【再現料理】こんなに栄養満点でアレルギーも配慮しているのに1食200~300円でいいの!?こどもが満足するこども食堂メニュー(とにもかくにもごはん)

皆さんこんにちは👋
Yuny(ユニー)でございます💕
今回は小説『とにもかくにもごはん』(作:小野寺史宜)より
🍚豆腐ハンバーグ~きのこのあんかけソースつき~
🍌バナナケーキ
を再現してみました🍳



作品紹介

うまくて、泣ける。
子ども食堂を取り巻くひとたちの生きづらさと希望を描く、老若男女群像劇。

午後5時開店、午後8時閉店。
亡き夫との思い出をきっかけに松井波子が開いた「クロード子ども食堂」。
スタッフは、夫とうまくいかない近所の主婦や、就活のアピール目的の大学生。
お客さんは、デートに向かうお母さんに置いていかれる小学生や、
娘と絶縁し孤独に暮らすおじいさん。
みんないろいろあるけれど、あたたかいごはんを食べれば、きっと元気になれるはず。
やさしくって、おいしくって、心にしみる。

子どもも大人もお年寄りも、みんなまとめていらっしゃい。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000352755

レシピ

豆腐ハンバーグ~きのこのあんかけソースつき~

◎材料
・木綿豆腐…1/2丁(150g)
・長芋…50g
・人参…1/3 本
・ひじき(乾燥)…2g
・きび砂糖…小2
・醤油…大1.5
・片栗粉…20~30g
・サラダ油…適量
(あんかけソース)
・かつおだし…150ml
・きび砂糖…大さじ1.5
・醤油…大さじ1
・しめじ…1/2房
・片栗粉…大さじ1
(付け合せ野菜)
コーン…適量
さつまいも…1/2本
メープルシロップ…大さじ1
きび砂糖…大さじ1
醤油…小さじ1
水…300㎖

◎作り方
下準備:ひじきは戻しておく
1.(さつまいもの甘露煮)
さつまいもは輪切りにして、水にさらしておく
2.鍋にさつまいもと水を入れ、沸騰してから5分ほど煮る
3.メープルシロップときび砂糖、塩を加え、汁気がなくなるまで煮詰める
4.(豆腐ハンバーグ)
 鍋に沸騰したお湯を準備し、そこに豆腐を入れ、数分煮る
 鍋から取り出したら、キッチンペーパーで包み、重しを載せて軽く水分を
 抜く
5.人参は細くカットし、ひじきも細くカットする。長芋はすりおろす。
しめじは石づきを外して軽くほぐす
6.豆腐と長芋をブレンダーでよく混ぜ、人参、ひじき、その他調味料を加え、更に混ぜる。その後、片栗粉を加え、ある程度成形しやすい硬さになるまで混ぜながら追加していく
7.しっかり捏ねつつ、丸く成形する
8.温めたフライパンにハンバーグを乗せ、片面を焼く。焦げ目がついたらひっくり返し、さらに焼く
9.(あんかけソース作り)
ハンバーグを焼いたフライパンに、かつおだし、醤油、砂糖を加えひと煮立ちさせる。
ふつふつしたらしめじを加え、さらに加熱する。
10.1度火を止めて、水で溶いた片栗粉を加えよく混ぜ、再度加熱し、とろみをつける。
11.お皿にハンバーグを乗せ、あんかけをかけ、さつまいもの甘露煮の傍にコーンを添える

バナナケーキ

材料
バナナ…2本
米粉…100g
BP…7g
牛乳…100㎖
きび砂糖…50g
サラダ油...30g

作り方
1.バナナは1.5本分は崩して、残りは輪切りにする
2..1に砂糖を加え、混ぜ、さらに牛乳を加えてよく混ぜる
3.2にBPと米粉を加えてさっくりと混ぜる
4.3にサラダ油を加えて混ぜる
5.熱したフライパンに4を加えて、弱火にし、10分じっくり焼く
その後輪切りにしたバナナを対角に乗せ、水(分量外)

編集後記

作品について

今年初の本から再現料理をさせていただきました。
今回の舞台はこども食堂
・こども食堂を運営する松井波子さんがこども食堂を開くきっかけとなった理由
・そこでボランティアをする大学生のそれぞれの思惑
・実際にこども食堂を利用する子供の生き様や親の姿等
一つの空間に集まる様々な人達の姿が短編的につながっていきます。

