このサイテーな世界の終わり
シーズン2まで見終わってサイコーだった。二人の関係にやきもきさせられたが、気持ちよく終わった。
僕たちはいろんなことに悩んで間違える。どうしようもなく最低なことをなんとか乗り越えたような気になるけど、やっぱりうまくいかない。
疲れて全部どうでもいいと思っても、どうにもならない。そんなだから徹底的に間違えて、やっちゃいけないこと全部してやろうって気になる。
取り返しがつかないから、進むしかない。不安と楽しさが混じった紫色の混沌に息切れと幸福感を覚えながら、悲しんだり、笑ったりする。
一瞬だけ完璧にわかりあったからこの人は完璧なんだって盲目的に信じるけれど、その一瞬になかなか届かないと嫌になって離れたくなる。
はじめからやり直し。
そういう都合のいい妄想的産物は頭の中にしかないから、一度長く付き合った人とはなんとなくよくないと思いながらも離れられない。
これからやり直す。
それならできるかもしれないけど、関係性を揺るがすには、世界を変革するには、強烈なカンフル剤がいる。アンプルに入った薬剤を地面に突き刺して地球まるごとテラフォーミングするぐらいの。
だからそんな面倒くさいのより、世界の終わりが都合がいい。
世界が終わるならきみときっとうまくやれる。
とても長い未来を想像しなくていいから。
幸福慣れしてしまう僕らに必要なのは何より、世界の終わりっていう時間制限だ。
勝手に設定してもいいけど誰かに話したら狂人だ。今から一年後に世界が終わる。なんとなくそんな気がする。だからこの一年必死に生きようと思う。
そうすればたいていの時間ハイで踊り続けていられる。死が近くにあるから、失われることがよく見えるから何より大切にできる。