2nl zoom攻略のすゝめ
はじめまして。ゆの鉄といいます。
ポーカーで勝ちたくて真面目に取り組んだ結果、自分なりに2NLzを攻略できたと感じたので記念に記事を残します。ここにあるすべてが正しい訳ではないですが、これからポーカーを頑張りたい、2NLzに躓いてる方の参考になれば幸いです。有料記事になっていますが全部無料で読めます。参考になったら買ってください。
※2NLzでのプレーと執筆が2020年8月なので、当時の記録として参考にしてください。
1. 成績はどうなの?
まずは真面目に取り組む前のグラフです。
載せるのが恥ずかしいくらい見事なフィッシュですね...。まあこういうのが居るから我々は勝てるわけですが。
一念発起し真面目に取り組んだ結果がこちら
10,000handほどではありますがEV+11bb/100hand出ているので攻略できたと言って差し支えないと思います。スタッツは
こんな感じです。VPIP18.3%なのでタイトアグレでプレイし、ショーダウンでがつがつバリューを取っていくスタイルです。3bet率は6.69%で、適正~やや少ない程度です。ですが、かなりの2NLzプレイヤーはここまで高くないため、この3bet率でも期待値プラスになると思います。
2. プレーを始める前に
私がプレーする際に気を付けていることを3つ書きます。これはどのレートでも必要なことです。
①ティルトしないこと
ポーカーはスキルとメンタルのゲームです。ティルトして降りない相手にブラフを仕掛け、フルスタック失った経験は誰しもあると思います。でも、一番もったいないのはこの行為です。それまでの1,000handで運良く得た2BIの利益が一瞬にして半分になってしまいます。開始100handでそれをしてしまえば負債を負った状態からのスタートとなんら変わりがないのです。利益を出すのに一番簡単な方法は、フィッシュを見つけて搾取するのでは無く、自分のミスを減らすことなのです。自分のティルトでまた負けたなんてブログやツイートを書いてる方もいると思いますが、それが長期に続く方が身に付けるべきは勝ち方では無く自分のメンタルコントロールが第一だと思います。
ティルトしないために自分が気を付けているのは、「ポーカーの勝ち負けは長期的な目線で見るというのを忘れない」ことです。もちろん私がプレーしているときも勝率6割、6割、7割のオールインを3連続で負けたこともあります。かなり厳しかったですが、ポーカーはそういうものであり短期的には起こりうること、オールインでのフェイバリットを繰り返すことが勝つのに必要だとしっかりと理解することで、ティルトを防いでいます。
他の場面として、ときたま放ってくる相手の謎ドンクベットありますよね。自分としてはとてもイラっとしてしまい、何もないのにリレイズしてコールされたりとティルトなプレーを何回もしてしまっていましたが、それが一番の損失だと気づいてからは、降りるときは「ドンクしなけりゃ俺がCB打った分得したのに」や、強い手を持ちレイズするときは「余分な金払ってくれたんかラッキー!ポット膨らんだわ!」とポジティブに捉え、ティルトしないようになりました。
②自分のプレーに自信を持つ
ドライボードで2ペアになりオールインに持ち込んだら相手がセットだったや、セットが出来てオールインしたら上セットが出てきて負けた。なんて経験誰しもあると思います。ただ、その経験に引きずられすぎてオールインが必要な時にオールイン出来なかったなんてなったら大きなマイナスです。何度見返して考えてもオールインするのが最適だと言えるのならばそれが正しいプレーなのです。たとえ数回は負けてしまっても。ナッツでしかオールイン出来ないなんてなったらオールインの機会なんて数えるほどしか訪れないし、コールされる確率も減って利益が出なくなってしまいます。目指すのは、かなり勝っているであろう時にしっかりと相手のポットに取りに行くことだけです。そのために、どれだけ正しいプレーをしても負けてしまうことがあることを理解し、自信をもって相手のポットに突っ込んで行けるようになりましょう。
③連続でプレーしすぎない
