POOLO LIFEで見つけた忘れ物
POOLO LIFE5期で精力的に活動をして、卒業後もPOOLOの運営に関わっているdaichi*さん。
POOLO LIFEで何をして、何を得たのか。社会人として過ごす内に忘れたものとは?
daichi*さん
兵庫県にて製造業の会社で10年勤務。出張を繰り返し、海外や日本の各地へ行くライフスタイルを送っていた。
2023年3月、日本一周と世界一周に出るために退職することを決意。直前の1月にPOOLO LIFEの募集を見かけて応募した。それがきっかけとなり、現在はなぜか淡路島で古民家を友人とリノベーション中。
POOLO LIFEとは
POOLO(ポーロ)は2010年に設立して以来10年以上、旅行 / 観光の専門会社として事業を展開してきた株式会社TABIPPOが「旅好きが大人になってからも学ぶ場所をつくりたい」という想いを込めてつくった、「旅をテーマに学ぶオンラインスクール」です。
「旅と人生をつなぐ、大人の学び」として、今までにはなかった旅と教育の学校、そして学びと探求の場をつくっています。
カリキュラムの中では、旅という切り口と様々な分野のキーワードを軸に学び、考えるだけではなく、自分や仲間との対話、多様な講義・ワークを経て、ライフデザインを整理していきます。
その繰り返しを通して、あたらしい価値観・マインドセットを人生に組み込むことができるのがPOOLOの「ライフデザインコース・POOLO LIFE」です。
活き方を探す「POOLO LIFE」
仕事を辞めるにあたって、今までの人間関係がなくなることに気がついた。自分を変えるためには、周りの人を変えていく必要があることはわかっている。旅をすることが普通なコミュニティ「POOLO LIFE」での日々で何が変わるのだろうか。
新しい仕事観
四角大輔さんが講義で語ったことが忘れられない。
「よく食べ、寝て、運動、休む、遊ぶ」
正確な記憶ではないけれど、結局そうだよな。とストンと着地した言葉だった。特に遊ぶことに関しては仕事の上でも大事なことだと思った。その言葉を受け取るだけではなく、実践して遊び心やゆとりを持って仕事を楽しむ感覚を持つようになった。
人を活かす豊かな心の作り方
もう一つ記憶に残った講義は「FOLKE」というウェルビーイングスクールを経営するSAKURAKO KITAさんだ。ウェルビーイングとは「心とカラダの持続的に良い状態」のこと。ビジネススキルや学術的な学びではなく、人との関わりに豊かさを生み出す思考について学ぶ機会はここでないと得られなかった。
人の心の動かしかた、関係性の作り方を学んだ。人を活かす時、無理強いをするものではなく、尊重して助け合う。
手伝ってくれる。そばにいてくれるだけでありがたい。人との出会いに感謝して尊重し合う。当たり前のことかもしれないが、人間関係の捉え方が変わった。
旅の仕方が変わった
講義を通して旅をしている時に、どこが住みやすいのかを考えるようになった。なぜここは居心地がいいのか。なぜ魅力を感じているのか。そう思って深掘りをしてみると何が見つかるだろうか。
気候があまり変わらない。出会った人の人柄。雨が少ない。人それぞれだと思うが、自分にとっての快適はここにあると思う。今は淡路島にいて、当分は関西にいる予定だ。住み良い場所を見つけ、その理由を探求する。そしてまた旅に出て新しい居場所をコレクションする。そんな新しい楽しみ方を見つけた。
ここに挙げた方以外の講師のお話も、他の場所では聞くことが出来ないような貴重なお話ばかりだった。
やり残しをもう一度
忘れていた忘れ物
POOLO LIFEではたとえばこんな課題が出る。
「自分が豊かにしたい対象は誰ですか?」
課題として与えられた言葉を深掘りして、チーム単位で対象を決めて実際に行動をし、結果をフィードバックとして発表する一連を行なった。
そこで私たちのチームはPOOLO LIFEでの活動を見返して、「ああ頑張ったなあ」と思えるメモリアルマガジンを作る活動を行うことにした。参加者は60人で、60人へのメッセージをまとめるのは本当に大変だった。
運営をしていると、様々な人同士が普段だったら恥ずかしくて言葉に出ていないメッセージを見る機会がある。「この人はこんなことを思っていたのか!意外だ」そういった気づきも多く、思いを継いで渡すことはとてもやりがいのある企画だった。
そうやって継いだ思いの中に「POOLO LIFEで出会って一番良かったと思える方はdaichiさんです!」というメッセージがあり、それをみた時には号泣した。
メモリアルマガジンをただ渡すだけでは味気ないので、オンラインで譲渡会を開催することにした。そこで、みんなで号泣した。
チームで活動するPOOLO LIFEはまるで文化祭のような熱と楽しさがあった。課題に対する行動は余白の中にある。どれだけ頑張るかはチームごとで違う。自由度が高い中でどれだけ頑張れるかで満足度は全く変わってくる。学生の時の文化祭と同じように。
仕事やプライベートが忙しくても目標に向かってひた走る。お互いを補助して完成まで漕ぎ着けたのは大きな達成感に繋がった。気づき、自己理解、充実さ、楽しさ、笑顔、感謝はお金にならない何よりの報酬だった。
学生時代はイベントごとで全力を出すような性格ではなかった。休み時間は机に顔をつけて寝たふりをしている少年だった。人とあまり関わろうとしない少年だった。準備に奔走しやっとの思い出開催したイベントが終わりに近づき、涙と達成感と共に思い出す。学生時代にやり残した悔しい忘れ物。
「これが青春!」
仲間と共創し、純粋に相手を豊かにするための行動が忘れ物を回収するきっかけになった。
仲間。自分。未来。
仲間たちとの出会い
現在は今後への不安とモヤモヤ感を感じながらも、POOLO LIFEで出会った友人と共に淡路島でリノベーションを手伝っている。全国・世界のいろんな場所にいるPOOLO生とのつながりとはどこでどう繋がるのかわからない、不思議な縁だと思っている。
相談会やワークショップをPOOLO LIFEで開催していて、OBOGや現役の方と実施している。コミュニティを楽しんでもらうために、どうすればいいかを考えて実践していくことはとても楽しいことだ。
POOLO LIFEが照らす自分の宝
POOLO LIFEに入る前は世界一周や日本一周を考えていたが、出会いがその考えを変えた。この世に生まれたからには色々な世界を見たいと思っていたが、もっと大事なことに気づいた。
仲間が何より大事だということだ。
一生を共にしてもいいと思える仲間。気軽に会いに行ける仲間。一緒に悩みながらも共創できる仲間。そんな仲間たちと出会う機会になったPOOLO LIFEはお金や時間では換算し難い価値があった。
あとがき
POOLO LIFEで何が変わるのか。それは人それぞれです。貴方だけの忘れ物を回収してください。旅で何かを探そうと思っている方。旅に出るための人脈を作りたい方。いい出会いと人生の転機はPOOLO LIFEにもありますよ。
インタビュアー
POOLO JOB3期 / 帆船Amiクルー / 成蹊大学体育会ヨット部コーチ / 憧れで終わらせない。
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