禅と掃除:升野俊明
禅と掃除〜足るを知る、清々しく暮らす〜
著者:升野俊明・沖幸子
本書では、禅の考え方を軸に、掃除の大切さや、掃除をすることで心を整え、人生を整える方法を記している。
第一章「掃除とは自分の心を洗い磨くこと」
・禅の考え方に第一に掃除、第二に座禅。と
ある。座禅で心を整えるためにはまず、
周辺の掃除が必要である。
・心豊かな人生を生きるには「三業」を整える
⇨身業(体)、口業(言葉)、意業(心)
・本当の「もったいない」を知る。モノは
使ってこそ持つ意味があり、しまって
使わないものこそ「もったいない」
第二章「整理整頓する引き算のルール」
・汚れを引き算するための3つの心構え
①汚れる前に拭く②汚れたらすぐ拭く
③汚さない工夫をする
・余分なもの、不要なものを引き算する
・「定位置、定番、定量」を心がける。
⇨ものの住所を決め、こだわりをもち、
スペースに余裕を持って増やさない。
・買い物前には、お菓子を食べてから行く
⇨空腹は人を貪欲にする
第三章「心の大掃除」
・ないと困るもの以外は、なくても困らない
⇨ないと困るものや、こだわりのあるもの
以外は、見栄を張るためのものだったり
執着しているものの可能性が高い
・ヨーロッパでの考え方を知る
◎ものを大事に治しながら使う
◎プレゼントには花など無くなるものを渡す
◎住居もリノベーションしながら長く使う
◎車やテレビなどのものより、快適な住まい
や生活の質を整える
・こだわりのあるいいものを大事に使う
・「環境は人を育てる」住まいを整えることで
生活や生き方が整う
部屋の乱れが心の乱れ、子供の頃からよく言われていた言葉だが、ついつい忘れがちになってしまう。
忙しくしていると、心も忙しくなり、心を亡くす。掃除をすることでスペースを作ることで心にゆとりを作っていくことを、忘れないようにしていこう。