これは上の2つと繋がりますが、ティルトしない、自信を持って正常なプレーをするには集中力が必要です。慣れない内は20~25分でタイマーをセットし時間になったらその時の収支が+でも-でもプレーを切り上げ、その間にあった悩んだハンドに対して振り返りを行う(もっとベット額を大きくしてもコールしてもらえたかもしれないや、あのコールは良かったのか等)。 そして体をストレッチでもして動かしリフレッシュすることが大切です。自分が2NLzをやっているときは3面で最長でも40分やって切り上げてリフレッシュを挟んでまた~のようにやっていました。時間が長いと悩んだハンドもどのハンドだっけとなってしまうので、どのハンドで悩んだか思い出せるくらいの時間設定がいいのかなと思います。また、それを繰り返すことでどんなに正しいプレーをしても短期的にはマイナスになってしまうことが目で見てわかるようになるため、多少のマイナスにはびくともしなくなり、正しいプレーを続けられるメンタルが育つのではないかと考えています。
3. 2NLzプレイヤーの特徴
①基本的に何かあれば降りない
②アグレッシブに動いてきたときは要注意
③3bet、4betレンジが狭い
④リンプ、ミニレイズからAA、KKが出てくる
解説の前にまず、2NLzで鮮やかなブラフを決めようと思わないでください。あなたがネグラーヌ並みに相手のハンドを読めて、しっかりとシナリオを建てて、相手を降ろせるようなブラフが出来る方だとしても、そんなこと彼らにしてみれば知ったこっちゃないのです。彼らは自分のハンドしか見てません。あなたが建てたシナリオもオールインプレッシャーも理解できないんです。でも、逆に言えばこれがバリューさえ打ってればこのレートで誰もが勝てると言われる所以なのです。
「①基本的に何かあれば降りない」は2NLzで大きく稼げる理由の一つです。彼らはドローがあれば引けるまで、ボトムヒットでオールインまで付いてきます。こいつらにブラフは効きません。なので、考えることは自分が勝っているであろう時に可能な限り大きなポットを作り出すことです。例えばこの2つのハンド
左側はまさに2NLzと言えるでしょう。3betをしたのはこちら側なのでAA、KK、QQの可能性がいくらでもあるのにそんなこと知ったこっちゃないコールの3連発。3betpotでは、付いてくる相手にはチェックしてベットしてくれることを願うのではなくこちらからガンガンオールインまで打ってあげましょう。まれに2ペアやセットが出てくることもありますが、それらには気を取られず打っていった方が長期的な利益に繋がると思います。
右側は相手もAのペアが出来ているので、付いてくるのはおかしくはないと思います。問題になるのはAcKcを持つ私側の方で、ターンで3枚目のダイヤが出てきた...フラッシュが怖いからチェックしとこ...なんてなっていませんか?同じようにターンでベットが打てても怖いからリバーでオールインはやめとこ...なんてなっていませんか?もちろん相手がすでにフラッシュが出来てしまっていることもあります。ですが、皆さんがプレーしていて3枚目のスートが出てきたとき、自分がフラッシュになっているのはどのくらいありますか?そんなにありませんよね。それと同じで相手だってそう簡単にフラッシュは出来ないんです。せっかくTPTK持ってるんだからガンガンいきましょう。 さらにもう2つ
左側はかなり運が良いフロップですが、hand数をこなせばこういった場面に遭遇するものです。こういった場面でしっかり最大限のバリューを取るための参考にしてください。フロップでのチェックですが、これにはしっかりと目的があります。2NLzではこのように前の人がベットしないならとりあえずベットする、といった方が多いため、チェックしてベットしてもらうことがまず1つ。そして2つ目は、それをチェックレイズすることで、リバーでオールインしてもコールしやすそうなポットを作ることです。そのためにチェックレイズしましたが降りてくれません。付いてくるやつはこの程度じゃ降りないんです。もちろんこのチェックレイズで降ろしてしまうことが大半でしょうが、それを恐れていては大きなポットは取れません。大きなポットを作るためには自分からガンガンベットしていきましょう。
