名作くんポストスクリプト~奮闘編~
今年も終わりますね。2021年はついに自分の個人活動発表が完全ゼロとなってしまいました。なんか、人生で一番停滞した期間だったように思います。なんにもしないで一日終わることが、めちゃめちゃ多かったような……。
それくらい、ホントに沈んでいた(というより不感だったが近い)今年もどうにか『あはれ!名作くん』に参加させていただくことができました。ここは別に伝わらなくても良いのですが、今までで一番悩みながら苦しみながら七転八倒しながら……であった気がします。今回も全ての文責は沼田です。では、どうぞ!
197話「ホエールで食えーる」
名作くんのシーズン冒頭に配置される「定番の名作を使って」「全キャラクターをおおむね紹介するように登場させる」回を狙ってプレゼン。ずいぶん前になってしまったのであまり覚えていないのがショージキな所ですが、新海さんの筆による名作くんの軽快なツッコミと、那須さんの絶叫がとにかく気持ちいい焼肉回です。焼肉食べたい……何度でもシメたい……(ちょっと那須さん笑ってた? の最高に嬉しかった)。
204話「まちがいがさし」
前代未聞・空前絶後の「まちがいがさし」回! こういうヤバいアイデアが本編で出来てしまうのが名作くんのいいところです。コンセプトが既につよつよなので、台本制作もたぶん今年一スムーズだったような。最後に第四の壁をサラッと突破してくるところも、冷静に考えてすごいことやっちゃってるなと思います。ラッスィー先生の蝶ネクタイもかわいい……絵作りもノリノリなのが伝わって楽しいですね。まさかのビットワールド公式サイトで正解発表する形になったり、普段よりも大きく巻き込んだ内容になったのも楽しかった。これは本当に参加できてよかった回です。
205話「あっぱれ!名作どの」
新海さんに「これまで何でやらなかったんだ?」と言わしめた、ありそうでなかった「番外編」というやつです。本来はもっとたっぷりした展開の内容でしたが、自分の手を離れた後でNHKチェックがめっちゃ入ったらしく(やっぱり「リ○払い」は攻めすぎたかぁ……)、大幅にカットされた結果、スラップスティック色の強い内容になったみたい。
ボルトのアレは、「ぜんぶ鳥獣戯画みたいな回はどうですか?」「(絵のコスト的に)無理に決まっとろうが!」みたいなやりとりが諸々あった上でようやくワンカットだけ生かせた経緯があったり(ちなみに、鳥獣戯画は本来は江戸時代ではなく平安〜鎌倉時代のものなのですが、ここはわかりやすさ優先になったようです)、これまで形にならなかった時代劇ネタをパッチワークしてようやく1本になった、そういう意味では個人的にも待望の回でした。番外編、また参加したいですね。
208話「人狼はだれ?」
やっとオオカミ美少年をまた出すことができた!!! よかった!!! 個人的にずーっと再登場させてあげたくて、苦節1年半くらい…数本分のボツを積み上げながらの完成でした。「フェイクニュース」をテーマにしてほぼ1本分プロット書いてお蔵入りしたこともあったな……。
とはいえ4年ぶりのカムバック(しかもYouTube非公開回)ですので、「キャラの細かいところは忘れてもいいよ」ということになり、前回よりもウソが得意になったオオカミ美少年です。去年の「マージャン」に引き続き、徹底的にルールをわかりやすく噛み砕けたのは新海さんのお力が大きかった。日野聡さんが鬼滅で大ブレイクしていたのは放送日のTwitterで知った……。
211話「変宝島」
「4枚の地図が1枚になる」というギミックが決め手となり、なんとかプレゼンを通過した宝の地図ボケ回。名作・スウィーツ・むすび、そしてノキオ・ボルト・つる公、という2つのチームが同時並行で動いていく回は「名作くん」としては極めて珍しいパターンで、個人的に挑戦してみたかったチャレンジの一つでした。タイトルの「変宝島」は、もちろん手塚治虫の名作「新寶島」のオマージュです。……えっ、他に「新宝島」って、ありましたっけ???(ポチャーン…(幻聴))
213話「犬でもヤセる!フィットネス」
せっかくゲームオマージュのシーズンなので「もっとゲームパロディやりたいなぁ」と、いろいろネタ出しする中で新海さんがピックなさったのがフィットネスゲームでした。「すばラッスィー!」の公約をようやく果たせた! ところで「人間ではないだろ」「ドッグだろ」ってやり取りが大好きすぎる……(ここは新海さんです)。かなりハードルの高いグラフィックを見事に表現なさった映像チームも素晴らしいです。僕の参加した中では今年一番ギャグパワーのある回かもですね。ラッスィー先生は泣かすと輝く気がする。
219話「もしもしボルト、ボルトさん」
いろいろ悩んでしまって、ネタ出し絶不調の頃に何とか『ウ…』パロディからひねり出した回。とはいえパワプロが大好きなので、イメージ的には両方入っていると思います。画面の選択肢に「うさぎ飛び」が残っているのはカットされた台本の名残りですね。
歌ネタ部分があまり煮詰まっていない状態で手を離れてしまったのでちょっと申し訳なかったのですが、そっか、二人が歌ってるだけでこんなに楽しいんだというか、色んな魅力がギュッと詰まった完成品を見て目が醒めた想いのした一本でした。そしてこの作品に携わるすべての方の名誉のために申し上げますと、作中のゴミみたいなダジャレは全部僕ですので念のため!! というか僕、今気づいたけどダジャレ回多いな……(「出てきて!メイちゃん」「そして誰も寝なくなった」……)。
222話「ツンデレラと会長」
「ゲスト再登場回」へのハードルは年々上がっていて、アイデア段階でよっぽど前回より面白くできる確信がないと、なかなか台本自体が通過しなかったりします。そんな中で6年連続となったツンデレラ回は、「原作『シンデレラ』のまだ使っていないエピソードをガッツリ使用する」「中の人的にもご縁がある会長へ真正面からぶつける」「そしてしっかりロマンスをやる」という、もう内容モリモリ! 「絶対にツンデレラを途切れさせんぞ!」という「気合が入った」一本になりました。ほんと会長が「靴」と縁のあるキャラクターで良かった。毎年ツンデレラ回があるのはね、当たり前じゃぁないんですよ……!
なんて自己主張はともかく、ぼくの手を離れた段階ではまだ台本になかった壁ドンシーンが追加されたり、キャストの皆さんの演技面や、そして演出面でもあらゆる力が注ぎ込まれていて、とにかくチーム全体のエネルギーが集約された回だなと思います。みんな、いっぱい見てね!!(また再登場させるためにも!)
ちなみに、会長がツンデレラに「その度胸はすごいなって思うぞ?」と言い放つシーンも提案していたのですが、さすがにマニアックすぎてボツになってたなぁ……(花江さんの『情熱大陸』パロですね)。
ということで、今シーズンの僕の参加回はここまでになります。来年も(あるのか!?)いっぱい力になりたい!!!!
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