この瞬間も好きが募っていく(休日編)
〇:んん〜…パチ
ふあぁ〜…
時刻は9:10。
〇:そろそろ起きよう…
横を見ると愛季はまだ寝ていた。
愛:スー…スー…
そんな寝顔も可愛いな。
僕は愛季を起こさないようそっとベッドから起きて洗面台へ向かう。
歯磨きと顔を洗い、溜まっていた洗濯物を洗濯機に入れて回す。
ピッ…
ガコンガコン…
〇:朝ごはん食べよ…
そのままキッチンへ向かい朝ごはんの準備をする。
とりあえず作り置きしてた味噌汁を温め、昨日愛季が買ってきたであろう鮭を2切れ焼いて、それぞれさらに盛り付ける。
終わったらテーブルに持っていき、愛季を起こしに行く。
〇:愛季〜?朝だよ〜
起きて。
愛:ん〜…
まだねりゅのー…
〇:(ねりゅ…笑)
今日どっか行くんじゃないの?
愛:はっ!そうじゃんっ!
〇〇おはよ!
〇:ん、おはよ〜
朝ごはん準備してるから顔洗って食べよ。
愛:うん!
愛季が終わるまで待ち、一緒にご飯を食べる。
〇:今日どこに行こっか。
モグモグ…
愛:うーん…モグモグ…
ふつうにお散歩もいいな〜
〇:お散歩ね。
目的地決めずに適当にブラブラしますか。
愛:うん!
そう言いながらも愛季はきっと食べ歩きのこと考えている顔をしていた。
そんなところも可愛いのだけど。
お互い朝食を食べ終わり、食器を片付け準備をする。
〇:もう少しで洗濯終わるから、
それ干してから出ようか。
愛:はーい!
そうして準備してる間に洗濯が終わり、洗濯物を干し玄関へ向かう。
〇:忘れ物ない?
愛:うん!
早く行こー!
玄関を出て目的もなくただの散歩が始まる。
愛:見てみてー
今日はねー〇〇の好きな
ハーフツインにしたんだー!
〇:めっちゃ似合ってる!
そう僕は愛季のするハーフツインがめちゃくちゃ好きだ。
正直ずるいと思う。
こんな可愛い自分の彼女が、自分の好きな髪型であるハーフツインをしてるなんて…
愛:〇〇ー?
〇〇!
〇:はっ!?
な、なに?
愛:いきなりボッーっとしてどうしたの?
〇:あ、いやいやなんでもないよ!
とりあえず駅に向かおうか。
愛:はーい!
僕たちは駅へ向かい都心の方へ向かう。
とりあえず適当な駅に降りたが。
〇:めっちゃ人多いな…
愛:だねー…
〇:休みだから人多いんだね…
まぁとりあえず駅から出ようか…
愛:うんっ
ギュ…
歩き出そうとした時僕の左手に小さくも柔らかく温かいものが握っていた。
僕はその方向を向いた。
愛:手…握ってもいい…?
愛季が少し顔を赤くして上目遣いで見てくる。
それはダメだと思う。
可愛すぎる…
〇:う…うん。
逸れると危ないしいいよ。
愛:やった…ボソ
今思えば最近手を繋いで一緒に歩くこと減ったな。
そもそも出かけるのが減ったからな。
なんでだろう。好きなのにもっと君をすきになる。
そんな愛季の手をは離さないようにしっかりと握り駅を出た。
そこからはオシャレなカフェや、服屋さんや雑貨屋さん、公園で休憩したりと充実な1日をすごした。
〇:楽しかったね。
愛季は楽しかった?
愛:うん!
でも何故か愛季は少し悲しそうな顔をしていた。
〇:どうした?
愛:家に帰るの嫌だなー
今日が終わって欲しくないなーって
〇:うん?
愛:最近休みの日もこうやって出かけること
少なくなってまたそんな日に戻るのかなーって
思っちゃって…
僕は愛季にそんな思いさせてたのか。
お互い最近仕事が忙しすぎて休みの日も寝て終わったりしていた。
それでもなるべく愛季に寂しい思いさせないようにしてきたつもりだった。
〇:ごめんね。
最近忙しかったから一緒出かけるとかして
あげられなくて。
愛:んーん。
それはしょうがないことだから大丈夫だし、
仕事の日でも〇〇からの愛情は伝わってるから!
〇:そう?
でもこれからはなるべくこうやって愛季といる
時間を大切にするよ。
愛:〇〇…
うん!わかった!ありがとー
〇:ふふ…
君の寂しそうな顔は消えていて、可愛い笑みを僕に向けていた。
〇:そろそろ帰ろうか。
愛:そうだねー
家(アパート)に戻りお互いソファに座ってテレビを付ける。
〇:ここのケーキめっちゃ人気だったけど
買えてよかったね。
愛:うん!
チーズケーキすごい人気なんだよねー
早く食べよー!
僕たちは途中で買ったケーキ屋さんBuddiesでチーズケーキを買い映画を見ながら食べて今日という1日が終わる。
寝室にて…
愛:〇〇…?
〇:んー?
どうしたの?
愛:…
〇:愛季?
愛:好き…だよ。
久しぶりに愛季から聞いた『好き』という言葉。
そう前にも話した通り、最近はお互いが忙しく先に寝る愛季に対して僕からしか伝えていなかった。
君からの『好き』ってこんなにも温かくて嬉しいものなんだね。
〇:…ふふ。
僕も愛季のこと好きだよ。
君とベッドのうえで見つめ合いながら、君の赤くなっていて柔らかい頬を撫でながらもういちど伝える。
〇:大好きだよ。
こうして無言が続いていたが気づいたらお互い寝ていた。
少し寂しい思いをさせしまっていたけど、でも君への好きはまた募っていく。
これからはもう少し君との時間を大切にしないとね。
To be Continued…
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