右側は①と②の混合型です。リバーでおそらくフラッシュだろうと思いましたが、こちらに載せるのにぴったりだと思いコールしています。「フラドロがあるからチェックレイズにもコール、ターンでもコール、フラッシュできた!よっしゃベット!」......まだこの記事を公開していないのに読まれてしまったかのような鮮やかなムーブです。ターンまでの私のレイズやベットに間違いがあるでしょうか?ベットサイズの大小あれど大きくは間違っていないはずです。 ですがそれでも引かれるときは相手に引かれてしまう。それがポーカーです。リバーでこんな動きをされたらしっかり降りましょう。こんなに相手の都合よくカードが出るなんてそうそうありませんから、降りて次のフィッシュを探しに行きましょう。
「②アグレッシブに動いてきたときは要注意」はこのまんまです。彼らがドンクやレイズを返してきたときは2ペアセットストレートなどかなり強いハンドが出てくる可能性が高いです。よっぽどこちらの手が強くない限りそそくさと降りるのが正解です。このレートでは、「勝ちは大きく、負けは小さく」が正義です。怪しいときは潔く撤退しましょう。上の2つ目の例で、ターンでベットしたらミニレイズしてきた!やオールインが返ってきた!などがあれば降りるべきでしょう。9割方ガチ手です。ほぼフラッシュ出来てます。4つ目の例がまさにそれなので、相手にしない方がいいです。フォールドして次行きましょ、次。
「③3bet、4betレンジが狭い」これもそのまんまですね。特に4bet+はAA、KK、QQです。通常であればオールイン上等のAKsも私は4betが返ってきた瞬間に降ります。相手が激ショートスタックであれば別ですが。 また、2NLz全体の3betレンジが狭く強いというイメージが持たれているため、こちらはそのイメージを利用しライトに3betするのが良いでしょう。仮にコールされてもフロップの追加の一撃でかなり沈みます。また、こちらが勝っている際にオールインを目指せるポットサイズになるので、行けるハンドはどんどん3betしましょう。
「④リンプ、ミニレイズからAA、KKが出てくる」これも頻度としては多くありませんが偶にいますので気を付けてください。また、前にリンプインが入った場合は通常のレイズ+リンプ人数×1bbなんてよく言いますが、リンパーは無視して3bbでレイズして問題無いんじゃないかと思います。それで特に対策取られたことも無いので。ただし、リンプにレイズしたら死んだかと思っていたセミがセミファイナルするがごとくレイズし返されたら相手しない方が無難だと思います。このパターンでAA、KK出てきたので...。
4. なんかその他
いつ聞いたかは定かではありませんが、チェスかなんかの王者がこんなことを言っていました。 なぜあなたはそんなに強くて勝てるのかと聞かれたときに「間違えれば相手が負ける状態を何回も作り出すんだ」と。 これはポーカーにも通じるものがあると思います。主導権を握って相手にベットしていく方が断然楽ですよね。逆に、相手の3betをコールした後にCB打たれるのはとても厳しいものがあります。ポーカーで勝つためには悩むより悩ませること、オールインされるよりオールインすることが必要です。アグレッシブに攻められる方が、今後レートアップしても戦えるんじゃないでしょうか?
このnoteが皆様の攻略の一助になれば幸いです。しっかりとバリューが取れるようになればマージナルハンドが多少マイナスでも十分利益が出ます。さらに、フロップ以降の戦い方を学び、マージナルハンドでトントンの収支になれば+10bb/100handも目指せるのではと思います。そういったプレーを自信を持って出来るようになるためには、細かな戦術を知っていなければいけません。それを分かりやすく書いているのがLilianさんウサギさんの 「CBを打たない場面」「マイクロzoomの攻略法【byウサギ】」「プリフロップのよくある誤解【byウサギ】」「ブラフについて【byウサギ】」「ブラフキャッチについて【byウサギ】」以上の5つの記事が2NLzを攻略する際にとても参考になりました。参考になったと言うよりも、これらの記事のおかげで勝てるようになったと言っても過言ではありません。まだ読んでない人は、Lilianさんウサギさんの記事を買って読むことを強くオススメ致します。
最後に、参考になったという方は ♡スキ をしてもらえると今後も何か記事を書く時の励みになりますのでよろしくお願いします。 この記事を読んで利益が出るようになった!という方がいれば私に1BI恵んでください。ありがとうございました。
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