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10年前の一昨日と21年前の今日を思い出して??そして今日のFC東京VS徳島戦 1人のサッカーファンに戻って感じたこと‼️

 試合のことを書くのはこれが初めてかもしれない。ただ今日の試合で感じたことは、きちんと記録として残しておきたいという気持ちが強くなって、衝動的に書いている。

 昨日は、FC東京VS徳島ヴォルティス戦を観戦してきた。

 FC東京は監督が交代して最初の試合、対する徳島はJ1残留争いをしている。

 結果は0-2でFC東京が負けたのだが、点差以上にピッチ内外で色々と感じたことがあったので、それも併せて著していきたい。

 10年前の一昨日、そして、21年前の今日のあの時に思いを馳せながら…

•感じたトーキョーと徳島の差

•何かが掛かっているチームとの気持ちの入れ方
•コンセプトに基づいて準備してきたチームとそうでないチームとの違い

 簡単に表現するとこういう感じになるが、この2つの点を観戦していて強く感じた。 

 徳島は「絶対に残留するんだ!」という強い気持ちを持って、今日の試合に臨んできたと思う。それが、試合中球際での競り合いであったり、最後まで頑張り切れるかどうかという、論理的には説明が難しい部分でのプレーに出ていたと思う。 トーキョーと比較して、個人の能力では劣る部分があるが、ボールを保持し、パスを回しながら攻撃していくという明確なチームコンセプトの元、積極的にプレーしているのを強く感じた。ハッキリ言って、トーキョーを応援しに来ているはずなのに素直に「徳島良いサッカーしてるじゃん!!」と感じた。正直、あのサッカーは気に入った。 

 逆にトーキョーは、優勝もなければ降格もない、目標をどこに設定すれば分からないような状況でピッチに立って、ただ何となく90分の試合をこなしているような感じに見えた。もちろん、勝利給であったり、出場給といったプレミアがつくものが選手たちにはあるのかもしれないが、勝利を期待しているファンがいる以上、試合の結果に関しては仕方のない部分があるにせよ、何か心を突き動かしてくれるような戦いぶりを見せて欲しかったが、そう感じさせてくれるプレーは昨日の90分の中ではなかった。監督が代わって、整理できていない部分もあるのかもしれないが、選手同士がバラバラで個人頼みでプレーしている感じを受け、個人の能力では上回っているはずなのに、相手は明確なコンセプトの元、組織的に対応してきているから、勝てるわけがないよね…

 結果以上に、目の前で腑抜けの状態を見せられた事がただ残念でならなかった。

•スタンドの空気感

 前々節の清水戦から、約2年ぶりにゴール裏で観戦するようになったのだが、それまで試合を観に行っても気にしないようにしていたのだが、どうしても気になってしまったことがあった。

 拍手のタイミングである

 たとえ外したとしても、良いチャレンジが見えたシュートであったり、綺麗なサイドチェンジ、「これ、入るかと思った!」というような場面を防いだスーパーセーブなど、得点じゃなくても「おお!」と感じる場面がサッカーには付き物だが、何でもないパスや、「相手のミスだよな」という場面にも拍手が聞こえてきて、「えっ?何でここで拍手??」と感じる場面が多々あった。

 私も胸を張って「俺はサッカー知ってるぜ!」と胸を張って言えないし、良いプレー、悪いプレーと感じる物は千差万別だから、あまり偉そうなことは言えないが、少なくとも私個人とは何となくだが、感覚がずれているような感じはした。

 あまり深く考えずに「良いプレーには素直に拍手!」というシンプルな発想で良いと思うが、何が良いプレーで、何がそうでないプレーなのか、目を養うようにはしたいなと思ったし、1人のサッカーファンとして、もっと純粋にサッカー自体を楽しむようにはしたいなと感じた。

 話は逸れるが、そういう意味では今日の徳島には、良い物を見せてもらったような気がする。敵ながら「おお!今のボール回しスゲェ!!」と感じた場面もあったし、今日は敵だったけど、純粋にあのスタイルは個人的に気に入ってる。

 今日感じた、拍手のタイミングを通じて、サッカー好きとして、もっと色々なサッカー、いや、フットサルやブラインドサッカーも含めて、フットボールを観ていきたいなと。そして、それを通してピッチ内のことだけでなくピッチの外の伝統であったり、文化なども知ったら面白いだろうなと改めて感じている。

・10年前の前々日、22年前の今日 

 徳島戦のあった前日、そして翌日(つまり今日!!)は、FC東京にとって忘れてはいけない日でもあった。

前日の11月19日は10年前、J1復帰を決めた日で、翌日の11月21日は22年前、J1昇格を決めた日である


 22年前は、私もまだ小学校低学年であまり興味がなかったので、詳しい話はできないが、サッカーはやっていたので「FC東京というチームがあって、来年からJ1に上がってくる!!」という程度に話は聞いていた。2年後には近所に東京スタジアム(現:味の素スタジアム)が出来るということもあって、昇格1年目の年に、通学路が街灯に旗が掛けられたりしていたのは、「タダ事じゃない!」と子供心に感じたのは記憶にある。

 10年前は、もうファンになっていたので、ハッキリと記憶に残っている。最初は引いてくる相手に苦戦を強いられ、思うように勝ち点を積み上げられず、J2で中位を彷徨っていたが、選手同士のミーティングなどを経て、パスサッカーに方針を転換し、夏に差し掛かる頃に勝てるようになり、夏真っ盛りの頃には首位に立ち、途中引き分けたり、負けたりもしたが、首位を維持してそのままJ1昇格、翌日にはJ2優勝が決まった。

 忘れてはいけない2つの歴史的な日に挟まれて行われた徳島戦だったが、そんな歴史もここ数年で風化されそうになっていることを感じている。

 どこの国でも、どのチームでも、それぞれの積み上げてきた歴史であったり、伝統であったり、代々語り継がれてきているものがある。それがここ数年、何となくだが、FC東京というチームにおいてはそこが蔑ろにされつつあるのかなと思う。

 今まで積み上げてきた、歴史や伝統、文化を蔑ろにするような、チームにはなって欲しくないし、寧ろ今まで以上に語り継いでいけるような流れになってほしいなと強く感じている。マラドーナやペレ、クライフ、ベッケンバウアーがリアルタイムで知らない私でも知っているのは、彼らの功績やプレーが代々語り継がれてきてきたからなのかもしれない。

 歴史や文化、伝統を蔑ろにするとロクなことがないのは、日本史や世界史が証明しているが、そうなってしまいそうな流れを今のFC東京というクラブからは感じざるをえない…

 昨日の試合結果は、ただの0-2なのかもしれないけど、何かそれ以上のことを感じた。私が感じたことがただの憶測で終わってくれることを願うばかりである。


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