【ドルフロ2】ドールズフロントライン2CBTを遊んでみた感想。前作をやってなくてもいけ…いけ…いける!
個人的に長いこと注目していたドルフロ2。のクローズドβテスト。
それを遊んできました
今年2024年の東京ゲームショウでもクローズドβテストのプレイができたもの。たしか日本国内のβテストはこれで2回目かな? 今回は参加枠が多く実質オープンβテストといったところ。
で、色んな人がこれまで先行テストのレビューで「前作のストーリーを思いっきり引き継いでおり、新規向けのゲームは想定されていない」 という類のコメントを多数していた。
私もドルフロの知識はまったくない訳では無いが、それほど詳しいわけでもないので心配しているところだ。果たして事前レビューは正しいのか。どこまでついていけるものか。実際にやってみて確かめた。
ドールズフロントラインとは?
その前に日本における中華ソシャゲの現代史を整理する必要がある…少し長くなるぞ
ここ7~8年ほどで、日本におけるソシャゲ文化は中華ゲームの影響力を多く受けてきている。いい機会なので、うろ覚え+知ったか知識を結集してメモ代わりにここにまとめておきたい。
参考にしたのはこちら↓の記事など。
2008年に、羽中(うちゅう)氏を中心に中国内大学発のサークル「MICA Team(今の散爆サンボーン)」が成立。
後に海猫络合物(海猫ハイマオ)氏(現在アークナイツのプロデューサー。HyperGryph設立者)が加入し制作された同人誌「面包房少女(日本では通称パン屋の少女)」の世界観がドールズフロントラインの原型となっている。
そして羽中氏が起業し、共に「少女前线(現在のドールズフロントライン。略称ドルフロ)」を制作する。
余談だが、そのメインキャラクターである「AR小隊」は元々の構想時には5人だったが一人没になりリリースされた現在は4人となる。後に海猫氏が発表した「アークナイツ」ではその没になったキャラクターが「W」として登場している(見た目だけ引き継いでいるが設定などは全くの別物)
ゲームのβテスト配信にあたり、 姚蒙(ヤオメン)氏の中国Yostar(現在アズールレーン・アークナイツ・ブルーアーカイブ等のパブリッシャー)とは開発・パブリッシングの協力関係にあったが、テストの失敗が続くなどを発端として不仲が決定的になり協力関係が破綻する。
2016年5月20日に本国版「Girls’Frontline(少女前线)」がリリースする。
2017年に、ドルフロでUI・シナリオを担当した海猫氏が退社し独立。Yostarの出資を受けてHyperGryphを設立。
本国版リリース後、日本版少女前線のリリースにあたり商標の問題が発生(裏にYostarが絡んでいるとされるのだが、非常にややこしく私自身も完全には理解していないため各自調べて各自納得してほしい)。
結果として、少女前線ガールズフロントラインの名称が使用できなくなる。
2018年8月1日に日本版「ドールズフロントライン」がリリースする。
…… とこのように紆余曲折ありながらも
→ ドールズフロントライン (散爆サンボーン, MICA Team) 羽中氏
→ アークナイツ(HyperGryph) 海猫氏
→ アズールレーン, ブルーアーカイブ(Yostar) 姚蒙氏
一つの同人サークルだったものから企業としての成立過程の中で、日本でも何億もの売上のあるヒット作を生み出す人物が現れており非常に興味深いものがある。良い作品が遊べることはとにかく良いことだ。なので関連作品の動向は私もウォッチしていた。また、上記の太字のゲームはどれも大小遊んだことがある。
今回はまた新作がリリースされる目前ということでとても期待している。
中華といえばMiHoYoの歴史が無い? あれも長いのでここでは丸ごと割愛。
ドルフロの世界
前作を8章くらいまでしかやっておらず知ったかうろ覚えで書く。
・超簡単にどんなゲーム?
