリーです。
初めて読んだときは子供心に「そんなことあるわけない、話を面白くするためにちょっと大げさに言ってる」と子供らしくないことを思っていたのですが、最近もしかしたら実話かもしれないという事例を発見したのでご紹介。
カヤの芽は鋭い
カヤの芽(具体的にはチガヤなどの芽)は極めて鋭くしかも硬いので、防草シートを悠々と貫通します。
これはゴム手袋でも針のように貫通し、しかもかなり痛いので除草人泣かせです。
決して譲らない
そして最近見つけたのですが、カヤの芽は直進性が顕著で少々の障害物には怯みません。この例ではスイセンの球根を貫通しています(スイセンは生きています)。
これらの事実から、このような類推ができます。
「もしかして、冬眠中のヘビを地中でカヤの芽が貫通すること、それを畑を耕作中の百姓が発見することはあり得るかも知れない」
想像するとちょっとグロいですが、ありそうじゃありませんか?
まあ昼寝中に貫かれたなんてのは盛りすぎですが、案外実例をもとにした話であった可能性も考えると面白いなぁ、とは思っています。