子ども食堂を運営するにあたって、多くの苦労があることを読みながら感じました。

運営する資金調整
小説内でも『1年にかかるお金は約30万』と書かれており、人員はボランティアといえども、運営する施設費用、食費、保険料、水光熱費等…多くのお金が発生します。
今回クロードこども食堂に関しては、子供からは一切お金をもらわず、大人300円でしか徴収していません。
実際、国からの支援というより、NPO法人などからの支援が主流となっており、多くの子ども食堂への資金支援が十分な状態とは言えない状況になっています(参照:朝日新聞「増える子ども食堂 足りない運営資金 助成追いつかず」)
少ないお金をなんとかやりくりしていく中で、一番に思う子供たちが寂しい思いをさせまい、満足で笑顔にしたいという想いのなか、お金をかけなくてもできる愛情(知恵)がたくさん含まれていました。

アレルギー問題や児童の安全性
食品を扱う上で、アレルギーや食中毒などの問題は切っても切り離せない重要な事案です。
特に、子供のアレルギー問題は、子供だけでは守り切れない部分もありますが、親自身も知識の足りなさによって、事故を防ぎきれない可能性も出てきます。
また、児童同士の喧嘩や怪我などの対応も、一大人としての対応(仲裁)はできますが、教育者じゃないため、素人としての責任しか果たせないうえに、対応の良し悪しも人による部分があります。
これらの責任をどう果たしていき、安心安全に運営していくべきかも課題だなと思いました。

様々な家庭環境
様々な子どもがくる、クロード子ども食堂。
実は序盤に出てくる冬真くん、海勇くんは最後まで描かれることはないです。
あくまで冬真くんはお母さんがお迎えにくる、海勇くんはいつも一人でくる、としか情報が与えられておらず、そこから推測するそれぞれの家庭環境は人によると思います。
では、例えば海勇くんの家庭環境を想像するとして
・親が迎えにこない
→親は夜まで働いており、貧困を極めている
→親がおらず、祖父母と暮らしている可能性がある
→貧困というほどではないが、時間帯不規則のため、夜一人で食べさせる事が多く、孤食を避けるべく通わせてる可能性
等と様々な推測ができます。
登場キャラクターをあえてバックボーンを書かなかったことで、自分が思ってる以上に本当に多くの家庭があり、色んな理由で利用していることを改めて考えさせられました。

この世には子ども食堂などのボランティアに限らず、自己満で始めて構わず、決してギブアンドテイクの関係ではなく、誰かの力になりたいだけの一心の気持ちで、誰かを助ける人が多くいて、私自身もその人たちを少しでも支えられるようなことをしたいなと、少し1歩踏み出せそうになる本でした。

料理について

料理系の小説だと、様々な料理が登場し、「どれを紹介しようか…」と悩みますが、今回は1メニューを軸に話が進んだので、1メニューをまるっと全部再現し、その中でも2品を調理工程込で紹介しました。
この2品、かなり大変で
・アレルギーを意識(乳製品、卵、小麦なし)
・低予算(を意識したかった)
という部分でレシピ考案しましたが
低予算面は無理でした…泣
昨今の物価高だけでなく、そもそも使ってる調味料(粗製糖、メープルシロップ)が普段から使われるものではないため、高かったです。
また、豆腐ハンバーグで乳製品、卵、小麦なしを実現させましたが、バナナケーキに関してはこればっかりは「大豆を使わない」という制限すらも含まれ、流石に牛乳を使いました

豆腐ハンバーグを一度作ったことがある人なら多分わかると思うのですが
ひき肉含めない豆腐オンリーのハンバーグは味だけではなく、成形面でかなり難しいという問題
長芋でつなぎとして使う案は確かに…!と思いましたが、試作の段階でもかなり苦労しました泣

ぶっちゃけ、様々な観点から今回のレシピで子ども食堂で再現は難しいのかなぁとは思いました
しかし、こども向けという点では、食育や健康的な甘さなど多くの工夫が凝らしてあり、子供の食いつきはバッチリなのではないかと思います。

次回予告

現在作品は未定となっております。
3/14㈮19時頃に予定しております。
また次回の投稿でお会いしましょう♥

みなさん召し上がれ〜😋

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