「艦これ」「刀剣乱舞」のシステムを一部踏襲した戦術シミュレーションゲーム。このゲームは「銃の擬人化」を取り扱う。
プレイヤー主人公はPMCの指揮官となり、戦術人形と呼ばれる美少女兵器を編成した部隊を動かして、敵の本拠地の占領を目的とするマップクリア方式のゲーム。
プレイヤーは戦術人形の開発、装備の製造、育成、改造、部隊の編成、マップへの部隊の配置、占領地域までのルート設定、局所戦での部隊移動(ダメージコントロール)、スキルの発動、休憩施設の家具設置、戦術人形との交流(直球)、などなど・・・を行う。
・世界観
「ガンスリンガーガール」「X-COM」「メタルギア(シリーズ)」あたりに影響されていると思われる。ポストアポカリプスな軍事もの。
以下は超うろ覚え知識。結構間違っている
近未来の地球。「コーラップス」と呼ばれる未知の放射性エネルギー物質に触れようとする学生集団が発端となり、地球全体を巻き込む大災害が発生する。これにより、爆心地である中国・東アジア圏一帯をはじめとして世界各地が人間が住めなくなるまでに汚染されてしまい、残された資源と居住地域を奪い合う第三次世界大戦が勃発する。
その中で、人間と同等の感情と知能・容姿を持つアンドロイド「人形」の技術が確立する。
世界大戦後、「鉄血工造」という兵器開発企業が開発する「戦術人形」が突如暴走し、人間の管理者がいないにも関わらず自己増殖・兵器開発を繰り返し戦域を拡大。人類への攻勢をかけるようになる。
それに対抗するため、人類も同様に戦術人形を使役する。PMC民間軍事企業の一つである「グリフィン」は元々民生のお世話人形だったものに「銃」を媒体とした人格を付与して(呼び名コードネームも基本的には銃の名称となる)そのまま装備させ戦術人形として運用する(そうじゃない出自の人形も多数いる)。
主人公はこのPMCグリフィンの雇われ指揮官として配属されており、様々な作戦を通して鉄血人形たちから人類の生存圏を防衛する任務を受ける。
関連作品・派生作品
主に日本での展開を知っている範囲で
ドールズフロントライン … 本作。スマホアプリゲーム
ドールズフロントライン(アニメ) … 日本で放送された通常尺のアニメ。1クール。漫画版を元にした設定らしいが漫画版は読んだことがない。ストーリーはだいたいゲーム原作序盤の展開に沿っている。世間では低評価らしいが個人的にはめちゃくちゃ面白かった
どるふろ癒やし編 どるふろ狂乱編 … 日本で放送されたショートアニメまたは集団幻覚。結構面白い。ここで生まれたミームがいくつもSNSやネット掲示板で使われている。実写パートは羽中氏たち開発メンバーの声も入っているなどカオス
ドールズフロントライン (漫画) … あるらしい。その他メディアミックス作品も多数あるはず
逆コーラップス:パン屋作戦 … Steamの買い切りゲーム。元ネタ「パン屋の少女」をフルリメイクした戦術シミュレーション系。ドルフロの30年後が舞台。
ニューラルクラウド … ドルフロの世界観を共有する外伝的ソシャゲ。好評配信中。ローグライク+オートチェスみたいなゲームで中毒性がありかなり面白いシステム。ドルフロとは違いプレイアブルな男キャラがいる。設定はあまり理解しないまま遊んでいたが、戦術人形たちの元の人格がアップロードされた仮想空間(クラウド)で、バグウイルス的な存在を相手に戦う… というものだと思う。ドルフロ本編のマッドエンジニア&ワーカーホリックな重要キャラ「ペルシカ」がこちらでは巨乳美女メインヒロインとなっている
好きな人形発表指揮官が 好きな人形を発表します
・M1895
元ネタはロシア帝国正式採用リボルバー拳銃Nagant M1895(ベルギー産)。
「ナガン」と呼ばれる。自分を年寄りと形容し、古風な言い回しをする。気配り上手。
モシン・ナガンが姉にいるが、そちらはべつにおばあちゃんっぽくはなく快活でちょっとえっちなお姉さん。
ゲーム内では最低レアリティながら夜戦を中心にバッファーとして汎用的に活躍できる性能で、シナリオでも脇役ながら露出は多め。やたらピンチになる展開が多い気がする。かわいそうはかわいい
ロリババアは貴重。なので好き
・ST AR-15
元ネタはアメリカで広く使用されるAR社製のアサルトライフル、をST社が製造したクローンモデル(wiki調べ)
メインシナリオで指揮官と共に行動する、実質的な主役であるグリフィンのエリート人形部隊「AR小隊」4人の中の一人。
見た目がどストライクにかわいい。ピンク髪らしくゆるふわなのかと思いきや、チーム内でも最高にクールなキャラクター性。多くを語らないサバサバした言い回しが多く、色々な衝突を生んだり勝手な単独行動に踏み切ったりととらえどころの無さが見える面もある
実は最高に仲間思いだったりするのが良い!
しかし、そういったキャラクター性も引き金となり、メインシナリオではとんでもないことが引き起こされることになる…
ゲーム内性能としては、極端に高い攻撃速度を誇り火力お化けとして活躍する
シリアスな本編以外では変なLINEスタンプが作られており一部界隈で人気。まあネタキャラ扱いされているのは他にも数多くいるが…
・AA-12
元ネタはアメリカMPS社製のフルオート式ショットガンAuto Assault-12
ネガティブ思考になることが多く、睡眠不足やストレスを解消するために糖分補給を欠かせない。自堕落に見えて仲間への世話焼きな一面もある。
銃がかっこいい、頼れるゲーム内性能、でっけえ銃と盾を構えて戦う姿もかっこいい、と好きになる要素が多数。
水着スキンを買った。リトルアーモリーの元ネタプラモも買った
ドールズフロントライン2
超リッチなアプリと成ったドルフロ2を始めよう。CBTだがPC版は約30GB、スマホ版は約10GBはストレージを埋めてくるぞ!
いきなり君は指揮官だ! 基本ゲームシステム、メインシナリオ
ゲームを開始するといきなりグローザ達(小隊?)が謎の敵に襲われてピンチ! いきなり部隊を操作しろとか言われて言われるがままに操作することになる。
いきなり放り込むタイプのゲームは多いよね。さっさと話を進めないとかったるいからね
オープニングが終わった後はシナリオが進みチュートリアルへ。
世界を巻き込む戦乱が収まり、人類が団結しつつある情勢のようだが……?
どうやら主人公は前作ドルフロの指揮官と同一で、上司とやたらねっとりした会話をした挙げ句、自らグリフィンを退職して賞金ハンターに—— つまり住所不定の何でも屋を開業してしまったらしい。
そしてこのゲームがどんなゲームかようやく説明するのだが…
SRPGだこれ!
遮蔽効果は戦場のヴァルキュリア、攻撃射程なんかはスパロボをやったことがあるならとっつきやすい。
位置取り、ヘイト稼ぎ、支援攻撃、バフ、デバフ、ギミック起動などかなり本格的なシステムであり、買い切りコンシューマーゲームと比較しても遜色ないゲームに見える。
世界情勢についての話はそこそこで、固有名称も多いが「なんかやばいんだな」程度に聞き流せばよさそう。ただちょっと新規向けとしては多すぎかな~ 辞典機能みたいなのもなさそうだし
序盤のストーリーは、とにかく主人公が直面している状況が緊急すぎるためわかりやすい方と思う。当面の敵はマッドマックスをマイルドにした盗賊集団ヴァリャーグ、汚染された(犬、クモ、熊などの)動物の見た目をしたゾンビみたいな生骸(いきむくろ)、と こっちも分かりやすい
メインシナリオでは、FGOなどでもお馴染みで会話パート(フルボイス!)→戦闘パートの流れになる。主人公である指揮官もボイス付きで喋る(男女を選べる)ぞ! 終わってる世界だけど会話は割とコミカルなのでとっつきやすい
その他ソシャゲ要素
よくあるソシャゲ要素ばかりであり、真新しいものはあまりない。
ドルフロで存在していた人形の建造要素(艦これ方式)は廃止され、人形をお迎えする場合はガチャチケまたは課金石でのよくあるガチャとなっている。
キャラの強化要素だが、基本的には以下を行う
・キャラレベルアップ(基礎ステータスの上昇)
・キャラ凸(重複キャラを重ねることで強化)
・装備の付替え(装備は一つだけ ※防具はなし)
・装備のレベルアップ(装備の威力上昇)
・装備凸
特に装備周りのシステムについては、割とシンプルかと思う。
たとえばグローザには同じアサルトライフルであればOTs-14以外の銃を付け替えて持たせることも可能だが、装備ごとにもパッシブ効果がついておりOTs-14を持たせたほうが本人のスキルと相性がよいため無難。
また、装備によって実際の3Dモデルも変わる。性能はそのままに、敢えて見た目だけ古い銃に変えることも将来的には銃をデコることも可能 ドルフロならではのオタク要素だね
CBTでは毎日約30連分の石が配られるのだが、課金圧については不明。でも低レアでもメインシナリオは問題なく進められる程度だと信じている
好きなキャラと一緒に進めたいよね。ソシャゲなら
スーパーナガンばあちゃんタイム!!!!!
強引にまとめ
個人的にドルフロは重厚な設定と世界観、多様な人間(人形)模様… を楽しむものなのだが、やはり前作の雰囲気だけでも知っておいたほうがドルフロ2をより楽しめるのは間違いない
が、ドルフロ2から初めてもコンシューマーゲームと遜色ないビジュアル・ゲームシステム(あと音楽もよい)・・・という分かりやすい魅力があるため、
キャラが可愛い! ゲームシステムが面白い! 主人公をよく知る元カノ・元カレ・今カノ・みたいなのがたくさん出てきて主人公は一体誰を選ぶんだ~~~~っ!?? というだけでも十分遊ぶに値するゲームだと思った
いまCBTでは最高レアを1人選べるチケットが配られているのだが、誰を選ぶかとっても迷ってる現在。後悔しないよう脳内センサーに任せるのがよさそうだ・・・・・・君だ!
配信で取り扱った録画はこちら↓
https://www.twitch.tv/videos/2300691649
というわけで以上です
それではー